テレビ業界の裏話 PR

報道番組への志望動機で印象に残ったものを面接官がお話します

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今回は報道の仕事につきたい人用に志望動機はどんなふうに伝えるのが良いのかについて書いてみたいと思います。

 

テレビ業界を志望する人は大きく分けるとバラエティ志望と報道志望に分かれるようです。

実際には教育番組や、旅系の番組、ドキュメンタリーやクイズ番組、音楽番組など細かく分けるときりが無いのですが、大きなくくりとしては

  • 人々に事実を伝える系の報道
  • 人々に娯楽を与えるバラエティ

と分けられるでしょう。

 

実際テレビはニュースなどの情報を見るか、娯楽が欲しくて見るかの大きく分けるとその二種だと思います。

弊社ライズプランニングでも報道番組制作を行っている関係で、これまで様々な人に面談で会ってきましたが、報道志望の人の中で印象に残った志望動機についてあげてみますので、ぜひ参考にしてみてもらいたいと思います。

 

学生時代に何かしら報道系の活動をしていた

 

一般的には志望動機というと、部活で頑張った、アルバイトで頑張って経験値たくさん話し、それを入社して活かしたいという人が多いです。

実はそれよりも入社後どんな風に活躍したいのかという展望の方に分量を多く割いて話したほうがより志望動機としては響いてくるものだと言われます。

 

ところが、報道志望の動機を語る際には、学生時代の経験値は、通常よりもとても価値があると思っています。

ただし、居酒屋で気を配ることができた、お客様に喜んでもらえた、部活でみんなをまとめることができた、というような経験ではあまり意味がありません。

報道志望の場合学生時代の経験としては、たとえば

  • 自分でラジオ番組をやっていた
  • テレビの報道でアルバイトをしていた
  • ドキュメンタリーを自分で構成編集してどこかで発信した
  • 自分でニュースを新聞のように発行して学内で配っていた

などがあるとかなり優位になると思います。

 

専門学校出身者の場合、授業の一環でロケや編集などを一通り経験している人が多いのですが、最近はそのような技術的なことは入ってから実地で学んでいけば良いというところがあります。

そのような与えられた勉強より、自ら好きで何かを学生時代にやっていたという人は、それだけ報道志望が強いと判断されます。

 

何かしらやっていたと分かれば面接でも何をやってきたのかと話が必ず広がります。

どうしてそれを取材対象に選んだのか、構成や撮影、編集などどの部分を担当したのか、何にやりがいを感じたのかなどを志望動機として話すことで、その人の本気度が見えてくるものです。

学生時代に何かしら報道がらみのことをやっていたという人はかなり少ないので、それだけ志望動機としてはやる気があると感じるわけですね。

関連記事:マスコミ業界を目指してテレビ局のバイトをしている学生にインタビュー

 

番組名をあげて好きな理由を言ってみる

 

例えばあるテレビ局を受けるとしたら、志望動機としてそのテレビ局の「この報道番組が好きです」というのを具体的にあげると良いでしょう。

テレビ局の人たちは、自分たちの番組を見てくれているということがやはり嬉しいものです。

 

さらに具体的な番組名に加えて、その番組のどんなところが好きなのかという情報ははっきり言って大好きだと思います。

好きな理由は、

  • 内容が充実している
  • ニュースの深堀がわかりやすい
  • 規模の大きい問題から、身近な問題など幅広く取り上げている
  • 見ていて視聴者を飽きさせない

のような比較的漠然とした理由でもいいのですが、できればもう少し詳しいこと、例えば、

  • あの番組のスーパーの出し方が独特、わかりやすい
  • あの番組のあの事件報道の時がすごくわかりやすかった

などのようにピンポイントで具体的なところを言われれば言われるほどもっと聞きたいと思うものです。

 

実際にそのスーパーの出し方がかなり工夫を凝らしたところだったとしたら、

「わかる?あれ相当苦労したんだよ!」となりますし、

またもし思わぬことを言われたのだとしても、「へえ、そうなのか」と、テレビ局側としてはとても参考になるものです。

 

志望動機を伝える際は、なるべく具体的な報道番組などをあげてその番組のどんなところが好きで、何を良いと思うのかを多く考えておき、自分も視聴者を飽きさせない報道番組を作りたい、というように持っていくと良いでしょう。

関連記事:テレビが好き、という理由だけでテレビ業界に就職してもいい?

 

若い層が何を求めているのかをさりげなく入れる

 

テレビは最前線のメディアのように見えますが、実は意外に中しか見えていないとも言われます。

それは番組が良い悪いの指標がどうしても視聴率になってしまうからです。

視聴率が悪くなるのは最悪のことなので、なかなか思い切った新しい試みがやりずらく、

そのため他局で視聴率が取れていたものと似たような番組を作ってしまうという流れがあります。

 

失敗するより、似たものを作ってそこそこ視聴率を取っておきたいというのは仕方のないところですが、それがテレビがマンネリ化と言われてしまう所以でもあると思います。

テレビ離れと言われる若い世代をなんとか取り込みたいという願いはありますから、

志望動機を伝える際には、自分を含めた周りの若い世代の意見として、こんな報道番組を作りたいという希望を言ってみるのも良いでしょう。

 

  • 若い世代が最近はどんな風に報道を取り込んでいるのか
  • なぜテレビを見ないのか
  • テレビの報道がどんな風に変化すれば広い世代で見られるようになるのか

というのはテレビにとってとても重要な課題です。

 

従って志望動機を伝える際に、自分や周りの現在の報道に対する意見を伝えながら、若い人に見てもらえる報道番組を作りたいと伝えていくと印象に残ると思います。

 

そのために新しい形の報道番組を自分なりに考えて提案できるとよいでしょう。

それが現実的には不可能なことであっても、志望動機を聞いて、この人なら新たな風を起こしてくれるかもしれない、と思ってもらえるかもしれません。

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地方を盛り上げたい、だけではちょっと弱い

 

報道志望の人の動機として比較的多いのが、

  • 地元を紹介したい
  • 地元の問題点をもっと知ってもらいたい
  • 地元を盛り上げたい

ということです。特に地方局の場合にこの志望動機は多いでしょう。

 

これらは志望動機としては悪くないのですが、漠然としているのでできれば具体的に何をしたいのかを伝えると良いと思います。

 

また、おいしいものを紹介したい、新しいお店を紹介したいという志望動機を伝える人もいますが、

それはすでに情報番組が普通にやっていることなので、志望動機としてはちょっと当たり前すぎてこちらも弱くなってしまいます。

 

できれば

  • 自分の得意分野と絡めてみる
  • 人口減少の影響を小さな切り口から探ってみる
  • ある動物の生態から街の環境の変化を探ってみる
  • 新しい店がオープンする場合はその背景を深堀して別の視点から取材してみたい

など、できるだけ具体的にあげてみることが志望動機にインパクトを与えることになると思います。

そのためには今あるテレビの形ではなく別の方法で報道番組をつくれないものかと日頃から考えておくと良いかもしれません。

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