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報道のニュースチャンネル部署ディレクターさんに仕事内容をインタビュー!

報道ディレクターの仕事内容
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今回は、キー局の「ニュースチャンネル」という部署のディレクターを務める女性のTさんに直接お仕事の内容についてお話を伺ってみました。

番組を担当するのとはまた違うお仕事。どうやら地方の放送局と深い関係があるようです。

 

テレビの仕事に就いた理由

 

Q最初からテレビの仕事に就きたいと思っていたのですか?

 

はい。学生のときは、テレビ業界に絞って就活をしていました。

報道番組をやりたかったんです。もともとテレビを見るのがすごく好きなので、かかわりたかったんですね。

バラエティではなく報道がいいなと思っていました。

 

特に好きだった番組は「24時間テレビ」です。

 

地元が広島で、カトリック系の女子高に通っていたんですが奉仕活動をしていた学校だったので、

当時から「24時間テレビ」を見ていました。

こういう番組いいな、って毎年楽しみにしていました。

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番組制作とは違う「ニュースチャンネル」の仕事

 

Q「ニュースチャンネル」というのは、番組制作とはまた違う仕事をするのでしょうか。

 

そうですね。テレビ局の中でも特殊な部署かもしれません。

今年で5年目になりますが、完全シフト制・交代制の仕事なんです。

 

オリンピックなど、何か特定の大きなイベントがある期間はイレギュラーなこともありますが、そういうとき以外は決められた時間の中で働いています。

 

仕事内容は一言でいうと、ネット(系列)局とかかわる仕事です。

地方局の方々とやりとりをするんです。

正式名は「報道局・ネットワークニュース部・ニュースチャンネル」と言います。

局の系列のテレビ局、北海道から福岡までの地方局とかかわる部署です。

 

社会部・外交・経済・政治部にもネットワークニュース部というのがあって、

そちらの部は地方局から各番組で使う素材(映像や音声)を「もらう」仕事です。

 

私がいる部署は地方局に素材を「送る」ほうです。

たとえば、どこかの県の知事が出席する会合が東京で開催されたとき、その県にある地方局から「その会合の素材(映像)が欲しい」と依頼が来るので、その素材を送る仕事です。

 

スポーツの素材も送ります。

たとえば野球なら「〇回の裏の攻撃の映像が欲しい」というようなオーダーを受けたりします。

 

広島のテレビ局だったら、広島カープの選手がWBCで活躍したら、その映像を使いたいだろうとあらかじめ想像できますが、

実際そのような依頼が来て、私たちが送出する、というような感じです。

 

オリンピックのときに忙しい理由は、地方出身の選手の競技の映像を、各都道府県の地方局に送らなければならないからです。

2020年の東京オリンピックは、時差がないので…時差があったらあったで大変ですが…大変だろうなと想像してしまいますね(笑)

 

個別の依頼に応えるほかに、定時配信として、今日のできごとをまとめた「主なニュース」としての素材を毎日送ります。

それに加えて、それぞれの地方局から要望が来る「その地方に関連するニュースや話題の素材」も送ります。

定時配信も、全部の地方局へ送るわけではなかったり、いろいろです。

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素材のやりとりについて

 

「もらう」のも「送る」のも、無料ではなくお金がかかるので、長年レギュラーで送っていた素材があっても、地方局のほうから「次回からは要りません」と言われたらそこで終わりになります。

そういった個別の契約も頭に入れておかなければなりません。

 

また、素材を送るときには電送の回線を使うのですが、回線が埋まっていたらすぐには送れないこともあります。

送るときには、相手側の回線を開けてもらったことを確認して送ります。地方局によっては、インターネットのようにずっとつながっている回線もあります。

送り方はほかにもあって……あ、なんだか技術系の仕事のようですね(笑)

 

お願いしますという電話を受け、その素材が今日のものであればすぐ探して送れますが、

たとえば「ドローンの資料映像が欲しいんだけど」というような要望をもらったりするときは、自分で調べて、申請して送ることもあります。

 

