テレビ業界の裏話

ADからディレクターになる時期が一番大変!?

診察でテレビ業界で働きたいという方とお話をしていると

「なるべく早くディレクターになるためにはどうしたらいいですか?」

「アシスタントディレクターをやらないとディレクターになれないのでしょうか?」

といった質問をいただくことがあります。

今回はADからディレクターになる過渡期のお話をしてみたいと思います。

 

 

番組制作未経験の方はみんな最初はADから仕事を始めます。

ADと言うと雑用をさせられるというイメージがある方も多いのかもしれません。

確かにAD業務は色々な仕事を一気にやらなくてはいけないですし、ディレクターから指示を受けて雑務をこなさなくてはいけません。

しかしこの期間は全く意味がないものというわけではないのです。

番組の制作に関して責任をとってくれるのはディレクターであり、その下で働くことによって、大きな責任を負わずに番組製作の流れややらなくてはいけない仕事を学ぶことができる期間なのです。

 

ADをやらずにディレクターになることはできませんかという質問は実は多いですが、番組制作の経験があるのであればまだしも、何も経験がなく、仕事の内容もわからないままに大きな責任を負わされて仕事をするなんていうことは誰もできないです。

 

番組が面白いかどうかを左右するのも全てディレクターの腕次第。

そんな仕事を最初から任せられたら逆に大変だと思います。

まずはディレクターの下でADとして経験を積んでいくというのがとても大切なことなのです。

早い人だとAD期間が3年くらいでディレクターとしての仕事に声がかかる人もいます。

平均すると5年前後でADからディレクターになる人が多いでしょう。

しかし今後はそれもどのように変わっていくかわかりません。テレビ業界も大きく変わってきている時期でもあります。

関連記事:新卒でADになって半年!仕事はどう?インタビューしてみました!

 

ADからディレクターになる時期は兼務になる

 

ADから一人前のディレクターになる前に、ADの仕事もしながらディレクター業もするという過渡期の時期があります。

ADとして仕事ができるようになってきた頃、「そろそろディレクターの仕事を任せてもいいかな」という段階になったら、周りのディレクター陣から「少しディレクターの仕事をしてみる?」というような声かけがあります。

最初から全てディレクター業を任せられるわけではなく、ADの仕事をしながらディレクターの仕事を少しずつやってみるという時期になります。

実はこの時期がかなり仕事としては大変な時期とも言えると思います。

ディレクターとしての新しい仕事はADの頃とは違って大きな責任が伴うものになりますし、それだけに集中することができるわけではなくADとして今までやっていた仕事もこなしていかなくてはいけません。

ディレクターになれるまであと少しというところがとても大変なんですよね。

実はこのタイミングで仕事を辞めてしまうADもたくさんいます。

このADとディレクターの煙の期間は早い人だと半年くらい。長いと3年くらいこういう時期を過ごします。

しかし結局のところディレクターに昇格した後もADの業務を行わなくてはいけなくなることが多くなってきています。

ADとディレクターの仕事は明確に分けられているというわけではなく、ADが仕事しきれない部分に関してはディレクターがフォローをしなくてはいけないからです。

そういった意味でもAD期間を経ないでディレクターになるというのは難しいことなんですね。

関連記事:アシスタントディレクターの仕事内容について解説します

 

働き方改革がテレビ業界に及ぼす影響

 

最近はテレビ業界もADが不足しており、さらに働き方改革で労働時間が激減しています。

ADとして働き始める人にとっては働き方改革はとても良いものだったと思います。

現場でも労働時間にはかなり配慮されていて、「先輩からよく早く帰りなさいと言われます」という声もよく聞きます。

しかし働き方改革で今までADが働けていた部分が働けなくなったことにより、そこをフォローするのはディレクターの仕事になりました。

多くのディレクターがADの仕事も兼務しながら仕事をしている状況になってきています。

 

ただディレクターを楽しんでやれている人というのは元々クリエイティブな仕事に就きたかったという人が多いです。

クリエイティブの仕事というとどこから仕事でどこからが仕事じゃないのかという線引きをするのも難しいもので、労働時間じゃない普通の生活の中でも新しいアイデアが出てくるのではないかと常にアンテナを張っているような人なんですね。

だからこそ常に新しい企画や面白いかもしれないと思うアイデアを出すことができるのだと思います。

そもそもが時間という単位で考えるのが難しい仕事なのではないかなとも思います。

自分が考えた新しいものを形にしていきたい、表現していきたい、という気概がある人じゃないと、ADからディレクターになっても仕事を続けるのが難しいかもしれません。

関連記事:ADの仕事でつらいと思うこと、悩みをインタビュー!

 

ずっとADがいいという人もいる

 

逆にADのままでずっと仕事をしていたいという人もいます。

事務作業だったり責任のない仕事の方が仕事がしやすいという人もいるわけです。

テレビ番組制作に携わったらみんながディレクターを目指すというわけでもありませんので、制作に携わってみてどのような仕事があるのかということを学んでから、自分にはどのような働き方が向いているのか、どのようなポジションで仕事をするのがあっているのかということを考えてみると良いのではないかと思います。

特にテレビ業界は外から見るとどのような仕事があるのかいまいち分からない業界ですし、経験してみないとどのような関わり方ができるのかということもわからないでしょう。

関連記事:ADの仕事って大変なの?働く場所によっても違います!

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長倉 さやか
長倉 さやか
テレビの広告代理店「ライズアドバート」の長倉です。テレビでCMを打つ、となると身構えてしまう人がたくさんいると思います。でも実はテレビ広告はやり方によっては手軽に、そして楽しく挑戦してみることのできる広告です。テレビの楽しさを多くの人に知ってもらえるように執筆していきます。 番組制作を行うライズプランニングではサポートも行っています。


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