新人ADが優秀だと言われるためのポイント4つ

弊社は、テレビ番組制作会社です。

平成元年に創業してから、たくさんのADさんを採用してきました。

 

実は新人ADが周りの先輩から信用されるには、たったの4つのポイントを抑えるだけでOKなんです。

 

大変な仕事と思われているテレビ業界の仕事。

  • 何か、資格はいるんですか?
  • 専門の勉強をしておいたほうがいいんですか?

とよく聞かれます。

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  • 少しは、カメラ操作になじんでいたほうがいいのでしょうか?
  • 自分でも編集ソフトを購入して、学んでいたほうがいいのでしょうか?

ということも質問されます。

 

ですが、あのADは優秀だ、と言われるのは、そういうシーンではありません。そのもっと手前の部分で、判断されます。

 

ということで、今回は、優秀なADといわれるためのポイント4つにまとめてみました。

 

元気な挨拶

 

新人ADが見られているポイントの一つ目は元気にあいさつができるどうか、です。

 

そんなのあたりまえでしょ!できて当然では!?と思われがち。

ですが、自分以外はみな先輩。

そういうところで、しかも、この人たちは、どういう人かわからない。知らない人ばかり。

中のスタッフなのか?外部のスタッフなのか?今日が初日の新人ADには、わからない。

 

どこの誰かもわからない人がいっぱいいる中でで元気に挨拶できるかでしょうか?

これは、なかなかできないことだと私は思っています。

ただ、元気に挨拶することで損することは何一つありません。

間違ってたまたま出入りした人に挨拶したって、誰も指摘しないし、悪い気にさせないです。

 

この人はどういう人なんだろう?外の人かな?番組の関係の人かな?と思っていると、たまたまやってきたその人は、どこかへ去ってしまいます。

新人ADは、頭の中がクエスチョンマークで、しどろもどろにちょこんと頭を下げて小さな声でおはようございます、と言ったとしても、

相手にはなにかもぞもぞ言ってる若い子が来たな、という印象しか残らないんです。

 

そしてその人は

  • 自分の担当の番組プロデューサーかもしれない
  • 構成作家かもしれない
  • となりのスタッフルームから借り物にきたディレクターかもしれない
  • 通りすがりのタレント事務所のマネジャーさんかもしれない

 

でも、番組のスタッフルームに入ってきたからには関係者であるに違いないんです。

どういう人かわからなくても、元気に挨拶をできてしまう。

 

そして少し慣れてきたら、スタッフルームでパソコン打ってて、後ろから、上司がおはよーと言って入ってくることもあります。

そのまま、上司に背中を向けたまま、「おはようございます」と言ってもそれはダメです。

 

きちんとその人に体を向けて、上司に目を合わせておはようございますという。

それが、挨拶。

 

どんなときも、どんな人にも元気に挨拶ができる。

これはとても大事なことです。

 

就活の時は一生懸命挨拶をしている人も、どうしてもよくわからない環境に行ったり、仕事に少しずつ慣れてきてしまうと挨拶が疎かになりがちですが、

ADになって1年目2年目はとにかく新人も新人なので、やっぱり一番基本の挨拶ができていることが大切なのです。

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時間をきちんと守る

 

新人のADが大切にするべきことの2つ目が時間を守ることです。

 

ロケバスでロケに行くということがあります。

リポーターや、技術スタッフと一緒に、なるべく早く出発して、地方のロケ現場へ向かう。

そういうとき、大体集合時間は朝7時です。

 

7時出発だとすると、7時に来るADは、失格。

15分前には到着しておくべきです。

 

タレントさんを起用する場合はタレントさんは、15分前くらいにきます。

ベテランであればあるほど、15分前とか30分前に到着しているものです。

 

出演者が、もし、集合場所に一番早く到着したとしたら、なんで自分が一番早く着いたんだ?ADが一番にいないとだめだろ?と不機嫌になります。

 

もしかしたら、事故かなにかで、ロケバスの到着が遅れるかもしれない。

技術さんが、撮影機材を忘れてくるかもしれない。

想定していない、何かあるかもしれない。

 

何かあっても、早めにADさんが集合場所にいれば、早く早く対応ができるものです。

 

また、取材先の方が、どういう方かでも、気を付けたほうがいいんですね。

 

例えば、

  • 明治時代のお偉い人に会うときは30分前。
  • 大正時代のお偉い人に会うときは、15分前。
  • 昭和時代のお偉い人に会うときは、10分前。

 

もちろんこのご時世において、明治時代生まれのお偉い人に会う、なんていうことはほとんどないでしょうが

例えば、明治のころに創業した会社に伺うとしたら、そういう習慣が残っていたりします。

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企業やお店に伺うときは、少しでも早めに着いて、車を置いたり、機材を準備したりして時間まで待つ。

 

そして約束の時間の5分前には伺って、まずは到着したことをお知らせする。

準備してもいいですか?とお断りして、照明や機材のセッティングをさせていただく。

 

このスタートが遅れると、それで負けです。

その収録のリーダーシップをとれない。

収録において、ロケスタッフは、リーダーシップをとらないといけない。最初に「遅刻した」という貸しを作ると、収録はうまくいかない。

 

そうなると、ディレクターやカメラマンやリポーターから、「使えないAD」と思われてしまう。

●●をしてください、とあなたが頼んでも、周りからどうせあいつはと思われてしまうんです。

 

だから待ち合わせ時間の15分前には、集合場所で笑顔で待っていられるくらい時間的余裕を持っているADが良いADなんです。

 

