今回はお湯を注ぐだけで食べることができるカップ麺のCMについて、テレビCMをメインに取り扱う広告代理店ライズアドバートが、
カップ麺のCMの特徴や、ターゲット層、実際にCMを放送する時にどのようなことを考えれば良いのか、ということについて解説してみたいと思います。
カップ麺を食べる人の性別・年代について
「カップめん」に関するアンケート2015というアンケート調査によると、
週に1回以上食べる人の割合を性年代別に比較してみると、最もカップ麺を食べる性別・年代は男性40代で38.2%という数字が出ていました。いずれの年代も男性の方が多くなっています。
男性40代に続き、
- 男性20代以下37.0%
- 男性30代36.1%
- 男性50代31.0%
女性では
- 30代22.8%
- 40代19.2%
- 20代以下17.7%
となっています。
男性も女性も高齢層は若年層に比べて割合が低くなっています。
つまり、カップ麺のCMのターゲット層としては、男女でいうと男性、年齢でいうと、高齢者層よりも若年層がメインターゲットとなるということです。
ただ中には「女性向けのカップ麺」というような打ち出し方もありますので、商品によってはターゲット層が絞られているものもあるでしょう。
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カップ麺を食べる目的が男女で違う
同アンケートでは、どのような時にカップ麺を食べるのか、という調査がありました。
男女別で見てみると、男性は
- 昼食として62.6%
- 小腹が空いたとき27.0%
- 食事を簡単に済ませたいとき19.1%
- 軽食・おやつとして19.0%
- 夜食として18.8%
となっていました。
また女性の場合は
- 昼食として74.3%
- 食事を簡単に済ませたいとき28.7%
- ごはんを作るのが面倒なとき25.4%
- 小腹が空いたとき21.1%
- 急いで食事を済ませたいとき20.9%
となっています。
つまり男性の場合はシンプルに「空腹を満たすため」であるのに対し、
女性の場合は「簡単に食べられる」ということに重きをおいてカップ麺を選択しているのだ、ということがわかります。
男性と女性、どちらをメインターゲットとするのかによって、CMの訴求内容も変えてみるとよいかもしれません。
また、CMを2種類以上作ってみる、というのも方法としてはありだと思います。
男性向けのものと女性向けのものを作ってみて同条件で放送し、最終的に男女どちらの方が売れているのか、ということをABテストしてみる、というようなやり方ですね。
地方でこのようなテストを行い、次のステップで首都圏での放送や全国放送にチャレンジする、というようなやり方をする企業さまも少なくありません。
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男女で違うカップラーメンの食べ方
カップラーメンを食べる際にトッピングをするか、という設問に対して、
男性はする人が25.5%。女性は22.4%。
トッピングの種類として、男性で多かったトッピングは
- こしょう
- 七味
- ラー油
- ニンニク
など。
女性の場合は、
- ネギ
- 海苔
- ごま油
- チーズ
- お酢
などでした。
男性はスパイスか辛味、女性は具材のトッピングというのが目立ちます。
私(女性)もカップ麺を食べる時は具材のトッピングをする派で、
その理由としては、「カップ麺だけだと栄養に偏りがある気がする」というものです。
卵を入れたり、野菜をプラスしたりすることが多く、
確かにカップ麺の魅力は簡単に食べられる、ということなのですが、そこにちょっとプラスして、なるべく罪悪感を消したい、というような部分がありますね笑
特に最近は健康志向が高まっていますので、こういった部分をCMの内容で訴求してみるのも良いかもしれません。
- 例えばプロテインが○g摂れるカップ麺
- 1日分の野菜に含まれるビタミン・ミネラルが摂れるカップ麺
- ビタミンCたっぷりカップ麺
といったカップ麺があれば、興味をそそられると思います。
実際高タンパク、低糖質のカップ麺などは販売され始めていますよね。
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カップ麺が食べられているエリア
コロナ禍で消費額アップ…都道府県「インスタントラーメン」ランキングによると、カップ麺の消費額が最も多いのは新潟県。
その後に、
- 山形県
- 青森県
- 福島県
- 岩手県
と続いていました。
これを見ると、どうも寒い地域、東北・上越地方でカップ麺の消費が多いことがわかります。
最初はこれらのエリアからテレビCMを始めてみて、このエリアで「カップ麺といえばこれ」というブランドを確立できれば、そこからどんどんエリアを拡大していくことも可能でしょう。
テストとしてCMを行う地域としても良いのではないかと思います。
地方局であれば50〜100万円程度からテレビCMを放送できますので、CM制作費も入れて、大体200万円程度からテレビCM出稿を検討できるでしょう。
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