CMのタイムランクと掛け率

ライズプランニング

現在のテレビcm料金の計算方式はパーコスト計算が主流になってきています。一方で掛け率という計算方法もあります。

掛け率とはどういう計算方法でしょうか。こちらの方が一見わかりやすい計算方法で、その計算の基になるのはタイムランクというものです。

 

テレビのタイムランクとは

 

タイムランクの区分

 

ではタイムランクの区分はどんな仕組みになっているのでしょうか。

テレビもラジオも主にCMを出してくれる企業からの広告収入で成り立っていますよね。

そのCMの広告料金はいくらなのか?その基準となるのがタイムランクと呼ばれるもので、曜日・時間で区分を分けて値段を設定しています。

区分の分け方は各テレビ局で異なりますが、だいたい4つの区分に分かれており、

  • Aタイム
  • 特Bタイム(SB)
  • Bタイム
  • Cタイム

の4種類になっています。
Aタイムが最も値段が高く、いわゆるゴールデンタイムと呼ばれるのはAタイムの中に入っています。

2番目の特BタイムはSBとも呼ばれ、さらに略して→「S」となったりします。

その結果4区分は

A→S→B→C(左から高い順です)

と略して呼ばれたりしています。

そのため、この業界に入った最初の頃はなんでテレビはAが一番高くて次がSなんだろう、と思ったものです。

それはさておきこのタイムランクはだいたいどんな時間帯で区切られているかというと

6時〜 7〜 9〜 12〜 14〜 17〜 19〜 22〜 24〜 26〜
C SB C SB B SB A SB B C

(平日の一例です)

これはほんの一例で、平日と土日は変わります。またテレビ局によってこのタイムランク区分の区切り方は異なっています。

なぜ違うかというと、例えば、東京近郊や関西などの都市型は遅い時間帯の視聴率が比較的高く、地方に行くほど夕方の早い時間から視聴率が高くなる傾向があるからです。

これは東京は通勤時間が1時間以上の人が多いこと
地方に行くほど通勤時間が30分以内と
短い傾向にあることも大きく影響していると言われます。

そのためこのタイムランク区分の区切りは各テレビ局により違っているのです。

 

タイムランクの値段

ではタイムランクの値段はどうなっているのでしょうか。

これもテレビ局により、まったく異なりますが

東京のキー局と呼ばれるテレビ局と鹿児島のテレビ局では値段が違うのも仕方がないですよね。

そもそも視聴出来るエリアの人口が全く違います。

東京キー局は関東全域で視聴出来ます。その人口は約4000万人。

4000万人の人が視聴する可能性があるという事ですね。

鹿児島は視聴エリアが鹿児島県だけです。
その人口は約170万人です。

そのため各タイムランクの定価も全く異なるわけです。

最も高いのは東京のテレビ局のAタイムでしょう。

15秒で約500万円以上(局、時期により異なります)

また、同じ地域で同じ区分でもタイムランクの値段の設定はまちまちです。

それは各テレビ局が決めている値段なので、それぞれの思惑で決めていると思いますが、やはり視聴率の影響は大きいのです。

平均視聴率が高い人気のテレビ局と、そうでもないテレビ局がありますが、やはり視聴率がいいテレビ局は強気の値段を設定しているように思います。

視聴率については視聴率とcmの関係もよければどうぞ。

ただ、視聴率が悪いから安いかというとそういうわけでもないのも事実です。

視聴率が悪いからといってコストを下げれば、テレビ局の経営を直撃しますし、

 

制作予算を削りすぎると番組の質が落ちてさらに悪化する可能性もありますから、そこは難しいところだと思います。

またテレビ局のカラーも影響しているような気がします。
老舗のテレビ局と後発のテレビ局では雰囲気や営業の仕方も異なりますし、そこらへんはやはり会社のカラーなんだなと感じていますね。

関連記事:CM予算はどうやって決めるべきか

 