座って居眠りして待ってるのは、ダメです。

多くの人が朝早いというだけで、不機嫌になるでしょう。

それを打ち破るくらい、元気に「おはようございます」と、挨拶して、みんなにパワーを与えるくらいになるADがかわいがられます。

 

仮払い管理ができる

 

新人ADとしてやるべきことの3つ目、仮払いを管理する。

ロケに行くと、こまごまとお金がかかります。

ロケ中に

  • お昼ご飯食べる
  • 飲み物飲む
  • 晩御飯食べる
  • ロケ車両の高速代
  • ガソリン代
  • 駐車場代

などなど、雑費がいっぱいかかるんですね。

 

会社があらかじめ、「仮」に渡すお金、

このロケは、これくらい雑費がかかるだろう、と見積もって渡されるお金を「仮払い金」といいます。

 

使ったお金は、領収書をかならずもらいます。

使ったお金の領収書とおつりの合計は預かった「仮払い金」と同額なわけです。

これを管理するのもADの仕事です。

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地方ロケで例えば、北海道に行くとします。

1週間くらいロケで行くとすると、20万円くらい渡されることがあります。

20万円渡されると、今まで持ったことがない金額をもつことになり、なんだか気が大きくなってしまうADさんが多いんですね。

 

でもその金額はプロデューサーやアシスタントプロデューサーが

  • 食費いくら
  • 交通費いくら
  • 宿泊費いくら

と細かく計算して出した金額です。

(NHKは食事は各自精算。自分が飲み食いした分を自分で支払います。)

 

新人ADさんも最初のうちは、10万円落としたらどうしようとドキドキする。

そして慣れてくると、領収書をはりつけていって、おつりを渡して、精算終了。

仮払い金の扱いに慣れてきます。

 

さらに慣れてくると…

自分の個人的な私用を、入れ込んでくるADがいます。

  • 友達と飲み会した
  • お昼ご飯を食べた

そういう個人的な支払いのときに、うっかり手持ちがなくて、仮払い金から出してしまう、ということが
あるかもしれません。

 

ですが、上の人はちゃんと見ています。

新人ADに預けた仮払い金の10万円をどこに入れるかな?と。

 

ADが自分の財布に入れると、危ない。と察します。

自分のお金とまぜこぜにする可能性を感じるからです。

 

ADが自分の財布ではなくて、「何月何日、●●さんから10万円仮払い」とメモをして、仮払い専用の財布やポーチや封筒に入れると、信用されます。

もちろん、期日までに、領収書をそろえて、おつりもきっかり入れて、提出すること。

 

お金の管理がきちんとできる、これが新人ADが評価されるためにとても大事なことなんです。

 

責任を持って仕事をする

 

新人ADがやるべきことの4つ目は人に指示された仕事を責任をもってやるということ。

これは、なかなかできないです。

 

新人ADとして、ある番組に入るとして、そこには3人ディレクターがいることがあります。

A、B、Cといるとしますね。

 

それぞれのディレクターから、それぞれ指示される。それぞれ、すぐやってと言われる。

やらなくてはならない仕事の内容をメモする。そして、言われた通りに、こなしていく。

 

一見良さそうですが、これではダメなんです。

 

なぜなら、AもBもCも、それぞれほかのディレクターがどんな指示をしているか知らないし、興味もないからです。

 

あなたが、A、B、Cそれぞれから、仕事を振られている状況を周りは知らないんです。

 

なので、だいたい仕事が間に合わなくなってくるんですね。

AもBもCも、「すぐやってって頼んだのに、まだできてないのか!」と怒るわけです。

そして「Bディレクターから頼まれて、そのあと、Cさんから買い出し頼まれたんで…」と言い訳している間に、A氏は怒って、去っていく。

そして、あいつはできない!と言われてしまうんです。

 

ディレクターたちのオーダーをこなそうと一生懸命だったはずなのに、そんな風に言われたら気落ちしてしまいますよね。

 

そうならないようにどうすればいいのか?

これは仕事を振られたら、「何時までにやればいいのか?」を必ず聞く、ということで解決できます。

 

みんなに気に入られようとして上の人からの指示をメモするだけではダメです。

 

仕事を頼まれた時点で締め切りの時間を聞いておくようにしましょう。

 

そしてあとから指示をしてきたBディレクターに、「さきにAディレクターから5時までにこういう指示を受けているのですが」と相談してみるんです。

そうしたら、指示したBディレクターは、「それを終わってからでいい」

さらに「何時までにやればいいですか?」と必ず、締め切りを聞いておく。

Bディレクターは、「じゃあ、7時まで」

 

そのあとCディレクターが「ちょっと、これやっといて」と言ってきます。

「AさんとBさんから頼まれていて、7時までかかるんです」と言う。

そうしたら、Cディレクターは「じゃあ、ほかの人に頼むから、いいよ」と判断する。

 

新人ADはこんなふうに自分で交通整理をしていくのが大事です。

 

自分で判断するのはまだ早いので新人ADのうちは何事も相談すること。

そして整理しながら仕事をしていくこと。

 

そのためには、ふられた内容をメモしているかどうか。そしてそれぞれの締め切りは何時か?

ということをきっちり把握しておくことが大事です。

 

 

以上が信頼される新人ADの4大要素です。

社会人になったら評価されるのは自分自身。

 

まわりが自分という人を評価するには自分の履歴は関係なく、あなたの動き次第なのです。

 

ADになったばかりの頃は不安に思うことや辛いこともたくさんあるでしょう。

でもやり方を少し変えてみるだけで仕事の見え方が変わってきます。

 

ADになって、仕事に慣れることができず悩んでいたら、ぜひ試してみてください。

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