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テレビ制作者のロケのときのウェア、なぜユニクロとモンベルを選ぶのか?

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テレビ制作者は仕事のときに、どんな洋服を着ているのでしょうか。

スタッフルームで調べものをしたり、スタジオで編集など、外部と接触がないときは好きなファッションを楽しんだり、快適重視で自宅で過ごすかのようなラクな恰好で過ごしています。

大人数が参加する企画会議や取材先との打ち合わせのとき、ロケのときなどパブリックな場では、どんな服装でどこのウエアを身に着けているのか、その理由も解説します。

服装のルールはある?

テレビ番組制作会社の服装規定は、原則、自由です。

何を着て行っても、注意されることはまず、ないでしょう。

ただ、社外の人と会う場合は気遣いが必要です。

TPOに合った服装をするのがマナー。

ちなみに、Tはタイム=時間帯 Pはプレイス=場所、Oはオケージョン=場合です。

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服装は相手に合わせるのが正解

いちばん大事なのは、お相手の立場に合わせる、ということ。

この仕事の面白味は、有名な人や憧れの人を取材する機会だってあるっていうこと。

超VIPから市井の人々まで幅広い。

服装はその方たちに合わせなくてはなりません。

例えば、大企業の経営者の方と一流ホテルのティールームで打ち合わせをする、なんていうこともあります。

私達制作者は、その方のテリトリーにお邪魔する、ことになりますから、お相手の方に恥ずかしい思いをさせない配慮が必要です。

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服装選びに失敗すると、どうなる?

好きなファッションで赴くと悪目立ちしてしまい、ホテルのスタッフやゲストの視線が気になり、居心地の悪さを感じるかもしれません。

場所に合うように滅多に着ないスーツや革靴を身に着けていくと、自分が緊張してしまいますし、ひさしぶりに着用したらサイズが合わなくなっていて、脇やお腹が気になる…ということもあります。

オシャレが好きで普段からハイブランドの時計やバッグを使っている場合、もしかすると、お相手の方とバッティングしたり、レアケースですが制作者の方がハイクラスだった、ということもあり得ます。

そういうときも、また、バツが悪い思いをします。

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絶対失敗しないユニクロ

ハイクラスな人たちとも気がひけない、どんな場所でもドレスコードにひっかからない、そういうウェアは、ユニクロです。

ハイクラスな人たちもユニクロを着ていますし、一流ホテルのゲストたちもユニクロを着ている方がいるので、どんな場所でも馴染みます。

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どんなコーディネートがベスト?

初めてお会いするときは、パンツにジャケット。

インナーはカットソーでもシャツでもかまいません。

清潔感のある爽やかな服装であれば、好印象を持たれます。

靴はスニーカーでも大丈夫です。

ただし、汚れていないいちばんきれいなスニーカーで行きましょう。

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環境の変化が大きいロケのときはモンベル

ロケのときもユニクロが多いですが、例えばこういう環境の変化に富むロケのときはどうでしょうか。

  • 早朝から深夜まで、野外のロケのとき…早朝は寒いのに昼間は汗ばむ気温だったり、急に雨が降ってきたり。野外のロケでは気温差や天気に悩まされます。
  • 内外の気温差のある場所でのロケのとき…例えば、食品加工の工場のロケや、食材保存用の冷凍庫のロケ、地下深くのロケ、高所のロケなど、外と中との温度差が大きくて、出たり入ったりもする、というときがあります。
  • 海外ロケのとき…海外ロケの場合は、1週間から2週間くらい滞在することが多いです。同じホテルに滞在することもあれば、何か所か移動するときもあります。できるだけ荷物は少なくしたい。