その地方局にいい素材がなかったときなど「そちらにありませんか?」と依頼が来るんです。

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素材を送る以外の仕事

 

素材を送る仕事以外にも映像にテロップを入れるという仕事もあります。

定時配信に入れるニュースの録画を再生し、一時停止しながら文字おこししていく。

国会のニュースだったら「〇〇議員が発言しているところが欲しい」というように依頼を受けることもあります。

 

あくまでも報道局なので、報道のカテゴリーの中のことを専門にやっているわけですが、

有名人の記者会見の映像が欲しいと言われたときなどは、局内の担当部署に「こういう素材を送って欲しいという要望が来ているんですが」と問い合わせ、許諾を得るのも私たちの仕事なんですよね。

 

その際、どの部署がその素材を撮ってきたのか、ということも確認しなければなりません。

番組のスタッフが撮影した映像なのか、それ以外の、例えば社会部とか経済部とかが撮影した映像なのかをひとつずつ調べます。

 

素材には番号がふられているので、どこに問い合わせればいいかを照らし合わせて確認し「この映像を送ってもいいでしょうか」と許諾をとります。

「このニュースの、こんな感じの映像が欲しい」みたいに、ふわっとした要望のときもあるんですけど(笑)

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仕事でやりがいを感じる時

 

想像していた「テレビの仕事」とは違いましたが、ネット局の人たちと話をするのは楽しいです。

送った素材がその局でどういうふうに使われたのかを見ることができないのは残念ですけれども。

 

間に合ったのならよかったな、と。

 

  • 9時
  • 11時
  • 17時

の3パターンの出勤で、残業はほとんどありませんが、仕事をしている8時間はとても濃いです。

 

手順としては、まず、FAXで「こういうものが欲しい」という連絡が地方局から来ます。

その際、伝票と、届きましたかという電話を地方局のほうからしてもらうようにしています。

 

メールでのやりとりもあるんですが、向こうも急いでいたりするので電話のほうが早かったりするんですよね。

 

どこの局も急いでいるわけですが、その中でも時間的なことを考え、優先順位をつけて作業していきます。

いつも頭をフル回転させておかなきゃという感じです。

 

今、立場的には一番上のディレクターですが、電話が鳴りやまないときは焦ったりすることもあります。

 

さっき、技術みたいって言いましたけど、最初、仕事を覚えるのはすごく大変でした。

「どんな仕事をしているの?」と聞かれたとき、ひとことでは説明しづらい部署ですね(笑)

 

濃密な仕事をしていると、やっぱり充足感があります。

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他にやってみたい仕事は?

 

Qひとつの番組を作ってみたいという気持ちはありますか?

 

そうですね、もし別の部署で……ということなら、やっぱり報道かな。

系列局に行って、報道の仕事をしたいです。

 

地方局の記者さんが、ローカルニュースで顔出しの中継をされていることがあるんですが、カメラ持って、原稿書いて、自分で喋る。

全部ひとりでやっていらっしゃるのを見て、すごいなあと思っています。自分でもやってみたいですね。

 

やはりこういう仕事をしているからか、地方局の仕事への関心は、ほかの部署よりあると思います。

旅行へ行ったときとか「あ、ここには〇〇局があるな」なんて思いますし。

 

電話でしか話したことはなくても、親しみはありますね。

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ニュースチャンネルの仕事内容を伺って

 

明るくゴージャスな雰囲気のTさん。地方局とかかわる仕事の魅力を語ってくださいました。

 

テレビ局のディレクター、というとテレビ番組制作の方の仕事を思い浮かべる方も多いかと思いますが、

実はニュースチャンネル部署で働くディレクターさんもいらっしゃって、本当にテレビ局の仕事はたくさんの種類があるんだなぁと感じます。

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私たちが見ているテレビの画面には、いろいろな人が様々な作業をしている結果が映っているのだなと改めて思いました。

東京オリンピックまであと3年ですが、どうぞ身体に気をつけて、がんばってください!(ライター・K)

 

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kitamura
主にインタビューを担当。テレビ番組制作の現場で頑張っている人たちの生の声をお届けします。


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