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企業がテレビに取り上げられる経済系の番組、どんなのがある?

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企業が取り上げられている番組、どんな番組があるのでしょうか。

企業といえば経済。

 

経済に強い局はテレビ東京です。

テレビ東京には、「日経スペシャル」と名打った経済番組がいくつかありますが、企業が取り上げられているのは、

  • ガイアの夜明け
  • カンブリア宮殿

この二つでしょう。

 

「月刊 広報会議」(出版社:宣伝会議)の12月号(2018年11月1日発売)は、テレビ東京の大特集。

こちらの雑誌は、企業の広報実務者むけの専門誌です。

 

企業広報の大事なお仕事は、いかにメディアにどうやって取り上げてもらうかを考えること。

とくにこの二つの番組のどちらかに取り上げてもらいたい!と願っている企業は多いようです。

 

視聴率は公表されていませんのでわかりませんが、ビジネスパーソンがよく見ている番組です。

同業の業界や、株主、社員たちは気になりますよね。

 

日経スペシャル ガイアの夜明け

放送日:毎週火曜日 夜10時~夜10時54分

 

過去に放送されたバックナンバーをみると、10月30日の放送は「外食王4どん底からの起死回生」。

 

とりあげられているのは、

  • ドムドムバーガー
  • サブウエイ
  • クリスピークリームドーナツ

の3社。

 

いずれも人気を博していた時期があったものの、嗜好の変化においつかず、気づけば見かけなくなってしまったチェーン店の復活を追っています。

 

10月16日は「東京新名所ウォーズ②日本橋を変える!高島屋の野望」

日本橋高島屋の新館オープンを伴い、新しい客層を狙った「ショッピングセンター」を作り上げています。

 

取り上げられているのは

  • 1階にはいっているベーカリー「365日」
  • 老舗スーパー「紀ノ国屋」
  • 1階化粧品売り場で展開する体験型サロン「ベルサンパティック」

と、変貌する高島屋を象徴する3つの店舗です。

 

高島屋の新店舗の中に集まった、ベーカリー、老舗スーパー、美容サロンと違う形態の店舗を取り上げながらも、日本橋高島屋の新戦略を浮彫にしました。

 

この番組はテーマありき。

「復活」や「ピンチをどう切り抜けているのか」、現在進行形の姿が見えます。

 

8月7日は「再発見!新・ニッポンの旅」LCCピーチエアと京急電鉄の観光資源掘り起こしに密着。

ピーチエアの釧路への就航に合わせて放送されたものです。

 

京急電鉄は三浦半島の賑わいを取り戻すため、個性的な旅行を個人客にアピールして活性させようという試みを追っています。

 

7月24日は「余った服で「福」がくる」

売れ残りや返品、発注ミスで余ってしまった服を引き取り、価値ある市場を開拓する企業を取り上げました。

 

在庫処分業者の「ショーイチ」、在庫を処分したい企業と買い取りたい企業のマッチングサービス「ウィファブリック」。

倉庫に眠る洋服に手仕事を施しして販売する「ビームスクチュール」。

こちらは、余っている洋服の行先が違う3企業を取り上げています。

 

番組を案内するのは、江口洋介さん。

オープニングやネタがわりに、時にサラリーマン、時にお父さんに扮して、視聴者たちの意識をVTRへ向ける、1人舞台を演じています。

 

スタジオを出て、自ら店舗や企業をレポートする回もあります。

ナレーターは杉本哲太さん。

 

この番組の特徴は、企業の「今」の取り組みに密着しています。

 

時代の流れで大きく変わらなければならないとき、新しい視点を持たねばならないときをおさえています。

 

例えば、11月6日の放送は「シリーズ 東京 新名所ウォーズ3 豊洲へ!男たちの闘い」と題して、

築地市場から豊洲市場へ移転するにあたって、新たなビジネスに挑戦する仲卸業者に密着しています。

 

4月の法改正で生乳の流通が自由化されたことを踏まえて放送されたのが8月14日放送の「巨大規制に挑む!~バターの闇 新たな闘い~」。

 

生乳の流通の自由化というのは、消費者にとっては気づかない潮目ですが、こういうところに着目できるのが日経系列の強いところです。

 

法改正や災害や売り上げの低下、過密競争などで、日の当たる場所から影に入ってしまった企業や部署。

そこからの挽回を追いかけているのが特徴です。

タイトルの「夜明け」にもその思いが込められています。

関連記事:ドキュメンタリー番組制作の変化

 

日経スペシャル カンブリア宮殿

放送日:毎週木曜日 夜10時~夜10時54分

 

この番組はスタジオとVTR取材の構成です。

スタジオは、作家の村上龍さんと女優の小池栄子さん。

ナレーターは高川裕也さん。

 

村上龍さんの視点で企業ストーリーを描き出しているのが、ほかの番組と違うところでしょう。

 

「ガイアの夜明け」との違いは、一社単独で取り上げて、本質なところを掘り下げているところです。

 

番組ホームページをみますと、村上さんは社長の個人史を作るらしいです。

取り上げられているのは、企業のトップ。

社長あるいは創業者。

 

その企業の取り組みや企業の歴史、創業のきっかけや苦労など、1時間番組まるまるが、その企業だけ取り上げられています。

大企業や歴史ある企業、老舗が多いのですが、新興の会社も登場しています。

 

  • 2018年11月1日放送は、和菓子の船橋屋8代目当主「創業1805年の老舗和菓子店 伝統と革新の…幸せ経営術」
  • 10月25日放送 JR東日本 会長「JR東日本第2弾!客に愛され、地域に愛されるポッポ屋へ!」
  • 10月18日放送 JR東日本 会長「史上最悪から史上空前の鉄道会社へ!~民営化30年…攻め続けるJR東日本~」
  • 10月4日放送 六花亭 亭主「熱狂ファンを生み続ける”六花亭” 震災に負けない!驚きサバイバル術の全貌」

若い会社でいうと、

  • 8月2日放送 和僑商店ホールディングス 社長「おにぎり、味噌、麹…絶品の”伝統食”新勢力~新潟発!地方の老舗は宝の山だ!~」
  • 9月20日放送 鯖や 代表取締役「サバ専門の外食から養殖業まで!サバ1本に賭けるサバイバルベンチャー。

 

一つの企業について深く掘り下げていく番組なので、企業広報に携わる方にはとてもためになる内容だと思います。

関連記事:会社の対外的な広報活動に動画を活用する、その事例について

 

企業がテレビ取材を受けるということ

 

どちらの番組、取材時は会社内にカメラが入り、取材対象者はカメラが密着します。

 

取材期間中は企業にとっては、ストレスが大きいものですが、放送されると自社のファンが増える、自社について知ってもらえるなど、大きな効果があります。

 

取材を通して、自社内での連携が生まれたり、社員さんたちが会社への理解を深めることもあるそうです。

 

テレビに取材を依頼して、簡単に企業がテレビに取り上げられるわけではありません。

基本的にはテレビ側がリサーチを行って企業に依頼してテレビ取材を行っています。

 

ただ、今のご時世

発信力がある企業ほど目に止まりやすい、というのはあるでしょう。

 

ドキュメンタリー風の動画を広報用に取り入れてみるのも良いかもしれませんね。

関連記事:ドキュメンタリー動画で企業のプロモーションを行う方法

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