【新人AD向け】テレビ撮影現場で使われている専門用語

先日ディレクターが新人ADが専門用語を知らない…と嘆いておりました。

 

現場で一から説明するのは、手間取るようです。

特に弊社ライズプランニングは生放送の番組が多いので、切羽詰まった環境ではその場で教えてあげる、というのももどかしい場合が多いんですね。

 

というわけで今回は新人ADさんに知っておいてもらいたいテレビの撮影現場で使われている専門用語について書いてみます。

 

「わらう」

 

例えば、飲食店のロケで、テーブルにおかれたラーメンを撮影するとき…

カメラマン「AD!テーブルの灰皿、わらって!」

 

例えば、ドラマの撮影で…

ファースト(*ドラマの現場において、助監督は上からファースト、セカンド、サード、フォースと順位制になっています)「後ろの通行人、そのスーツの男性!わらってくれる?」

 

例えば、スタジオの収録で

ディレクターがフロアに「セットの花瓶、ゲストにかぶってるよ、わらって!」

例えば、社長のインタビューで、
ディレクターがADに、「放送は来年だから、後ろのカレンダー、わらって」

 

撮影時に使われる率が非常に高いことばです。

 

「わらう」=はずす。取っ払う。片付ける。という意味です。

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「はける」

 

「わらう」と同義語に「はける」という言葉があります。

 

「わらう」のは撮影していて、目ざわりなものをどける、という感じですが、

「はける」は撮影が終わったから「出番がおわったよ、片付けて」というニュアンスを含んでいます。

また、比較的大きなもの、集団、複数人を指すイメージがあります。

 

例えば、こういうシチュエーションで使われます。

 

スタジオ収録で…

フロアD「このシーンは以上です!次いきまーす。セット!はけて!」

 

歌番組で、バックダンサーに指示

フロアD「このタイミングで、照明が切り替わりますから、ここで、はけてください」(舞台袖に移動してください、という意味合い)

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「上手(かみて)」「下手(しもて)」

 

ただ単純に、上(かみ)、下(しも)という場合もあります。

 

  • 「上手」あるいは「上(かみ)」=視聴者からみて右側
  • 「下手」あるいは「下(しも)」=視聴者からみて左側

という意味です。

 

歌番組で、バックダンサーに指示

フロアD「このタイミングで照明が切り替わりますから、ここで、上手にはけてください」

 

ラーメン店の取材で、ラーメンのディスプレーカットを撮影中

モニターチェックしているディレクターが、ADに指示

D「どんぶり、ちょい、上、上…もうちょい、あ、いきすぎ!下にもどして」

 

スタジオ収録でサブにいるDが指示

「おい!上にいるAD!見切ってんぞ!」

 

ここで間違えてはならないのが、上というのが自分にとっての右ではないことです。

視聴者からみて、右が「上」です。

 

こういう業界用語の語源は定かではないものが多いのですが、上、下というのは、舞台用語からきているのではないかと思います。

身分の高い人は、観客からみて右側に、身分の低い人は、観客からみて左側に配置することが多いです。

 

また落語では、身分の高い人と話すときは、観客からみて右側に視線をやります。

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見切れ

 

上の例であげたスタジオ収録でサブにいるDが指示

「おい!上にいるAD!見切ってんぞ!」

とDに言われたら、そのADはカメラの後ろか映り込まない位置に隠れなければなりません。

 

つまり、画面に映り込んでいるぞ、という意味です。

 

編集中に…

「あ~これ、ADが見切れてんなあ…ブローアップして(拡大して)後ろのAD 外せる?大丈夫?」

 

などなど。

基本的に制作スタッフは画面には映り込んではいけませんからね。

 

生の収録の場合は見切れてしまっているスタッフもよくいますが。

みなさんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?

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「ばみる」

 

カメラリハーサルで、出演者のかわりにADさんがカメラの前に立ち、位置を確認します。

 

位置が決まったら…カメラマンがADに、「じゃ、そこでばみっといて」

そう指示されたら、ADさんは、持っているビニールテープやドラフティングテープを自分のつま先あたりにはります。

 

この行為が「ばみる」です。

立ち位置の目印をつけることを言います。

 

そしてADさんは出演者を呼びに行き、「このバミリのところに立っていただけますか?」と言います。

 

基本的にこのバミリを貼るためにカメリハの時はADが入ります。

出演者が最初から立ったりすることはありません。

 

出演者の背丈に合わせてADが背を調整して入ることもあります。

出演者が背が高い人なら台に乗ったり、逆に低い人ならかがんだり。

そういうのもADのお仕事です。

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専門用語は知っておいた方がいい

 

 

新人ADさんが現場に入って「きつい」と感じることはやっぱり「みんなが忙しく働いている中何も仕事ができない自分」、という状況に放り出されることだと思います。

 

1分1秒を争って現場で制作をしている中ではやっぱり怒号が飛び交うことだってあります。

仕事ができない、すぐに覚えられない自分に苛立ちを感じることや、泣き出したくなることもあるでしょう。

 

でも、専門用語くらいなら事前に勉強することができますし、

新人ADさんが現場に入る前に知っておくべきことについてもまた執筆していきたいと思いますのでぜひ参考にしてみてください。

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そういった事前知識があるだけでも、現場に入った時の心持ちが変わると思います。

 

では今日はこのあたりで。

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