CM・広告の仕組み PR

CMを放送するまでのスケジュール[CM素材を持っている場合]

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

テレビCMを放送する時にそれぐらいのスケジュール感をみておけば良いのでしょうか?

テレビCMを初めてやる場合やテレビCM素材は改めて制作しなくてはいけない場合についてはテレビCMを制作する流れ。最初はどこに連絡すればいいの?という記事でご紹介しましたが、

今回はテレビCM素材が手元にある場合について解説していきたいと思います。

 

素材(表現)考査

 

例えばWEB CMを作ったことがあるだとか、一度テレビCMをしたことがあるという場合はCM素材をすでに持っているので、それを使ってテレビCMを放送することができます。

ただテレビ局でCMをする場合は考査というCMをするための審査のようなものを受ける必要があり、これを通過しないとテレビCMを放送することができません。

 

まずは既に持っているテレビCM素材の内容を考査する素材考査を行います。

この素材考査は表現考査とも呼ばれます。

 

CMの内容に誤解を与えるような表現が使われていないか、過激な表現になりすぎていないかというようなことを審査されるのが表現考査です。

この表現考査の基準というのは、実はテレビ局ごとに異なっています。

 

そのためあちらのテレビ局ではすんなり考査が通ったのに、こちらのテレビ局では考査が通らなかったということもあります。

その場合は修正ポイントを教えてもらえますのでそのポイントに沿ってCM素材を再編集していく必要があります。

 

例えば会社の所在地を表記したり、検索窓が使われているシーンの検索ワードを変更したり、テロップの表現内容を変えたりということがよくあります。

テレビ局は局によって規模も違いますし別々の会社という扱いになりますので、このような細かなルールは局ごとに異なってくるのです。

関連記事:CMの表現考査とは?放送する映像を作る時に知っておきたいこと

 

業態考査

 

素材考査と一緒に業態考査も行っていきます。

業態考査はテレビCMを放送するんにあたってその会社がきちんと存在し、CMを放送しても問題がない会社かどうかということを調べるための審査です。

この業態考査もテレビ局ごとに行わなくてはいけません。

企業様のCMご担当者の方の名刺と、会社の謄本が必要になります。

 

よっぽどのことがない限りは、この業態考査で審査に通らなかったからCMを放送することができなかったということはありません。

一度放送をしたことがあるテレビ局であれば業態考査を再度行う必要はないのですが、初めて放送するテレビ局必ず必要になります。

関連記事:CMの業態考査で必要なものは何?何を見られるの?

 

テープを納品する

 

素材考査が通ったら次はデータの納品をしてきます。

これもテレビ局によって納品形態が変わりますので確認する必要があります。

 

HDCAMやXDCAMといった現物のテープで納品をするのが一般的でしたが、最近はデータで納品をすることができるテレビ局も増えました。

 

どのような納品形態で素材を納品するのかというのもチェックが必要です。

 

これは広告代理店側の方で確認するので、素材を制作した制作会社に伝えて納品物を納品してもらうようにします。

テープの種類が違ったり新たにテープを焼き増しすることがあれば別途料金がかかるので注意が必要です。

関連記事:CM動画を制作する時に知っておきたい権利の話

 

線引きがあがってくる

 

放送一週間前くらいになると、実際にどの番組内・どの時間帯でテレビCMが放送されるのかということが分かりやすく見られる線引きというものが送られてきます。

これを見て特に問題がなければこの時間帯でテレビCMが放送されます。

この線引きの見方については広告代理店が教えてくれるので分からないことはどんどん質問してください。

関連記事:テレビCMの線引きって何?出稿時は何をチェックすればいいの?

 

放送

 

ここまでの工程を全て終えたらテレビCMが実際に放送されます。

テレビCMを新しく制作する場合はかなり工程も多く決めなくてはいけないことも出てくるので時間がかかってしまいますが、テレビCM素材をすでに持っている場合はあまり時間と労力をかけずにテレビCMを放送することができます。

 

地方局や独立局であれば数十万円たいからテレビ支援も放送することも可能ですのでCMとして放送することができる素材があるのであれば是非テレビCMを放送してみてほしいです。

 

上記で説明した通り考査という審査がありますので、誰でも簡単にテレビCMを放送することができるというわけではありません。

なのでCM量に関わらず、CMを放送したことがあるという実績がある会社というだけでも信用度を上げることができると思います。

関連記事:東京キー局でテレビCMを放送するのに料金はいくらかかる?

 

最短どれくらいで放送できるのか

 

初めてテレビCMをするテレビ局の場合は放送料金が前金で、放送の何日前までに入金というようなルールが設けられている場合があります。

また素材考査の時点ですんなり持っている素材を使うことができるか、それとも再編集が必要なのかということによっても納品できる日が変わってきます。

 

そういった要素から放送を開始する日(立ち日)が具体的に決まっていくのですが、CM素材をすでに持っていてテレビCMをする場合にかかってくるスケジュールは最短だと2週間程度だと考えていただければ良いかと思います。

関連記事:CM素材の制作、搬入について。放送基準や搬入スケジュールは?

ABOUT ME
長倉 さやか
ライズプランニング(広告部)」の長倉です。広告手段としてのテレビの使い方やテレビメディアの楽しさを多くの人に知ってもらえるように執筆しております。

弊社ウェブサイト








    15秒30秒のスポットCM広告を出したいタイムCMを出したい見積もりが欲しい広告全般のご相談