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昆虫食のCMをやるとしたらどうしたらいい?

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最近色々なところで目にするようになった昆虫食関連商品

日本だけでなく、今世界で注目されているのが昆虫食です。

国際連合食糧農業機関(FAO)が2013年に食料問題の解決策のひとつとして昆虫を食用としたり、

家畜の飼料にしたりすることを推奨する報告書を公表したのがきっかけでした。

また、世界のベストレストラン50で2010年から4年連続で第1位に選出されたデンマークのレストランnoma(ノーマ)が食材としてアリを用いている、というのも話題になっていました。

日本でもいなごの佃煮などは地方で食べられているイメージではありましたが、

いよいよ最近はコオロギやタランチュラなど、色々な昆虫が登場していきます。

今後はそういった昆虫食関連商品のテレビCMも出てくるのかな、と思いますが、

デリケートな内容でもありますので、表現も難しくなるかもしれませんね。

今回は、昆虫食のCMをやるとしたらどんな内容にしたらいいのか、ということを、

広告代理店のライズアドバートが考えて行きたいと思います。

エコ路線で押していく

そもそも昆虫食が注目されるようになった理由は、環境面健康面のことを考えてのことです。

2030年には世界の人口は90億人になるとみられているのですが、

それを支えるためにはやはり大量の食糧が必要です。

食糧の中でも人間が生きていくために必要なのが動物性タンパク質ですが、家畜でまかなうとすると何億頭もの家畜の飼育が必要で、

そのためにさらに敷地と飼料が必要になり、森林破壊や環境汚染につながるリスクがある、ということなんですよね。

そこで注目されたのが昆虫食というわけです。

昆虫食であれば、家畜に比べるとそこまで土地や飼料を消費せずに飼育ができ、

そのタンパク質も質が良く栄養価も高いと言われています。

また、昆虫自体が小さいので、

土地を持っていない貧困な人たちでも、その飼育をビジネスとして始めることができますし、食材への加工もしやすい、というメリットもあります。

ヨーロッパ各国ではすでに法が改正されて、食用昆虫の生産と販売が許可されています。

海外諸国に行くと、どうも日本よりも環境意識が高いように感じるのは、やはり日本が資源に恵まれている国だからなのかもしれません。

とはいえ、最近は無印良品やDAISOでもコオロギせんべいが販売されていたり、徐々に日本でも昆虫食関連商品を見るようになりました。

エコ路線で、

「昆虫食を食べることは地球にやさしい」というような内容にするのも一つの手かなと思います。

関連記事:環境CMを放送して企業のイメージをアップ!広告代理店が解説します

これまでに昆虫を食べたことがある人は3割程度で、中高年層に多い

昆虫食に関するアンケートによると、

昆虫をこれまでに食べたことがあるか、という設問では、あると答えた人が30.1%でした。

この回答を年齢別に見てみると、

  • 30代以下…22.0%
  • 40代…24.0%
  • 50代…32.5%
  • 60代以上…42.0%

という結果になっており、

中高年層の方が昆虫を食べたことがある人が多い、という結果になっていました。

また、食べたことがあると答えた方に、その昆虫の種類を聞いた設問では以下の様な結果となっています。

  1. イナゴ…83.4%
  2. 蜂の子…42.7%
  3. バッタ…5.4%
  4. コオロギ…5.0%
  5. 蚕…3.7%
  6. アリ…3.7%
  7. セミ…2.9%
  8. サソリ…2.1%
  9. ザザムシ…1.7%
  10. ミールワーム…0.8%
  11. カブトムシ…0.8%
  12. タガメ…0.4%
  13. ゲンゴロウ…0.4%

圧倒的にイナゴを食べたことがある人が多くて、次が蜂の子。

それ以外はあまり数字的には多くないですね。

またどのようにして食べましたか?という設問では、

  1. 煮物
  2. 揚げ
  3. 炒め
  4. 焼き
  5. そのまま生で
  6. 茹で
  7. 干物
  8. 漬物
  9. せんべい・クッキー
  10. ふりかけ

といった回答結果になっており、煮物は全体の44.0%と、約半数

やはりイナゴの佃煮を食べたことがある、という中高年層が多いのかもしれませんね。

そう思うと、意外と若い世代よりも中高年層の方が昆虫食に対して嫌悪感がないのかもしれません。

最初は中高年層をあえてターゲットにしてみる、というのも差別化になっていいかもしれませんね。

関連記事:テレビCMをする時のターゲット層の決め方

食べたいと思う昆虫は蜂の子が1位

これまでに昆虫食をしたことがない人に対して、昆虫食をしてみたいと思うかを聞いた設問では、

「思う」と回答した人が9.1%と非常に少なくなっていました。

理由としては、

  • 栄養価が高いと言われているから。
  • 手軽にたんぱく質を得る方法として興味があるので。
  • 栄養豊富だし、バッタなどの害虫を食べれば、社会貢献になると思ったから。

といったものが挙げられています。

一方、「思わない」と回答した人が90.9%。

ほとんどの人が昆虫食へ抵抗感があることがわかります。

理由としては、

  • 気持ち悪いから。
  • 虫嫌いだから。
  • 食べなくても見てるだけで無理なので。

といった理由が挙げられています。

やはり昆虫そのものに対して嫌悪感がある人が多いようですね。

見た目に対する嫌悪感がある人が多いので、

こういったイメージを払拭できるような、「美味しそう」と思わせるビジュアルをテレビCMでアピールしていければ良いのではないでしょうか。

映像だからこそ、そういった演出も可能かと思います。

関連記事:CM表現で配慮しなくてはいけないことを解説

昆虫食に関しては、男性の場合は「罰ゲーム」的な意味で興味を持つ人が多く、

女性では「美容美肌効果」の方で興味を持つ人が多い様です。

どの種類の虫なのか、ということからターゲットを絞っていくと良いのかなと思います。

ご予算やご要望に合わせてCMプランをご提案させていただきますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

ABOUT ME
長倉 さやか
ライズプランニング(広告部)」の長倉です。広告手段としてのテレビの使い方やテレビメディアの楽しさを多くの人に知ってもらえるように執筆しております。

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