テレビ業界の裏話 PR

テレビADに必要なスキルは「電話」のスキルかもしれない

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よくテレビ業界に就職したいと思っている就活生の方や、番組制作に興味を持っている方に、

就活生

テレビ業界で必要なスキルってなんでしょうか?

事前に練習しておくこと、準備しておくことはありますか?

というようなご質問をいただくことがあります。

残念ながら、テレビ番組制作というのはマニュアル化できるものではなく、ほとんどの現場が「習うより慣れろ」タイプで、

右も左も分からないうちから現場に入り、最初は人の横に付いて仕事の内容をひたすら覚える、みたいなところからスタートします。

どうしても現場によって仕事の内容がかなり違ってくるのがテレビ業界というもので、

これさえ覚えておけば大丈夫!というようなマニュアルを作ることができないんですね。

そのため、最初はみなさん仕事を覚えるためにてんやわんやという感じです。

ただ、一つ、どの現場でも共通してこのスキルは持っておくと良いな、と私が思うものがあります。

それが電話スキルです。

テレビ番組制作の現場では、未経験の方はAD(アシスタントディレクター)としてキャリアをスタートさせることが多いです。

読んで字のごとくディレクターのアシスタント業務が主なお仕事となります。

そして最初にやる業務で一番多いのは「リサーチ業務」です。

これは番組で取り扱うネタについて調べるために、資料を集めたり裏取り(情報が真実であるということを証明するためのデータなどをそろえること)をしたりということがメインのお仕事となります。

番組リサーチの仕事の流れを具体的に解説 今回はとある情報バラエティ番組を例にして、 番組リサーチの仕事がどのように行われているのか、ということを解説してみたいと思います...

この記事の中にもありますが、電話帳ナビというのを見ながら参考になりそうなお話を聞くためにひたすら電話をかける、ということをやったりします。

えいぞーさん

かなり地味な作業ですね。。

番組制作というと派手なお仕事のように感じるかもしれません。

確かに仕事をしていたら日常的に芸能人の方と会うことになりますし、収録やロケといった仕事は派手なお仕事と思われるのも分かります。

ですが、そういった派手なお仕事は全体のうちのわずかでしかありません。

その収録やロケのために準備して準備して準備する毎日です笑

電話業務もそのうちの一つですね。

テレビでは嘘かもしれない情報を流すことはできません。

必ず証言だったり、データだったり、何かしら事実を裏付けるための証拠が必要になります。

そういったものを探すために、電話というのは欠かせない方法なのです。

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取材先にアポの電話をすることも

例えば、「今度やる特集はこういう特集で、今度このお店の取材をやりたい!」みたいな時、

まずはお電話をして、

えいぞーさん

こういう企画で取材をさせていただきたいんですが、いかがでしょうか?

という交渉をしなくてはいけません。

そしてこの時の電話対応の仕方でも、取材ができるかどうかが左右されると私は思います。

テレビに取材されるんだったらどのお店も喜んで協力してくれそう!と思われる方も多いと思いますが、意外にそうでもありません。

  • 取材中はお店の営業ができない
  • テレビを見て新規のお客さんが増えたら常連さんたちが離れてしまうかもしれない
  • 以前テレビの取材で嫌な思いをした

などなど、理由はさまざまですが、取材を断られることは実はよくあることなのです。

テレビ取材を断る店は意外に多い!その理由は… テレビでは、朝から夜遅くまで、タレントが食べ歩きしたり、その場で撮影交渉して店に入ったり、旬の食材の料理を試食したり、と様々な店が取り...

お店にとってどういう不利益があるのか、ということはまずご説明しなくてはいけないことです。

あくまで番組制作サイドは「お願いをして取材をさせてもらう立場」にあります。

しかもそんな中でお願いしても、当日スケジュールがうまく回らずに「今日取材予定だったのに行けなくなってしまいました」なんてこともあります。

それを連絡するのもまたADの仕事。

電話でなるべく感じ良く、相手とコミュニケーションをとれるスキルは、テレビADには必須のスキルなのではないかと思っています。

関連記事:テレビ局報道フロアで3年アルバイトをしている学生さんにインタビュー!

新人研修でも「電話の掛け方マナー」やります

弊社の新人研修では電話の掛け方、対応のマナーをしっかりとお教えしています。

電話のマナーは本当に業務にかなり影響するものですからね。

テレビ業界でも新人研修ではビジネスマナーを教えます! テレビ業界と聞くととても特殊な業界のようなイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。 プロデューサーが怖い「ザギンでシースー」...

実は私は学生時代にコールセンターでアルバイトをしていたのですが、

この経験は本当に社会に出てから役立ってくれてるな、と感じます。

若い世代の方は特に電話をする機会ってどんどん減っていると思うんですよね。

調べ物もネットでいいし、お店の予約もネットからできる時代です。

ですが、やはり温度感を伝えるために、電話でアポの申し込みをするということがテレビ業界では多く、

社内や内輪でのやりとりならまだしも、その相手が外部の会社さんとなるとマナーは絶対に知っておいた方が良いです。

電話に慣れてくると、考えながら・メモをしながら電話をするということが冷静にできるようになってきます。

最初は声も震えるし、電話で何をしゃべったか、電話を切ったらすぐに忘れてしまう、なんてこともありましたが笑

やればやるだけ落ち着いて電話ができるようになるので、学生時代に鍛えられるのであれば、ぜひ鍛えておいて欲しいスキルですね。

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長倉 さやか
ライズプランニング(広告部)」の長倉です。広告手段としてのテレビの使い方やテレビメディアの楽しさを多くの人に知ってもらえるように執筆しております。


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