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ドラマの制作をしたいと思ったらどうすればいい?現場はどんな雰囲気?

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ドラマの制作をしたい!という相談を学生から受けます。

 

ドラマをやりたければ、ドラマ専門の制作会社に入るのが一番の近道なのですが、

「どうやって探せばいいのかわからない。」「やりたいけど、どんな仕事なの?」と具体的なイメージができずに戸惑っている人も多くいますので、今回はそんなお話を。

 

ドラマの専門の制作会社がある

 

テレビ番組制作は、ほとんど番組制作会社がつくっています。

テレビ欄に羅列されている番組の95%以上が番組制作会社が作ってるんですね。

 

制作会社は、専門としている分野があったり、得意とする番組があったりします。

ドラマに携わりたい!と思うなら、番組制作会社のなかでも、ドラマを専門に制作している会社を探さなければなりません。

 

まずは今まで見たドラマの中で、やってみたい!と思ったドラマを検索してみましょう。

ドラマのホームページやウィキペディアを見ていくと、そのドラマを制作した会社が出てくるはずです。

 

次に、その制作会社を検索してみます。

たいていの会社は、自社のホームページに採用情報を掲載していますので、そこを読んでみましょう。

 

  • どういう職種を募集しているのか
  • どんな仕事をするのか
  • 今までにどんなドラマを制作してきたか

など情報を得ることができます。

 

自分が、その会社に入ったら、どんな仕事をするんだろう。

ドラマに関わりたい!と思っていても、具体的にどんなことをするのか、よくわからないもの。

 

仕事についてや、制作現場のことが書かれていたら、ぜひ、読んでみてください。

そして、それらが、自分がやってみたいことなのか?自分にできそうか?想像してみましょう。

 

制作会社によってはスタッフブログのようなものがあったりすることもあるので、勉強になると思います。

関連記事:テレビ番組の制作期間はどれくらいかかるもの?

 

ドラマは助監督が動かしてる

 

ドラマに関わる仕事の第一歩は、助監督からのスタート。

助監督は階級があり、下から、

  • フォース
  • サード
  • セカンド
  • ファースト

となっています。

 

ファーストは、助監督のトップです。

 

撮影現場では、役者さんに一番近くにいるのがファーストで、

その場のスタッフや役者さんに撮影のダンドリを説明したり、撮影スタッフとカメラ位置を決めたり、役者さんに動きや演技の指示をしたりするのは、ファーストの役目。

 

一見すると、監督のように見えますが、モニターを見ているのが監督で、

監督はモニターでカメラの動き、役者の動きをチェックします。

 

監督からの指示を受けて、ファーストが現場で指示します。

関連記事:孤独のグルメはどういう風に撮影してるんだろう?

 

ドラマ撮影の流れ

 

ドラマの制作は、

  1. 台本作成
  2. キャスティング
  3. スケジュール調整
  4. ロケハン
  5. 撮影
  6. 編集

という流れです。

 

助監督たちが関わるのは、ロケハンから撮影がメイン。

 

一番下っ端のフォースは、撮影のときは、次のシーンの撮影の準備をしたり前のシーンの片付けをするときもあり、現場に立ち会えないときもあります。

 

現場を動かすのは、ファースト、セカンド、サードが中心。

ドラマに関わりたい!とイメージしているのは、撮影現場で役者さんを撮影する部分だと思います。

 

最初のうちは、撮影そのものに立ち会えないかもしれません。子役のいるドラマだと、子役のお世話係をすることもあります。

 

撮影期間は、役者さんのスケジュールを調整して、できるだけ短期間にまとめて撮影します。

 

1~2時間のドラマで、10日から2週間程度だと思います。

その間は早朝から深夜まで撮影です。

 

その日1日の撮影が終了したら、助監や制作スタッフは撤収して、翌日の準備や確認をしてから帰宅。

 

帰宅する移動時間も寝たい、と、撮影場所近くのホテルや、会社で仮眠をとることが多いです。

スタジオで収録する場合は、スタジオに仮眠室がある場合もあります。

 

撮影期間中、途中1日程度は撮休といって、休日がある場合もあります。

最終日は予備日で、雨などの天候や取りこぼしのために1日余裕を設けておきます。

 

撮影が順調にいけば、予備日を使わずにすみ、休日になる場合もあります。

関連記事:カメラワークと画角に関する撮影用語解説

 

助監督になるために、必要なこと

 

私が現場にいた時、監督と助監督の間の距離感は、とてもありました。それも、ものすごく。

 

小道具を用意するにしても、監督が求めるものを用意するのが至難のワザ。

どういうものを監督が求めているのか、を、一発で用意することができませんでした。

 

監督が、細かく指示していくれる人とは限りません。

監督の感性や、監督の嗜好を観察して、監督が求めていることを読むことが必要です。

 

監督にチャンネルを合わせる。

自分をリンクさせる。

監督のつもりになって、準備をする。

 

最初のうちは、何度も何度も、叱られたり、どなられたりです。

誰だって、叱られること、どなられることは嫌なものですが、ここは誰もが通る関門。

 

監督はいちいち、人が嫌いで叱ったり怒鳴ったりはしません。

そこを乗り越えて、編集が終わるころになると、監督との距離感が縮まっていることに気づきます。

現場でどなった、怒鳴られたことなど、忘れているものです。

関連記事:テレビ番組ロケの現場はどんな雰囲気?同行の際、注意する事とは?

 

今回はドラマの制作のお仕事について紹介してみました。

では今日はこのあたりで。

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imacharin
テレビ制作歴25年。テレビの業界の内側と、テレビ番組の裏側をわかりやすく発信していきます。


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