テレビ番組制作の現場でアシスタントディレクターとして働いている人は、
なんとかしてお給料を上げていきたいと思っている人も多いでしょう。
どのような現場で働いているかにもよってきてしまいますが、
3〜5年ほどADを経験して、ディレクターとしての仕事をし始めるケースが多いです。
ではどうやったら早くディレクターになれるのか?
お給料を上げるためにはどんなことを頑張ればいいのか?
ということを今回はお話してみたいと思います。
代わりのいない存在になるために必要なこと
お給料を上げるために必要なのは「代わりのいない存在になること」です。
代わりがいない人というのはつまり価値の高い人。
お給料を上げるためには自分に付加価値をつけていく、ということが大切なのです。
テレビ業界で必要とされる付加価値は、
- ディレクター業務ができる
- 編集ソフトが使える
という2点でしょう。
ではアシスタントディレクター時代から、以上の2点ができるようになるためにはどのようなことに取り組んでいけばいいのでしょうか。
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ディレクター業務ってどんなこと
まずはディレクターがやっている業務について、考えてみます。
- 番組の台本を書く
- 企画の提案(プレゼン)
- ロケ現場の仕切り
- オフライン編集
- テロップ原稿を書く
- ナレーション原稿を書く
- カメラをある程度扱える
こういったものがディレクターの日々行なっている業務です。
この中から、自分ができそうなものにチャレンジしていくようにしてみましょう。
例えばディレクターになるのが早いアシスタントディレクターは、
アシスタントディレクター時代から企画のプレゼンをしたり、自分でやってみたい番組を考えて台本を作ったりしていることが多いです。
目まぐるしい日々の業務の中でこういった時間を捻出するのも大変だとは思いますが、
番組作りの現場で出世していきたいと思っている人はやっていることなんですよね。
アシスタントディレクターとして仕事をしているうちはディレクターに付いて回ることが多いと思いますので、
ディレクターの仕事を見ながら、「自分だったらこうする」「自分でもこれならできるかもしれない」という視点を持つことが大切なように思います。
編集ソフトを勉強しよう
ほとんどのテレビ番組制作の現場ではAdobeのPremiere Proが使われていると思います。
アシスタントディレクターでもデジタイズや段積みといった作業は新人のうちからやらせてもらえる作業ですよね。
ただ、それ以外の編集というのは最初のうちはやらせてもらえません。
そこをいかに自分で学んでいけるか、ということが自分の付加価値につながっていくと思います。
例えば映像にテロップを入れたり、エフェクトを入れて映像のクオリティを高めたり、といったこと。
多くの場合これはエディターの仕事になりますが、ディレクターとしてこれを知っておけると、より良い映像作品を作ることができるようになります。
ディレクター自身が一つの映像を全部自分で編集する、ということはあまりありません。
ポスプロに入れば専門のエディターさんがいらっしゃいますからね。
でも本当に優秀なディレクターさんは自分で映像も作る方が多いです。
全体の工程をわかった上で指示ができる人と、
それぞれの工程を把握せずに指示をする人では、
周りの人の仕事のやりやすさが全く違ってきます。
代わりがいない存在になる、という意味で、
とても労力はかかりますが、こういったことを自主的に学んでいけるかどうか、というのが一番大切な部分かと思います。
弊社ライズプランニングの採用面接時にも、編集ソフトを触ったことがあるか、
どれくらいの編集ができるか、ということは質問させていただいています。
今はスマホのアプリでも簡単な動画編集をすることができるものもありますし、
AdobeのPremiereは1週間無料でお試し契約をしてみることもできます。
最近は動画編集を少しでもしたことがある方が現場でも求められる傾向にあります。
テレビ局で培ったスキルは他にも活かせる
ディレクター経験を活かして独立して働く方や、
ディレクター業務を行いながらも動画編集の受注を個人で副業としてやられている方もいらっしゃいます。
最近は1億総クリエイター時代とも言われる時代で、
映像編集もプロだけのものではなくなりました。
だからこそ、きちんとした知識を持ったプロが改めて重宝がられる時代だとも言えます。
動画編集ができれば個人でも仕事を受けられる時代。
本業が忙しい中で勉強するのはとても大変なことだと思いますが、編集知識を身につけることで個人としての力も高まりますので、ぜひそこに力を入れて欲しいなと思います。