弊社ライズアドバートはテレビCMをメインに取り扱う広告代理店です。
今回はテレビCMの放送枠の金額がどのようにして決まるのかということについて解説をしていきたいと思います。
タイムCMとスポットCM
テレビCMにはタイムCMとスポットCMがあります。
特定の番組のスポンサーとなってその番組の中でCMを流すのがタイムCMです。
それに対して特定の番組のスポンサーにはならずに、期間や時間帯を指定して、その中でランダムにCMを投下していくのがスポットCMです。
番組編成や、すでにスポンサーとして入っている会社との兼ね合いなどもありますので、タイムCMは少し融通が利きにくいところがあり、初めてテレビCMを放送する場合はスポットCMの方がおすすめです。
もちろんタイムCMの方が内容的に合っている場合もあるのですが、基本的に2クール(6ヶ月)からの出稿がタイムCMは金額も高くなります。
番組ごとにタイムCM料金が決められているので、タイムCMの場合はスポンサー料金を番組ごとにその都度、広告代理店を通して聞いてみるような形になります。
今回はスポットCMの金額の決まり方について解説していきたいと思います。
関連記事:タイムCMとスポットCMの違い。どちらを選べばいいの?
テレビ局はそれぞれ別の会社
テレビ局と聞くとすべての会社が同じ会社に感じるかもしれませんが、実は系列局であっても資本提携などの関係はあるものの別会社という扱いになっています。
そのためテレビ局は一つ一つ金額の設定の仕方が違います。
例えば同じエリアのテレビ局であったとしてもテレビ局ごとに放送枠の値段が違うので、見積もりをとって、視聴者層とターゲット層が合致しているかということも踏まえてどのテレビ局で放送するのかということを考えていかなくてはいけません。
視聴率1パーセントの値段、パーコスト
テレビ局は全ての会社が別会社というお話をしました。
そのため、テレビ局によって放送枠の金額の考え方も異なる場合があります。
広く一般的に使われている考え方はパーコスト制と言って、視聴率1%あたりの値段がいくらか、という金額の考え方です。
テレビCMは一本あたりいくらなのか、と考える方が簡単そうですが、この考え方だと、視聴率20%の番組の中で流れたテレビCM一本と、視聴率5%の番組の中で流れたテレビCM一本の金額が同じになってしまい不公平です。
特に規模の大きいテレビ局の場合は視聴率1%の差がとても大きな差となります。
そのため視聴率1%当たりの金額で考えるパーコスト制度というのが取り入れられているんですね。
例えばパーコスト(視聴率1%あたりの値段)が10万円のテレビ局の場合は、視聴率10%の番組の中でCMを一本包装するのに100万円かかるということです。
関連記事:CMの費用はパーコストで決まる
1本単価で考えるテレビ局もある
全てのテレビ局がパーコスト制で金額を設定しているというわけでもありません。
これが難しいところなのですが、テレビ局によってCM放送枠の金額の設定の仕方が違うこともあるのです。
テレビ局によってはCM放送枠一本あたりいくらといった形で1本単価で金額を設定しているところもあります。
ただしこういったテレビ局は独立局など、比較的金額を押さえて放送をすることができるテレビ局です。
関連記事:独立局でテレビCMをやるメリットを広告代理店が解説!
時間帯取り方で掛け率が変わる
一番ベースの金額となってくるのが全日(ぜんじつ)と言って、すべての曜日すべての時間帯の中からランダムでテレビCMを放送する場合です。
そこに時間帯の指定をすることによって掛け率が変わり、金額が高くなっていきます。
例えばサラリーマンがターゲット層である場合は平日の朝と夜土日の全部の時間帯をとってコの字という取り方がよく使われます。
さらにもっと狭めて、曜日関係なく朝と夜だけの時間帯で流す場合は二の字という取り方になりますが、コの字に比べて二の字の方が時間の指定幅が短くなるので金額は高くなります。
より狭い範囲で時間帯の指定をした方が金額が高くなるということです。
関連記事:スポットCMの放送時間帯、逆L、コの字、ヨの字、の比較
金額は季節や社会情勢で変わる場合がある
1本単価で計算しているテレビ局の場合は通年で金額が同じテレビ局もありますが、季節や社会情勢で金額が変わるテレビ局が多いです。
CMを放送する企業が多い時期はやはり金額が高くなりますし、全体のCM本数が少ない時期は金額が安くなります。
その時々によって値段が前後しますので、具体的な金額は広告代理店にお問い合わせください。
まだ予算組み段階、という場合でも大丈夫ですでのでお気軽にお問い合わせくださいませ。
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