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風邪薬のCMをする時に考えたい広告戦略

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今回は風邪薬の効果的なCMについて書いてみます。

 

風邪薬はどんな症状で買おうと思うのか

 

まず風邪薬はどういう時に買おうと思うのかについてです。

何かしら具合が悪いとき、約4人に1人は病院に行くといいますが、

男性、中でも20~30代の若い世代の男性は病院にあまり行かず、睡眠をとるなどして治すという人が多いといいます。

また最近は新型コロナウィルスの影響でほとんどの人がマスクをしていますが、もともと女性の方が男性に比べ日ごろからマスク、手洗い、うがい等をまめに行う傾向があったと言います。

ある調査によると市販の風邪薬については約半数の人が買うと答えており、

家に何かしらの風邪薬を置いている人は約3割程度いると言います。

さらにどんな症状の時に買おうと思うのかという問いに対しては

  1. 軽い鼻水、席、のどの痛み
  2. 熱がある

となっており約6割の人が軽い鼻水や咳、のどの痛みで市販薬を買ったことがあると答えています。

これらの症状が重くなると逆に市販薬を買う人の割合が減っており、これは風邪薬ではなく病院を利用する人が増えていることによると思われ、また熱が出ている状況で市販薬を購入する人は約2割程度であることをみると

発熱よりも軽い鼻水、咳、のどの痛みなどの方が市販の風邪薬に頼りやすいということもいえます。

 

風邪薬を買う時に何を求めているのか

 

では風邪薬を買う時に何を求めているのかについてですが、全世代を通じていえるのは

「気軽に質問できること」

となっているのですが、一方で買う時に説明を受けたいかという質問に対して、必ず受けたいと答えた人は約15%という少なめの結果となっています。

ではどんな時に説明を受けたいのかについては

  • 使用する際に注意が必要な風邪薬については言ってほしい
  • こちらが希望する時だけ言ってほしい

のようになっており、必ずしも購入する際に説明が欲しいわけではないけど、必要な時には気軽に話せる人に説明してもらいたいというような気持ちがみえてきます。

 

ただし60代以上の女性についてのみ少し傾向が異なり、説明を受けてから買いたいと答える人の割合が高くなっています。

またはじめて買う薬の場合は説明してもらいたい人が増えることもわかっており、知らない薬には若干の不安があるのは当然ともいえます。

これは男女で見ると女性の方が心配性で怖がりであることに加え、

高齢になると別の薬を飲んでいる人が多いので飲み合わせを気にするため、

また、軽い鼻水、咳、のどの痛みだけでない他の症状も持つ人の割合が多いので話を聞いて選びたいということがあるようです。

関連記事:女性向けの宣伝広告を出す時に注意したいこと

 

風邪薬の何を知りたいか

 

それでは風邪薬について買う人はどんなことが気になるのか、どんなことを知りたいのかについてですが、最も多いのは効能効果を知りたいとなっており

  1. 効能、効果について
  2. 副作用について
  3. 他の薬との併用について
  4. 飲み方、用量
  5. 年齢や体の状態の注意

のような順になっています。

 

風邪薬のCMを放送するのに向いている地域

 

風邪薬のCMを打つ際にどこに投下するのが良いのかについては、全国的に取り扱いのある薬については全国CMが効果的ですが、もし新しい薬や一定の地域でお試しでCMをしたいというような場合もあると思います。

そこで地域を選ぶとしたらどこかについてですが、風邪薬をはじめとする市販薬について、どの地域でよく購入されるかというと

  1. 東北地方
  2. 北海道地方

の順になっており、最も風邪薬などの市販薬を購入しないのは関西地方で約3割程度という結果が出ており、それ以外の地域はだいたい似たような値となっています。

関西地方の約3割というのは最も多い東北地方が約5割という数字に比べるとかなり少ないことがわかります。

これは県民性や地域性も影響するほか、東北地方は雪と寒さというすぐに買いに行けない可能性があることや、寒い地域なので風邪をひきやすいということなどが影響していることが考えられるでしょう。

もし地域を選んで風邪薬のCMをしてみたいという場合は家に置いておく人が多い東北地方の県や北海道でCMしてみるというのは効果的かもしれません。

関連記事:北海道でテレビCMをするなら予算はどれくらい?向いてる商材は?

 

風邪薬のCMの表現について

 

風邪薬で最も人々が知りたいのは1位が「効能や効果」でそれに副作用と続きますが、

実際のところ風邪薬のCMで効能や効果を表現するのはとても難しいことです。

風邪薬などの医薬品をCMするときは都道府県の薬事課もからんだ医療広告ガイドラインにのっとって厳しい広告審査が入るため「効く、治る、効果がある」などの言葉はほぼ使用できないからです。

そのため購入する場合に気になる上位の項目についてCMで表現するのはかなりむずかしくなりますが、4番目にある「飲み方・用量」については表現可能な部分になります。

曖昧なイメージCMだけをするのであればそれよりも一日1錠、朝晩服用、空腹時服用などの表現をいれておくだけでも効果があるでしょう。

何錠あるいは何袋飲むのかわからないよりも2錠でも3錠でもはっきりとわかっている方がわかりやすいですし、錠剤なのか粉末なのかもわかっている方が人は安心するからです。

年齢により服用が異なる場合などもCMの中に表現として盛り込むとよいかもしれません。単なるイメージCMではなく具体的な表現は少しでも多い方が良いと思います。

また風邪薬は重くなってからではなく軽い症状の時に購入する人が多いことから、

かつてあったような「かかったかなと思ったら」というような文言も効果的で、軽い症状を表現に盛り込んでみるのも良いのではないでしょうか。

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