テレビの生放送の仕組みとは?

テレビ業界に入りたい、という人はきっとテレビ番組制作に興味がある人だと思いますが、

テレビ番組には大きく分けて

  • 収録番組
  • 生放送番組

の二つがあります。

 

今回は生放送の仕組みについて、番組制作に携わるライズプランニングが少し掘り下げてお話してみたいと思います。

 

生放送の特徴

 

生放送とは、録画や録音をせず、リアルタイムに映像や音を視聴者に伝える放送のやり方の事をいいます。

生の実況の事でLIVE(ライブ)と言ったりもしますね。

 

生放送というと、たぶん多くの人がまず思い浮かべるのはニュースではないでしょうか。

 

ニュースはスピードが重要で、新しい情報をなるべく早く正確に伝えるのが使命です。

録画しておいて後で流すなどというようなのんきな事はしませんよね。

 

だからニュースは生放送です。

 

また、ニュースの他にも朝や夕方によくやっている情報番組(かつてはワイド番組とも言いました)や天気予報なども生放送です。

 

その他スポーツも生放送が多いですね。

 

もちろんそれ以外にも生放送の番組はいろいろあるにはありますが、

他は圧倒的に録画が多くなります。

 

録画の番組は完パケ物といって、あらかじめ番組を作っておいて、時間になったら流すというものなのですが、この方式の番組がとても多いです。

 

ただし、視聴者側は番組が生なのか、完パケ物の録画番組なのかは意外に区別がつきにくいのではないでしょうか。

というより、視聴者としてはそれは、どちらでもいいことですよね。

 

生番組のもう一つの特徴として、現場にタイムキーパーが必要だという事があります。

 

生番組といっても、いきなりやるわけではなく、きちんと台本があったり、番組の進行も決まっていますが、

なんといっても生放送の場合、きっちり決められたとおりに行くとは限らないので、時間管理が重要になります。

 

喋りによっては時間が伸びたり縮んだりしますから、あと何秒残っているかをちゃんと見ている人が必要です。

それがタイムキーパーという仕事で、生放送には欠かせない存在ですね。

 

さて、ではなぜニュースや、朝夕の情報番組、天気予報が生放送で、それ以外の番組には完パケ物が多いのかという事ですが、

実はかつては今より生放送がとても多かったんです。

関連記事:テレビ制作におけるタイムキーパーはどんな仕事をするのか

 

生放送の昔と今

 

日本でテレビ放送が始まったのは今から約60年ほど前の1957年ころの事です。

 

今は、ほとんどの家庭にテレビがありますよね。

中には2台以上ある家も多いのではないでしょうか。

 

電源を入れれば何かしら番組をやっています。

しかもチャンネルが複数あって、ザッピングして面白そうなものを選べるテレビは、とても便利で手軽な娯楽ともいえるでしょう。

 

今から60年前まではテレビが無かったのだと思うと、昔の人々はテレビ無しで過ごしていたんだなあと、不思議な気すらします。

 

もっとも最近はインターネットの普及で、テレビはつけてはいるけど、スマホを見ていたり、YouTubeを見ているという人も多いですね。

たった60年で、テレビもあり方を問われているこの頃です。

 

それはともかく、

昔のテレビは今より生放送が多かったんです。

 

というのも、昔はVTR機材、録画機材は非常に高価なものだったんですね。

 

録音や録画の技術も今の様に進んでいなかったので、基本的にテレビは生放送が主流だったんです。

 

考えてみると、どんな番組も生放送でできなくはないんですよね。

 

旅番組も、料理番組も、音楽番組も、実は何でも生放送でやってやれないことはないわけです。

 

昔はドラマなどまで、生でやっていたといいますから、さぞかし大変だっただろうなあと想像しますが…。

 

さて、その後徐々に生放送は減っていくことになります。

 

減っていった理由は、録音や録画に必要な機材、テープなどが進化してきて値段的にも安くなってきたことが大きいのですが、

それと同時に、生放送を減らすことによりリスクを減らすという事がありました。

 

