報道・情報番組で番組を作る、2年目のADさんにインタビュー!

今回はキー局の朝の報道・情報番組で番組を作るADさんのSさんにお話をお伺いしました。

SさんはADの仕事をされて2年目になります。

 

ADの仕事の苦労、面白さ、そして将来の目標は?

AD志望者、必読です!

 

 

AD志望の方は必ず番組を作る仕事をしたいと思ったきっかけがきっと誰にでもあると思います。

 

それは「テレビが好きだったから」という単純な理由の方も多く、

履歴書に書く時は大層なことを書かなくてはいけないような気持ちになりますが実はそこに熱意があれば、単純な志望動機でも問題ありません。

 

また、全く違う職業を目指していたり、別の仕事をされていた方もADになることもあります。

番組を作るということに関しては幅広い知識が必要になりますから、むしろ他分野に精通している人は番組を作る現場では重宝がられます。

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Sさんの場合、最初からテレビ業界を目指していたのか

 

実は警察官になりたいと思っていたのですが、うまくいかなかったんです。

自分はテレビが好きだったと思って、じゃあテレビの仕事を目指してみようかなと。

 

法学部で学んでいたので、事件報道などに興味があり、報道か情報番組をやりたいなと思っていました。

 

今携わっている番組は、一番やりたかった番組です。

それまで映像を制作したことはなくゼロからのスタートでした

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仕事のスケジュール

 

番組を作る仕事ですからたぶんあまり家には帰れないんだろうなあ、と思っていました。

 

でも今の番組はちゃんと帰れますし、休みも取れます

いい意味で予想を裏切られました(笑)

 

ただ、徹夜の仕事もあったりはします。今日も「明け」なんです。

昨日の朝出社して、昨日から今日にかけて泊まり込みで仕事をしました。

 

今日は政治のニュースで速報が入ってきたので、

準備していたものを割愛して、最新のニュースを入れました。

報道・情報番組では、そういうこともしょっちゅうありますね

 

用意していたものが放送できないのはもったいない気もしますが、それが番組を作ることだと思ってやっています。

 

今日の放送用のネタとして「中国の宅配事情」についてディレクターと一緒に調べていたんです。

 

海外の映像を探したり、通訳さんにお願いして必要なところを訳してもらったり、素材をそろえて編集するという作業をしていたんですが、

速報が入ってきたので両方の準備をしなければならなくなり、昨夜から今日早朝にかけて、同時にやっていました。

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適切な映像素材を探す仕事

 

適切な映像を探す作業をするとき、最初はディレクターの指示もおおまかなんですが、

だんだんピンポイントで具体的なものになってきます

思い浮かぶキーワードを当てはめて、検索します。

 

たとえばパンダの出産のニュースだったら、

過去、日本の動物園で飼育されていたパンダの映像をまず探します。

ストックされている映像リストのキャプションを見て選びますが、

たくさんある中から何を使うかということですね。

これはどうだろうと思うものをいくつか、いったんディレクターに見せて、

その中から選んでいきます。

 

編集するのが夜中の24時なので、

それまでに素材の候補をそろえるというのが時間的目標になります。

朝の放送に間に合わせるために作業を続けて、仮眠をとることもありません。

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1年目のADの仕事

 

適切な映像を探す仕事以外にもADの仕事はたくさんあります。

 

1年目は、当然ですが一番雑用が多いです。

  • 会議の準備
  • 買いもの
  • 音声の書き起こし
  • 先輩の手伝い

などなど。

 

指示が次々に飛んでくる中、たとえばインタビューをさせてもらうお店にコンタクトを取るとか、専門家の取材許可をもらうとか、

そういうことも同時進行でやらなければなりません。

 

使用する車を確認したり、場所を押さえたり、広報などの担当者に許可をもらったりもします。

 

取材にも同行します。

準備や補助のほか、カメラを回すこともあります。

 

いわゆる外録、カメラやマイクを持って渋谷とか新宿へディレクターと2人で行って、

歩いている人にインタビューをしたりもします。

報道・情報番組では必ず経験する仕事ですが、インタビューするのは好きですね。

 