こうしたロケのときは、日本のアウトドアブランドのモンベルが重宝されています。

モンベルはアウトドア総合メーカーで、特に登山用品が充実しています。

テントや登山靴、バックパックなど道具類をオリジナルで開発していますが、登山用のウェアも種類が豊富。

町の中のロケやスタジオでの収録でも、制作者はほぼ立ちっぱなしの動きっぱなし。

動きやすい、速乾性があって汗がこもらないことからもモンベルを愛用している人は多いです。

寒いとき・汚れるときに重宝、モンベルのアウター

朝晩の肌寒い時や、雨や泥などで汚れそうだな、というときは撥水性に優れた薄手のアウター、通称ソフトシェルパーカーを1枚入れておきます。

本来、ソフトシェルパーカーは昼間の軽い登山むきのアウターで、通気性があるため蒸れにくく、撥水性があるので小雨をはじき、保温性があるので適度に温かく、防風性があるので風もブロックしてくれます。もちろん、伸縮性があるので動きやすい。

寒い場所で撮影するなら、ダウンをもっていく。登山用ウエアはほとんどがポケッタブル。ダウンもコンパクトにまとまるので便利です。

最近ではユニクロでもスポーツウエアが揃っていますが、機能性についてはアウトドアメーカーに軍配があがります。

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長期ロケには、すぐ乾く下着

モンベルにはアンダーウエアのラインもあります。

登山のときに普通の下着だと、汗がこもってぐっしょり濡れてしまう、ということがありますが、登山用の下着だと通気性がいいので汗がこもりません。

余談ですが、汗がこもったままにしておくと低体温をおこして命を危険にさらすことになります。

通気性のいい下着は匂いもこもりません。

なぜ、この下着が海外ロケに便利か、というと、洗ってもすぐ乾くという速乾性に優れているからです。

海外ロケでは、荷物は最低限にしたい。下着を2セットもっていけば、毎日洗濯して使いまわせます。

海外アウトドアメーカーもたくさんありますが、アンダーウエアからアウターまで、とにかく種類が多くて、価格もお手頃です。重量の記載があるのも助かります。

行ったことのない場所でロケをする、野外で1日中ロケをするときは、モンベルでピッタリな機能のウエアを探してみましょう。

番組にディレクターが映りこんでいるときがありますが、だいたい、黒のソフトシェルを着用しています。

台風レポートや災害地からのレポート、登山やスポーツ中継のときも着ていますよ。

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テレビ業界でオシャレな人たち

ちなみに、テレビ業界でオシャレな人たちはどんな職種の人たちでしょうか。

  1. スタイリスト・メイク
  2. 放送作家
  3. 音楽効果

スタイリストやメイクがオシャレなのは仕事柄ごもっともですが、2番目の放送作家。

作家さんたちは、流行を敏感に追いかけたり、タレントと仕事をすることも多いこと。

フリーランスが多いので、プロデューサーやディレクターに覚えてもらいたい、など存在を知ってもらいたいため、個性的な方が多いです。

いつも帽子をかぶっていたり、アロハシャツに短パンだったり、キャラクターやアーティストTシャツをいつも着ていて、「あの服装の人」と覚えられます。

音楽効果さんもオシャレな人が多い気がします。

音楽好きな人が多いのと、室内にこもって作業することが多いので、スタジオへ出かけるときは気持ちを切り替えるためにも洋服にこだわる人が多いのかもしれません。

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なぜ制作陣は、個性的なファッションをしないのか?

色々な考え方がありますが、取材先がどういう人なのか、がまだつかめていないうちは見た目が無個性にしたほうがいいのです。

ファッションがとっかかりとなって、話が弾む、ということがありますが、それは相手の好みがつかめてからの方がいいでしょう。

見た目からは人が思っているよりも多くの情報を発しています。

この人は信頼できそうだな、と思ってくれるかどうかは、全体の雰囲気から感じることで人は判断します。

行き過ぎた好意を持たれるのも悪意を持たれるのも、見た目が関わっています。

初めてお会いする相手にいい印象を持ってもらうには、ノーマルでプレーンな服で清潔感のある恰好がいいのかな、と思います。

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ABOUT ME
imacharin
テレビ制作歴25年。テレビの業界の内側と、テレビ番組の裏側をわかりやすく発信していきます。







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