というのも、生放送というのは何が起きるかわかりません。

だからすごくリスクが高いんですね。

 

今でこそ放送事故というものはほとんどありませんが、

昔のテレビは、映像が飛んだり、流れなかったり、音声が出ていないとか

言っちゃいけない言葉をいってしまったり、と

そんなことがとても多かったと思います。

 

そうなってしまう原因は、生放送が多かったという事がやはりあったわけです。

 

もっとも見ている側も、そんなものだと思ってみていたので、何とも思わなかったんですけどね。

ピーっと音がして画像が出ない、なんていう事はよくあったものです。

 

今は、テロップの感じが違うとか、映像が合っていないとか、些細な事でも、問題になってしまうので、大変だと思います。

 

突発的なことに対処しなければいけないのが生放送なので、やはり生放送の現場は大変なんですよね。

それなりに緊張感がありますね。

関連記事:生放送と収録の違いをインタビューしてみた

 

今の生放送の作り方

 

そんなこんなで、テレビの生放送は昔に比べて減ってきました。

 

機材も発達し、リスクを減らすために、あらかじめ作っておく完パケ物がとても多くなったんですね。

 

さて、ニュースや情報番組は生放送といいましたが、実は生放送中にもところどころ完パケ物が入っていることに気が付いているでしょうか。

 

最近の情報番組はオープニングでその日や前の日に起きたニュースから入ることが多くなっています。

 

ニュースはアナウンサーが事実を喋っていくのに対し、

情報番組はニュースをもう少し深く掘り下げて視聴者にわかりやすく解説するスタンスになっていますよね。

 

また情報番組には、たいてい特集コーナーというのがあって、新しいお店を紹介したり、

エンタメコーナーなどと呼ばれるコーナーでは、ある著名人に焦点をあてて取材、録画、編集したものを流したりしています。

 

これらは実は事前に作られた完パケ物なんですね。

 

「ではVTRをご覧ください。」

などと司会者が言う時がありますが、それが、完パケが流れる合図です。

 

ニュースでも同様なことがあるんですね。

 

ニュースはニュース23やZEROの様に長いものと5分や10分の短いニュースがあります。

 

短いニュースはアナウンサーが喋るだけですが、長いニュースの場合、情報番組と同様に、特集コーナーがあったりしますよね。

 

あれもたいてい事前に収録したものです。

 

このように生番組と言っても、実は全部生放送ではなく、完パケ物が一部入っているのです。

 

そして、その完パケ部分は、外部の制作会社に頼んで作ってもらう場合と、番組スタッフで作る場合があります。

 

これはテレビ局によりますが、例えばあるキー局の場合、20分程度の長めのコーナーは外部の制作会社に頼んで作ってもらっています。

 

20分のコーナーとなるとかなり制作に時間も手間もかかるので、

番組を担当しているスタッフで作るのはかなり負担がかかるからでしょう。

 

デイリーの番組ともなれば、スタッフは日々忙しいので、なかなか20分の完パケ物を作る時間がないんですね。

 

一方地方局では予算が限られることもあり、またそもそも内部で作ることを想定してスタッフの人数を調整しているので、20分くらいの長さでも番組内で作っていることが多いようです。

 

5分くらいの短いコーナーの完パケ物であれば、キー局地方局に限らず、中のスタッフで作っていることが多いようですね。

 

もし、テレビの仕事を目指していて、完パケ物にするか、生番組にするかを迷う人がいたとしたら、

とりあえずまず最初は情報番組に行くのも一つの方法だと思います。

 

情報番組は生放送の部分と、完パケ部分の両方を含んでいます。

 

特に地方局の場合比較的早い時期からいろんなことに携わらせてもらえますから、経験を積むには良いと思います。

両方やってみると、自分がよりやりたいものが早めに見つかるかもしれません。

関連記事:テレビ番組制作会社に入るなら、最初は報道か情報番組がいい理由

 

弊社ライズプランニングはテレビ局出向型の番組制作会社で、

実際に番組制作の現場で働いてくださる方を募集しております。

 

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では今日はこのあたりで。

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