掛け率とは何か

タイムランクの値段は定価

さてこのタイムランクの値段はあくまで定価です。

クーラーや冷蔵庫などの家電製品も同じですが、これらの製品には必ず定価というものが設定されているのはご存知でしょうか。

でも家電量販店などで売られている製品で、定価で売られている製品などほぼありません。
皆さんの日常生活において、定価で買う人なんてほとんどいないのではないでしょうか。

定価の何割引で売られているかは、お店によって異なりますよね。
安く売っているお店もあればそうでないお店もあります。

テレビのタイムランクの値段も同様です。

タイムランクの値段はあくまで定価で、

定価でCM枠を買う企業はほとんどなく、
普通は割引いた値段になります。

この割引きのことを【掛け率】と呼びます。

つまり、掛け率=割引率という事ですね。

割引率がかなり大きいのがテレビのタイムランクの特徴といってもいいでしょう。

7割引き、8割引きになったりするんですね。

7割引の時は【掛け率】30%
8割引の時は【掛け率】20%

という具合です。

これを見るとすごく安くなるような気がしますよね。

家電量販店でもこれだけ割引しているところはほとんどありませんし、アパレル系のアウトレットだってなかなかありません。

でもこれは、言い換えるとそれだけ定価が高く設定されているとも言えます。

 

掛け率はどうやって決まるのか

この掛け率(割引率)は、テレビ局によりまちまちです。

割引率が大きいか少ないかの元になる要素としては時期、混み具合い、お付き合い度、予算の多さなど多岐にわたります。

テレビは基本的に需要と供給のバランスの世界なので
CMをしたい企業が多ければ値段は上がり、少なければ枠を埋めるために安くなるんですね。

テレビ局も会社ですから、そこは仕方ないと思います。

ただ、とてもわかりにくいのは確かですね。

タイムランクの各区分の値段(定価)が高く設定してあるのは、
このようにCMの値段は変動が激しいので、定価を高めに設定して振り幅を大きくもたせていることも一つの理由だと思います。

東京キー局のAタイムの定価が1本500万以上と聞くと驚くような高さですが、これはあくまで定価です。

このタイムランクの値段(定価)が一人歩きしてテレビはものすごく高いと思われているところもあると思います。
このあたりのことについては、よければ

cmの広告料は本当に高いのか?
テレビの広告をおすすめする理由とは?

などもご参考にどうぞ。

どれくらいの掛け率になるかはCMを出したい時期が大きく影響しますから、広告代理店と相談しつつ決めていきましょう。
cmをやりたい時の広告代理店の選び方

言えるのは最近はパーコストで計算する方が主流になってきているということです。

タイムランク区分は全体を約4つにわけていますので、どうしてもおおざっぱな分け方になってしまいます。
同じランクでも実は視聴率がいい番組と悪い番組が混在していますよね。

そこらへんを解消するのがパーコストの考え方だと思います。

パーコストは細かく視聴率を計測した結果を元にしていますから
より精密な計算になります。cmの費用はパーコストで決まる

ただし、細かくとった視聴率もあくまで過去のものですから、これから放送するものが同じような視聴率を取る保証はありません。

そこは仕方がないこととして、理解した上で、決めていくことだと思います。

また、視聴率を取っていない、または取っていても時々しか取っていない、というテレビ局もあります。
その場合はパーコスト計算はできないので、掛け率で計算することになります。

関連記事:テレビCMの広告効果にはどんなものがあるのか

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。
わかりにくいCMのタイムランクのこと、値段の仕組みが少しだけご理解いただけたでしょうか。

もしさらに詳しく聞きたい、CMを考えてみたいなどがありましたら
よければ弊社ライズアドバートにご相談いただければと思います。また、ご質問等ございましたら、チャットからもご利用いただけるので、

是非、ご利用ください。

関連記事:ゴールデンタイムのCMを地方局でやってみるという選択肢

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