今回はキッチン用品のテレビCMをする時に考えたいことを広告代理店の目線で考えていきたいと思います。
キッチン用品を使っている方向けのアンケート結果から、その潜在需要を分析し、CM放送をする時のヒントにしていきます。
一番負担に感じている家事は料理
【2022年4月】キッチン用品に関するアンケートという記事によると、一番負担に感じる家事は
- 料理
- 掃除
- 食事の準備(食材確認や献立決めなど)
- 洗濯
- 食器洗い
- 学校、保育園、幼稚園などの事務処理
- 買い物
という順番になっていました。
1位の料理は2位の掃除の倍近くのポイント数になっており、いかに多くの方が家事の中で料理を面倒に感じているかということがわかります。
また、同アンケートでは料理の負担を軽減させるために何をしていますか?という設問で、
- 便利なツールを使う
- 音楽を聴く
- 無心で取り組む
という結果が出ており、キッチン用品の中でも、「時短になる」「これがあれば便利」と思えるようなグッズが興味を持ってもらいやすいのではないかなと思います。
もしいくつも商品があって、その中でどの商品をテレビCMで放送するか悩んでいるのであれば、便利系・時短系の商品にしてみると良いかもしれません。
ちなみに、いくつもの商品を一つのCMに詰め込むのはあまりおすすめできません。
テレビCMの長さは15秒あるいは30秒が一般的ですが、この長さで紹介しようと思えば確かに複数商品の紹介はできます。
ただ、テレビCMというのはあくまで多くのテレビCMの中に混じって放送されるものですので、
どうしても視聴者に関心を持ってもらうことがそもそも難しく、多くのCMの中で印象的なものに仕上がっている必要があります。
そうした時に、コマーシャルメッセージは一つ、紹介する商品も一つ、とした方がより情報がシンプルで伝わりやすいのです。
関連記事:印象的なCMの特徴とは
キッチン用品のターゲット層
料理に関するアンケート調査(第4回)によると、自分で料理をする人は全体の8割強、
男性では7割強、女性30代以上では9割以上となっています。
また、ほぼ毎日料理をする人は全体の36.5%で、そのうち女性は約65%。
女性は高年代層ほど比率が高くなっています。
やはり男性か女性かというと女性がコアターゲットになりますし、
若い世代よりも中高年の方が時間があって料理をする余裕があるのではないか、と考えられますね。
ただ、すでにそこをターゲットにしている商品はたくさんありますので、
あえて男性をメインターゲットにしたり、若い世代にアプローチする、というのもアリなのではないかなと思います。
男性の手に馴染みやすい商品や、フォルムがかっこいいキッチン用品などですね。
メインターゲット層に比べると市場が狭くても、そこで一強となれれば収益をあげやすくなるでしょう。
またテレビCMも、マイナーターゲットをピンポイントで狙っていくことで、より印象的なCMにできる可能性があります。
関連記事:テレビCMをする時のターゲット層の決め方
キッチン用品を選ぶ時にユーザーが考えていること
キッチン用品を購入する場所を選ぶ時に基準としては、
- 価格が安い店
- デザイン生の高い品がある店
- 機能性(便利性・使いやすさ等)の高い品がある店
- 品揃え(サイズや同品種)が豊富な店
- プロ仕様などの品が良いものがある店
- 自宅から近い店舗に売っている店
- 商品についてアドバイスや説明をしてくれる店
という結果が出ていました。
さらにキッチン用品を店舗で購入するメリットとしては、
- 価格
- デザイン生
- 機能性(使いやすさ)
- サイズ・ラインナップ
- 質(素材・耐久性)
- アドバイスがあること
という結果になっています。
実はキッチン用品はネットで購入する人が少ない傾向のある商品ジャンルです。
キッチン用品そのものではなく、店舗のCMをしてみるというのもいいかもしれませんね。
例えば
- 店員さんがアドバイスしてくれる
- 実際に使ってみることができる
- プロのあの人が使う商品を一通り揃えられる
といったことを全面的に押し出した店舗CMにしてみると、今までにない感じがして良いのではないでしょうか。
関連記事:CM予算ごとに、できることを紹介します!
キッチン用品で困っていることからCM内容を考える
上述した同アンケートでは、悩んでいる・困っているキッチン用品とその理由という設問で、
<包丁>
- なかなか「これだ」と思えるものにあえない
- とげない
- すぐに切れ味が悪くなる
- 毎日使うものなのに切れ味が良いものかよく分からない
<まな板>
- 色素沈着が取れないため
- 傷がつかないのがいいけど、安くて手頃なのが無い
- 食材や包丁のために、天然木が良いのだが、黒ずみやすいのが難点
といった回答がありました。
口にするものを作っていますから、やっぱり衛生面で気になる部分がまな板は多いですよね。私も安いのを購入して、頻繁に変える、という感じにしています…
これらの悩みを先に並べて、そんな悩みを解決することができます!というようなCM構成にしてみると、
同じような悩みを抱えている人には興味を持ってもらえるCMになると思います。
実際にあがっている悩みの声からテレビCMの内容を作っていく、というはよく使われる手法です。
関連記事:CMの成功事例を広告代理店が紹介します
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