テレビ業界に就職を考えている人は、テレビ業界の働き方がどのようなものなのか、というところが気になると思います。
特に番組制作の現場はきつい、睡眠時間が取れない、徹夜も当たり前、みたい雰囲気を想像している人が多いのではないでしょうか。
実は今の番組制作の現場は、働き方改革のおかげでかなり労働環境が改善されてきています。
昔は番組制作の現場というのは常に怒号が飛び交っていて何徹もして作り上げる、みたいなイメージがあったかもしれませんが、今はそういったことはありません。
とはいえ、働き方改革の影響がきちんと行き届いている現場とそうでない現場というものがあります。
今回は番組制作の実際の現場の様子について解説してみたいと思います。
テレビ局は働き方改革を推し進めている
テレビ業界や関連会社の劣悪な労働環境が指摘され始め、テレビ局は働き方改革を推し進めるようになりました。
今までよりもなるべくAD人員を多く増やしたりして、仕事を分担し、ADの労働環境が悪い場合はその責任をプロデューサーがきちんと問われるようになったんですね。
特に東京キー局は規模の大きいテレビ局であり、大企業として働き方改革を率先して牽引していきました。
最近はアナウンサーも「今日は〇〇さんがおやすみです」という紹介がされるようになったように思います。
働き方改革がきちんと企業の外にも見えるように、しっかり行っていこうという意識の表れです。
本当であればもっとフランクに仕事を休めるような労働環境にしていかなくてはいけないなと思うのですけどね。
いずれにせよ大きな企業であるテレビ局だからこそ、この働き方改革を推進するムーブメントを行うことができるようになったのだと思います。
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働き方改革を推進しにくい局外の番組制作会社
テレビ局は規模の大きい大企業なので、AD人員を増やすなどして働き方改革を推し進めていくことができ、最近は労働環境もかなり改善されつつあります。
しかし実はテレビ局で放送されているテレビ番組を作っているのは8割以上がテレビ番組制作会社です。
番組制作会社はテレビ局内にスタッフを派遣してテレビ局内で制作を行っていることもありますが、制作会社内で制作を行っていることもあります。
多くが雑居ビルのワンフロアにあるような中小企業で、こういった企業には働き方改革を推進していく体力はありません。
テレビ局内で働く場合はテレビ局の労働ルールにしたがって働くことになりますので、テレビ局が推し進めているルールの下で働くことができるのですが
中小企業となるとなかなかまだ追いつかないところがあります。
弊社ライズプランニングの場合はテレビ局に派遣として入っていただくお仕事形態なので、ここ何年かで大きく働き方が変わったな、と感じることができているのですが
制作会社の中で制作をしている会社はまだまだ大変そうではあるな、といったところです。
もし労働環境が気になるのであれば、そういった基準で制作会社を選んでみてもいいかもしれません。
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徹夜はないのか?
テレビ局内で働いていても徹夜はあります。
テレビの放送時間以上に番組を作るのには時間がかかります。
1時間の番組を作るのに40時間〜50時間分の素材を作るのが平均的、という感じです。
早朝も夜中もテレビ番組の放送をしていることを考えると、やはり徹夜作業があることはあるんです。
ただ、もちろんその分だけ休みもしっかりとる、という形になってきているんですね。
収録ものの番組の場合はオンエアが近くなるとどうしても徹夜作業が入ってしまったりすることがあるのですが、
弊社のスタッフさんでも、「しっかり休みをとらないと先輩に怒られる」というようなことを話している人が多いです。
毎日残業残業で徹夜になってしまう、ということではなく、働く時間帯が一般的な会社員とは少し違う、というイメージでしょうか。
これはテレビ業界で番組制作に携わる場合、致し方ない部分ではあると思います。
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番組ジャンルによっても働き方は異なる
労働環境は番組のジャンルによっても変わります。
例えば収録ものか生放送ものなのか、ということでも大きな違いがあります。
収録ものはまず収録までにたくさんの準備をして収録をし、さらにそこから編集をして放送という流れになりますが
生放送は編集をする必要がありません。
基本的に放送が終了したら後片付けをして終わりになります。
予定が立てやすい、という意味で生放送の番組の方が休みも取りやすくなります。
番組ジャンルとしては情報・報道系の番組ですね。
弊社ライズプランニングで主にスタッフさんたちに入職していただいているのも情報・報道系の番組になります。
ご興味がございましたらぜひエントリーしてください。
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