テレビ業界の仕事を親が反対する理由。どんな不安があるの?

お子さんがある程度大きくなってくると、将来の話をすることもあるかもしれません。

 

今回は、お子さんが、もし、テレビ業界で働きたい、将来はテレビ番組を作る人になりたいと言ったとしたら、親御さんは何が心配なのか、その疑問や不安について、考えてみました。

 

知り合いにテレビ業界で働いている人がいれば、話を聞けますが、

テレビ業界ってどんな働き方で、どんな生活なのか、イメージつきにくいですよね。

 

テレビ業界は派手な世界では?

 

テレビの番組は、タレントさんたちがプロのメイクさんたちにメイクされて、スタイリストさんたちが揃えた衣装を着て、

さらに何頭もの照明に照らされて、セットは原色づかいで、電飾がキラキラしていて、派手で楽しそう、おもしろそう、な世界を映し出していますよね。

 

でも、それは出演されている人たちのステージで、

実際に制作をするのは、その照明が当たっていない部分にいる人たち。

 

テレビ業界で働くということは、そのステージを作り上げる人たちになるということ。

 

照明が当たらないところには、ステージの壇上の人たちの何倍もの人たちが、地道な働きをしています。

 

ステージの収録は、数時間ですが、その準備に1か月以上かけることもあります。

そのステージに載せられない情報や映像もたくさんあります。

 

派手な世界に憧れてこの世界に入ると、すぐにギャップの大きさを知ります。

 

テレビ画面から発せられる「おもしろそう!楽しそう!」だけで、この仕事を選んでしまうと、思ったのと違う!となってしまいます。

関連記事:テレビ業界への就職!イメージと実際のギャップとは?

 

特別な才能がない子にできるのかしら?

 

ディレクターやプロデューサーをはじめ、特別な才能をもった人は、ほとんどいません。

 

仕事のできる人の共通点は、

  • どんな人とでも、やりとりができる。会話ができる。仲良くなれる。
  • レスポンスがはやい。
  • いつも元気。

 

特別でもなんでもないです。

だから、誰でもチャンスがあるのがこの世界のおもしろいところです。

関連記事:テレビ業界に入った新卒はどんな仕事をするの?

 

テレビ業界は「キツイ」と聞くけど…

 

制作をしたいのなら、最初はアシスタントディレクターからのスタートです。

 

映像業界は長らく、「見て覚える」職人気質の世界でした。

ディレクターにくっついて、見て真似て、撮影や編集の機材は、時間を見繕って自分で触って覚える。

 

それは過去の話で、今は、働き方改革が進んでいます。

深夜に及ぶ残業や休日出勤は減ってきているんですね。

 

その反面、決められた時間に仕事を終えなければならないという大変さもあります。

 

限られた時間のなかで複数のディレクターから指示をされることもよくありますし、

同時進行でいくつかの仕事を進めなければならないこともあります。

 

また、テレビの業界は、知識もなくスタートできる良さがありますが、何も知らない状態で入ると、指示される言葉の一つ一つがわからないことだらけです。

 

作業する場所は、作業内容によってバラバラです。

 

その一つ一つを動きながら覚えていかなければなりません。最初のうちは、洗濯機の中に放り込まれた感じかもしれません。

関連記事:テレビスタジオで働く時に知っておきたい専門用語

 

人並みの生活ができるのかしら?

 

極端に儲かっている人もいませんが、極端に生活に困っている人もいないと思います。

たいていの人は、結婚して子育てもして、家庭もありますし、ちゃんと生活してます。

 

どんな業界でも、どんなに高収入でも破綻してる人はいますから、もちろん、この業界にもそういう人はいますが…。

 

テレビ局員になれると、年収1000万円以上

ディレクターやプロデューサーで掛け持ちしてるような人であれば、それに近い年収やそれ以上の年収を稼ぐ人もいます。

 

最近は、女子学生から「テレビ業界の仕事は、出産子育てして、復帰することができますか?」と質問されます。

 

テレビ局ですと、時短勤務ができたり、働き方の相談ができるようです。

制作会社でも、子育てが落ち着いたら復帰できる体制を考えてくれます。

 

制作できる人材は減少していますから、経験のある人が子育てや介護と両立できる働き方、一旦離れても復帰できる体制は、これから整っていくかと思います。

関連記事:アシスタントプロデューサーに女性が多い理由

 

ユーチューバーと何が違うの?

