CM・広告の仕組み PR

CMが多い企業とは?どれくらい出稿されているのか

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ライズプランニング[広告部]はテレビCMをメインに取り扱う広告代理店です。

今回はテレビCMを多く放送している企業に着目して、テレビCMをどれくらい放送すればいいのか、ということを考えてみたいと思います。

テレビCM出稿秒数ランキング

ビデオリサーチの「テレビ広告統計」(関東地区)を調べてみると、

2024年1月1日~2024年1月31日の番組CMとスポットCMでは出稿秒数ランキンが以下のようになっていました。

順位広告主名出稿秒数出稿本数
1リクルート68,9554,597
2日本マクドナルド45,5852,853
3興和44,8052,987
4アリナミン製薬34,7252,300
5本田技研33,9602,190
6サントリー33,4201,622
7永谷園27,9451,863
8ソフトバンク25,2901,317
9ラクス25,1151,055
10ユーキャン21,7051,297
11ジャパネットたかた20,640210
12スズキ18,7951,207
13P&Gジャパン18,1351,174
14花王16,6351,013
15アサヒビール16,470628
16オープンドア16,4701,098
17デアゴスティーニジャパン15,735950
18ウェルスナビ15,1501,010
19東急不動産13,365819
20リクルートスタッフィング13,170712

これを見ると、一ヶ月間という期間の中で一番テレビCMを出稿しているのは、2024年1月だとリクルートということになります。

出稿秒数は68,955秒、出稿本数が4,597本となっています。

出稿秒数を出稿本数で割るとちょうど15秒になりますので、全て15秒のCMで放送しているのかなと思いますね。

出稿本数が1ヶ月間で4,597本ということは、1月は31日なので、1日あたり約150本のCMを放送している、ということが分かります。

これはかなりの本数ですね。

私が普段見る数字ですと、1日あたり2〜3本程度の出稿本数が平均的かなと思いますので、その凄さが分かるかと思います。

ただ、これだけたくさんのCMを放送している企業さまの場合は、CM素材もたくさんお持ちです。

一つの商品やサービスをCMするための1種類のCMで150本も1日あたり放送しているわけではなく、

色々な商品やサービスがあって、放送しているCMにも色々な種類があるのです。

もちろん、一つの商品やサービスをCMするために、複数のパターンのCMを制作するケースもあります。

関連記事:テレビCM効果を高めるために複数パターンの素材を制作する

長尺CMで放送する企業も

上記のCM出稿秒数ランキングを見るとわかると思うのですが、

実は秒数ランキングでの順で追っていくと、出稿本数ランキングとは合っていないことがわかります。

1位のリクルートは出稿本数で割ると15秒と綺麗に出てきましたが、そういった計算にならない企業さまもしばしば見受けられますね。

これは企業によってCM素材1本当たりの秒数が異なるので起こっている現象です。

基本的にはテレビCMは15秒か30秒が一般的ですが、

中には60秒CMや180秒CMといった長めのCMを放送する企業さまもいらっしゃいます。

出稿本数で見てみるとジャパネットたかたは圧倒的に本数が少ないことがわかりますよね。

これは1本あたりの秒数がとても長いということなのです。

例えば180秒のCMにしてしまって、これで3分間ありますので、それを3分のミニ番組のように見せる。

ミニ番組の中でテレビショッピングをやると、放送枠としては180秒のCMなのですが、視聴者からはテレビショッピング番組のように見えるのです。

CMであれば何度も放送することができますので、テレビショッピングをやりたいという企業さまがこういった手法を使うこともあります。

関連記事:テレビショッピングのやり方を広告代理店が解説します

テレビCMは同じ人に4回見てもらえるように

出稿秒数のトップランキングは分かりましたが、では実際にテレビCMをする時はどれくらいの本数を出稿すべきなのか、悩んでしまうものだと思います。

テレビCM業界では「同じ人に3回同じCMを見てもらえればそのCMを覚えてもらえる」と言われています。

単純接触効果といって、何度も接触すると好意的に感じるようになってくる、という心理的効果もありますね。

ですが、同じ人に3回、というのも計算が難しいものです。

誰がどのCMを見ているか、というデータを取ることはできないですからね。

そこで使われるのが延べ視聴率です。

視聴率10%の番組の中でテレビCMを1本流したら延べ視聴率は10%。

視聴率10%の番組の中でテレビCMを10本流したら延べ視聴率は100%。

というように、視聴率をどんどん合計していく計算方法で、延べ視聴率100%の場合はそのエリアでテレビを見られる人が全員1回は試聴した、という風に換算します。

1人3回同じCMを見てもらうために目指すべき数字は延べ視聴率300%ですが、

これはあくまで「延べ」でしかないので、よく目指される数字は400%です。

このあたりはCM出稿時にご予算と一緒に広告代理店とご相談いただければと思います。

関連記事:GRP(延べ視聴率)とCMの関係

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長倉 さやか
ライズプランニング(広告部)」の長倉です。広告手段としてのテレビの使い方やテレビメディアの楽しさを多くの人に知ってもらえるように執筆しております。

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