テレビCMを初めて制作するという企業様の場合、CM撮影にあたって専門用語が出てくることがあり、内容がわからなくて苦労することがあると思います。
今回は初めてテレビCMを制作し放送するという企業様向けに、CM撮影に関する専門用語と、知っておくと良い知識について解説していきたいと思います。
撮影に関する専門用語
絵コンテ
撮影を行う前にどのようなカットを撮影するか、どんなカメラワークで表現するかということをで書いたものが絵コンテです。
どのような音楽をつけるか、どのような効果音(SE)をつけるか、ナレーションの原稿も書き込まれていることが多いです。
新しくCMを制作する場合はこの絵コンテの提案から始まることが多く、提案された絵コンテに対してクライアント企業様には「もっとこういう風にしてほしい」といったような修正案を出していただきます。
それらを何度か繰り返し、絵コンテをまずは完成させるところから始まります。
ロケハン
ロケハンとはロケーションハンティングの略です。
撮影予定地をロケ地と呼びますが、撮影を行う前に下見をすることをロケハンと言います。
このロケハンではどこに機材を置くか、電源をどれだけとれるか、あかりはどのように入ってくるか、どのような導線を使うか、というようなことをチェックします。
撮影当日は限られた時間の中でしか撮影をすることができないので、ロケハンで下見をしておくことが大切なのです。
キープ・バラシ
主にスケジュールに関する専門用語です。
キープというのがその言葉通り、確定ではないけれど候補として押さえておきたいという意味です。
例えば日程として3日ほどキープを上げて、そのうちの1日に撮影が決まったりしますが、それ以外の2日のキープは「なし」ということになります。
これがバラシです。
リスケ
リスケジュールという意味です。
何かしらの都合で当初予定していたスケジュールどおりに事が運ばなかった時に改めてスケジュールを設定し直すという意味で使われます。
撮影の場合は天候などの理由でリスケになることも多いです。
巻く/押す
撮影現場で使われる用語です。
予定しているスケジュールよりも早く進行をすることを巻くといい、他にスケジュールが時間通りにいかず伸びてしまっている状態を押すと言います。
関連記事:CMの撮影ってどんな感じ?現場レポート!
撮影について
ここからはクライアント企業様がテレビCMの作成をするにあたって、知っておくと良い知識について解説していきたいと思います。
見学はできるのか
特に初めてテレビCMを撮影するクライアント様の場合、撮影現場を見学したいとおっしゃる方が多いです。
見学はもちろん可能で撮影時にクライアント様にご同行いただくことはよくあることです。
撮影を行っているその場で「もう少しこういう風にしたい」といった意見を頂いた方が、よりよいCMが制作できると考えています。
ただCM制作のご見学の方が増えてしまうのはなかなか難しいところがあります。
十分な広さを確保できるような撮影地で撮影をすることができれば、撮影をご見学いただくことも可能ですが、
多くの場合が限られた時間、空間で行われる撮影です。
スペースが限られているとスタッフが動ける場所や機材を置くことができる場所も限られてきます。
そこに多くのご見学者様が入られると、どうしても機動力が落ちてしまう可能性があります。
撮影地にご同席いただくのは2名から3名程度が一般的で、それ以上になると良いCMを作るための妨げになってしまうこともありますので、クライアント企業様にはご理解いただきたい部分です。
CM撮影で決めなくてはいけないこと
CM撮影を行うにあたって決めなくてはいけないことは主に以下の点になります。
- 制作予算
- 制作スケジュール
- 絵コンテ
- 撮影地
- キャスト
- ナレーター
CMの内容によっても変わってくる部分ではありますが基本的に以上のことは決めていかなくてはいけません。
キャスティングやナレーターの選出などは制作スタッフに一任することができます。
制作を担当するのは今までにもたくさんのCMを制作してきた制作スタッフなので、ターゲット層やCMの内容が明確であればこういった部分は一任してしまった方がCM意図に沿った内容を作りやすいと思います。
初めてテレビCMをする場合はCM制作業界のことも分からない所が多いと思いますので、投げられる部分は制作チームに任せてしまった方が良いでしょう。
もちろん途中で「もっとこういう風にしたい」という案が出てくれば、それを取り入れて修正してもらえるはずです。
広告代理店がマーケティング目線でも一緒に考えてくれるので、わからないことはとにかく質問をして、進めていくと良いと思います。
CMを出稿してみたい、という企業様、
ご相談段階からでも構いませんのでお気軽にお問い合わせください。