 

YouTubeとテレビと共通するところは、アイデアを映像化すること。

こんな映像を撮って、見てくれた人を楽しませたい!というのは同じだと思います。

 

撮影をして編集をする。制作過程も同じです。

 

何が違うのかというと、ユーチューバーは、全てを一人か、仲間数人でやっています。

一人あるいは少人数で制作するため、自分のアイデアを自分が出演して表現できる、という自由さがあります。

 

テレビは

  • 企画を考える人
  • 演出する人
  • 撮影する人
  • 編集する人
  • チェックする人
  • 事実確認する人、

など多くの人が関わります。

 

公共の電波で放送されるため、事実確認をする、情報が正確かどうかチェックする、撮影場所や写真使用、資料使用は許可申請をする必要があります。

 

そのため手間や時間がかかります。

自分で表現したいという自由さは感じられないかもしれませんが、多くの人が関わることで、たくさんのアイデアや工夫を盛り込むことができ、自分一人の枠を超えたおもしろみが生まれます。

 

ユーチューバーは毎日、映像をUPしていかないと、視聴者は増えていきません。

毎日、アイデア出し~撮影~編集を繰り返していかなければなりません。

 

毎日アイデアが湧き出るかというと、そうでもなく、限界がくることもあるでしょう。

ユーチューバーとテレビ制作者、どちらが儲かるか、というと、両方の一番儲かっている人を比較すると

たぶん、ユーチューバーの方が、10倍くらい儲かっているでしょう。

 

とはいえ、ご存知の通り、ユーチューバーで食べていくことができるくらい稼げている人はほんの一握りです。

ほとんどの人がYouTubeだけでは食べていくことができません。

 

YouTubeを極めれば確かにテレビ業界人よりは稼げると思いますが、

年収1000万円の人の数は、テレビ制作者の方が多いと思います。

 

今は棲み分けされていますが、テレビ制作をしながら、YouTubeもやる、という人が出てくる可能性もあります。

それぞれの良さ、おもしろさは違いますから、両方できるというのは強みになっていくでしょう。

 

どっちもやってみてはどうでしょうか?

関連記事:多様化する映像業界、テレビとYouTubeの違いとは

 

テレビ業界に就職するには、何を学べばいいのか?

 

大学に進学したほうがいいのか、それとも、専門学校に行った方がいいのか、と相談されるかもしれません。

大卒の人と専門学校卒の人、どちらが多いかというと、大卒の人の方が多いと感じます。

 

採用状況も大卒の方が多いです。学校の数が圧倒的に大学の方が多いということもありますが。

 

では、何を学べばいいのでしょうか。

 

映像学科やメディア学科のある大学もあります。

そういう大学を選んだほうがいいのか、というと、実はそれが有利になることはありません。

 

学部、学科はそこまで影響はないので、

大学4年間をどうすごすか、ということの方が実は大切です。

関連記事:テレビ局に就職するのに大学は関係あるのか

 

テレビ制作の仕事はAIにとって代わることはないの?

 

AIやロボットに代替えされる仕事が増加しています。

テレビの仕事も、AI機能でニュース原稿を作成したり、原稿を読み上げたりするAIアナウンサーが導入されいます。

 

気になるのは、せっかく就職したのに、AIにとって代わられるのでは?テレビはなくなるのでは?というところ。

 

視聴者が「人」である限り、制作するのも「人」でなければ務まりません。

目の前の取材者の気持ちに寄り添えるのは、人でしかできませんし、その人に踏み込んで本音を引き出すことができるのも人です。

そういう人になれるかどうかは、ディレクター次第ですが。

 

制作の仕事がAIに取って代わられることはなく、残っていくと思います。

細かい仕事でAIで代用がきくことも出てくるとは思いますが、全てがAIになる、ということはないでしょう。

 

若い人はテレビを見なくなったとはいえ、テレビ業界も若い世代が入ってきています。これから先、若い世代が見たくなる番組が登場する可能性があります。

 

今回は、親御さんが心配することをまとめてみました。

ぜひ参考になさってください。

関連記事:ADの仕事のイメージと実際の違い。実は結構地味です。

 

では今日はこのあたりで。

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