今回はアプリの販売をする企業のテレビCMについてです。
ネット業界の商品なので、広告宣伝方法もネット系が中心になりがちで
最初からテレビCMで宣伝しようという企業は比較的少ないのではないでしょうか。
とはいえ特に最近はテレビCMによるアプリの広告を多く見かけます。
そこでアプリ商品にとってテレビCMはどんな意味を持つのか、その特徴やCMをする場合の地域の選び方について書いてみます。
アプリ商品をテレビCMする意味
そもそもアプリ商品をテレビCMする意味ってどれくらいあるのだろうと思う人もいると思います。
アプリを利用する世代は圧倒的に若い世代ほど多く、
一方テレビを見る世代は若い世代ほど少なくなっています。
ある調査によると50代が1日にテレビを見るのは3時間以上、60代は4時間以上であるのに対し、
20代は1日2時間弱、10代になると1.5時間になってしまいます。
しかもおそらく10代20代はながら見で、他のメディアを見ながらという人が多いと思います。
そんな中でテレビCMをする意味というのは何かというのを考えてみます。
一つにはネット広告や交通広告など他のメディアもやりつつテレビをやることで相乗効果を狙うというもの。
アプリ開発をするくらいですからまずはネット系の広告に力を入れると思いますが、
ネットに触れていない時にも目に止まるよう、交通広告をやったりテレビCMをすることで複数回広告を目にして記憶に残るという効果があります。
そしてテレビでCMをやることで信用と安心感を得ることができるという効果もがあります。
アプリは誰でもダウンロードできる反面、安心して使えるアプリなのかそうでないのかは自分自身の判断になります。
怪しい製品や、同じようなアプリなのに実は違うというアプリも実際のところありますから
手軽に手に入る分、アプリは信用度が実は重要な商品であるとも言えます。
その点テレビCMをすることはきちんとした会社であることの考査を通っているということですから、信用度がアップするんですね。
またテレビは最近は他のメディアに押されているとはいえ、地方の地域においてはまだまだ影響力が大きいのがわかっています。
例えば東北地方は全般にインターネットの普及率は低めで、そのかわりテレビ依存が未だに強く、テレビの影響力が最も大きい地域と言われています。
同様に東京や大阪愛知などの主要都市を除いた地域は、いまだにテレビCMの影響が全世代を通して高めなんですね。
そのため、地方の地域でCMをやることは信用のみではなく、認知度を上げる手段としてかなり効果があると言えます。
関連記事:テレビCMを放送するメリットとデメリットを広告代理店が解説
CM効果検証の仕方
ネット上の広告は視聴回数や、コンタクト数が数値ではっきりと出るのですが、
テレビCMはおおまかな数値しか出ません。
基本的に視聴率が元になりますが、
どこにCMを流すのかは過去の視聴率を参考にするので、実際にどれだけの人が見たかはわかりませんし、
ほとんどの地域が世帯視聴率なので、各家庭で何人が見たのかは正確な数値ではないです。
そもそも全ての世帯の情報をとっているわけでもないので、正確さには欠けるんですね。
ただし、これはアプリ商品に限ったことではないので、
CMをすることで、ダウンロード件数がどれだけ増えたかを自社で数値をとって検証していくことが重要だと思います。
アプリのCMをする場合の特徴として
アプリのテレビCMをする場合の特徴としては制作費が比較的安いということがあります。
通常テレビCMというのはインパクトを持たせるために有名タレントを使ったり、どんなCMにするかで頭を悩ませるのですが、
アプリの場合、アプリ画像を見せるのが基本的には主となりますから必ずしも有名タレントでインパクトをつけなくてもよいですよね。
なので社内で作ったアプリの映像や画像のみで十分CMを作ることができるのです。
その分制作費はかなり抑えられます。
また自社の素材を使ってCMを作ると著作権の期間も気にすることなく、一度作れば長期で使うことができるというメリットもあるわけです。
少し前にアプリのCMでタレントを前面に出して制作しているCMを見かけましたが、結果として何のCMかよくわからないものもありました。
CMの制作というのは電波料より費用が高くなる場合も多々あるくらい、費用の上限と下限に大きな幅があります。
有名タレントを使えば金額は途端に高額になるというわけです。
またタレントを使わなくても、ゼロからアニメを作るCMも、実は費用がかかるのですが、
ゲームアプリの場合などは、もともとそちらが得意な分野なので、手持ちの映像を使ってアニメのようなCMを作れるというのは、大きいメリットだと思います。
手持ちの映像に特徴的な声の声優さんを使うという方法もありですね。
何れにしてもテレビCMは全体としては、高齢者ほど見ているので、アプリ活用世代とは少しズレがあります。
そのためテレビCMをする場合は若い人が見そうな時間帯を選択してCMを打っていくやり方がいいと思います。
昼間より遅めの時間帯ということですね。
とはいえ、最近は高齢者のスマホ保有率がかなり上がってきていますし、
意外なことに、高齢者は一度スマホを触るようになると、時間が余っているためかなり依存するようです。
特にゲームにはまっているというケースは増えているようなので、新たな世代へのアプローチという意味でテレビが有効かもしれません。
関連記事:スポットCMの放送時間帯、逆L、コの字、ヨの字、の比較
地域の選び方
アプリのダウンロードは場所を選びませんから、どこでCMをするかというのは難しいところだと思います。
ネット商品なので全国でやりたいという企業さまが多いです。
確かに全国の人がダウンロードできるので、ターゲットとしては全国だと思いますが
全国でテレビCMをするのは非常に高額になります。
それだけの予算がある企業はなかなかありませんし、効果がはっきりわからないのにいきなり全国でCMをするのはかなり危険だと思います。
そのため地域を選んでやっていくのがおすすめです。
地方の地域でのCM
主要都市(関東、関西、東海)を除けばほとんどは県単位でCMを打つことができます。
予算に合わせていくつか県や地域を選んでCMをやってみるという方法です。
例えばよくそういう場合に使われるのは
- 静岡
- 広島
- 福岡
- 北海道
などです。
静岡や広島は日本の縮図と言われる県で人口は少なすぎず多くもないので、
費用も安くCMを打つことができます。
また福岡は新しい物を好み購買力が強い県で、人口も多いので、おすすめ。
また北海道も人口が多いこと、比較的ネット環境を整えている人が多いことなどがあります。
アプリに合わせて県や地域を選んでCMをやってみると良いと思います。
CM素材についても、自社の映像が使えるわけですから、複数素材を作っても良いかもしれません。
ゲームアプリなら見る方が楽しくなるようなCM、
またはそれ以外のアプリなら、便利だなと思えるようなCMだといいですね。
基幹局でのCM
もし最初から大きな地域を狙ってテレビCMをしたいという場合は
基幹局でのCMをおすすめします。
基幹局というのは東京のキー局ほか、大阪や愛知の準キー局、それに東北の宮城や九州の福岡、北海道の札幌
と言うように主要な都市のテレビ局を使うやり方です。
主要な都市のテレビ局でCMをすると一億二千万の人口の約7〜8割程度を網羅することができます。
もちろん48都道府県すべてにCMをすることもできます。
いずれにしても初めてアプリのテレビCMをするなら
テレビに依存度が高い地方の地域はできれば外さない方がいいのではないかと思います。
大事なのは検証しながら良い方法を探していくということでしょう。
弊社ライズアドバートは広告代理店ですので、テレビCMを放送したいという企業さまのご予算に合わせて広告プランをご提案させていただきます。
下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。
関連記事:テレビCMをする時、広告代理店に連絡する前に決めておくこと