テレビ局と番組名を言って、今お時間宜しいですか?と聞くと、若い人はわりと話してくれます。

 

また、1分くらいのコーナーのナレーション原稿を書いたりもします。

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ADの意外な仕事

 

ADとしての仕事番組を作る仕事とは違う意外な仕事もあります。

 

自分が担当している班は、実は夜のお弁当が厳しくて…(笑)

 

お弁当の発注も当然ですがADの仕事で、自分も担当することが多かったのですが、

反省会の時にみんなの前で「今日のお弁当はダメだった」と批評されることがあったんです。

今日のはグリーンピースが入ってた、とか(笑)

 

どこどこの〇〇弁当、という指名がないので、ADのセンスに任されているんです。

 

いろいろ利用してみた結果、自分が発見したいくつかの店が気に入ってもらえて、今、お弁当注文のレギュラーになってます。

 

それぞれの好みに加えて、その日の雰囲気を見て注文するんですが、1年目で頑張ったのは、意外にそこかもしれません(笑)

嫌いな仕事ではないですね。

 

AD同士で遊ぶのか

 

同期とはよく飲みに行きます。

今の番組は女性が多くて、男性はそれほど多くないんですが、男性の仲間とよく行きますね。

 

番組を作るだけでなく、一緒に仕事終わりにコミュニケーションをとったりすることも大切なことなんですね。

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報道・情報のADの仕事をしていて嬉しいこと

 

テレビ局では大体、3か月ごとに新しいドラマがスタートしますが、初回が放送される日は、出演俳優さんが朝から夕方くらいまでの生放送の番組に出てドラマのPRをしたりしますよね。

誰が来るのかな、とワクワクします。

 

スタッフ全員でスタジオに行って、拍手や笑い声でその場を盛り上げます。

 

また、何か急なニュースが入ってきたときに、きちんと対応できてオンエアに間に合わせることができると達成感を感じます。

それこそが報道・情報番組の肝なので。

 

素材を取りこぼさず揃えられ、支障なく編集が進むと、ああ今日は良かったなとほっとしますし、充実感も感じます。

ADになって1年経って、ある程度できるようになりました。

 

この仕事を始めたばかりの頃は、コツがまだ全然分からなかったんですけど、選択の基準がだんだん分かるようになってきました。

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自分の得意を活かした番組作り

 

自分が得意な分野はスポーツです。

 

今年(2017年)、WBC(ワールドベースボールクラシック)がありましたが、選手の情報などにもわりと自信があったので、やらせてくださいと自分から手をあげました

 

局内の、スポーツ局の人に素材映像を借りに行くときも、スムーズにできたと思います。

試合の中での使いどころ、見せ場のシーンを提案したりもしました。

 

スポーツは、スポーツ班という専門部署がありますが、

大きな話題が入って来たときはニュース枠でも扱うので、

番組担当の自分も担当させてもらえるチャンスがあるわけです。

 

やっていても楽しいですね。

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ADとして将来的にやってみたいこと

 

これからもしばらくは報道・情報番組をやっていきたいと考えていますが、将来は、思いっきり取材できるような番組を担当してみたいです。

 

2020年に東京オリンピックがあるので、そこを目指して。

この業界に入った目標のひとつが東京オリンピックだったので。

現場に行って取材してみたいんです。

 

どれくらいできるのか、それが楽しみのひとつです。

 

できれば自分の企画を実現してみたいですね。頑張り次第だと思っています。

オリンピックですからいろんな競技がありますよね。

盛り上がると思うので自分の力で取材したいです。

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インタビューを終えて

 

徹夜明けの疲れも見せず、優しい口調で質問に答えてくださったSさん。

 

ご本人はとても謙虚ですが、芯の強さと仕事への熱意がうかがうことができ、現場での信頼は厚いのだろうなと想像しました。

ぜひ東京オリンピックで、渾身の企画を実現させてください!

(ライター・K)

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