物置のテレビCMと言えば、「100人乗ってもだいじょ〜ぶ!」のイナバの物置が有名な気がします。
このフレーズを聞いて、映像が思い出される人も多いのではないでしょうか?
「100人乗っても大丈夫」というセリフとともに本当に物置の上に人が乗っているCMですが、視覚的にもインパクトがある上に、
「頑丈である」ということを最大限アピールすることができている良いCMだなぁと感じます。
今回は物置のCMをする時にどんなCMにするか、
放送条件はどんな風に決めれば良いのか、ということを、テレビCMをメインに取り扱う広告代理店ライズアドバートが考えて見たいと思います。
ユーザーの物置の使い方
物置に関するアンケートを見てみると、
家に「物置」はある?という設問に対して、「ある」と回答した人が77%いました。
かなりの確率で家に物置がある人がいるんですね。
都心のマンション住まいのため、物置があるという感覚がいまいちよくわかっていなかったんですが、
確かに戸建て物件だったり、地方に行くと必ず物置があるような気がしますね〜!
さらに、「物置にどんなものが入ってる?」という設問では、以下のような結果が出ています。
- タイヤ・雪かき道具
- アウトドア用品
- 工具やDIY用品
- 自転車
- スキー・スノーボード
- 扇風機やファンヒーターなど季節家電
- 子供用品
- その他
上位に来ている「タイヤ」「雪かき道具」というのを見るに、雪の多く降る地域で物置が活用されやすいということが分かります。
テレビCMを放送する時は、こういった地域での放送を検討してみると良いかもしれません。
また、季節の変わり目で使うものを物置に入れていることが多い、というのもこの結果から分かります。
逆にその時期しか物置を見ない、という方も多いのではないでしょうか。
その場合は、物置の買い替えを検討するのもこの時期だと考えられるため、季節の変わり目の少し前くらいからCMを放送してみるといいかもしれませんね。
関連記事:テレビCMの納品スケジュールについて広告代理店が解説!
ユーザーの物置に対する不満
同アンケートにおける「物置の不満は?(複数回答可)」という設問では以下のような結果が出ていました。
- 狭い・収納が足りない
- 出入りしづらい
- 汚れている
- 劣化している
- においが気になる
狭い・収納が足りないといった箇所に関しては、容量の問題になるので解決はしにくいですが、
「出入りしづらい」という意見は、「ドアの開閉がしやすい」といった打ち出し方をすると商品に興味を持ってもらいやすそうです。
物置は引き戸になっていて、サビてしまうとドアの開閉がしにくいということがよくあります。
そういったよくあるユーザーの不満を解決することができる商品であれば、それを打ち出したテレビCMにするととても効果的です。
「においが気になる」という回答も多かったので、「においが出にくい」もしくはにおい対策に何かができる物置、などの打ち出し方もいいかもしれませんね。
CMの内容を考える時に、ユーザーの抱えている不満点に着目することはとても大切です。
物置の購入を検討している人はすでに物置を利用している人が多く、その買い替えで検討されることが多いので、
今抱えている不満にアプローチすることができるような内容になっていると良いでしょう。
また、メインユーザーとなる人の具体的な人物像を広告業界では「ペルソナ」と言います。
年齢や性別だけでなく、休日どのような過ごし方をしているか、どんな職業なのか、
物置のCMを放送する時におすすめの条件
上記の内容をふまえて、物置のテレビCMをやる時におすすめの条件を考えてみました。
エリア
まずはエリア。
予算がそれなりにある場合でも、いきなり全国放送というのはあまりおすすめできません。
というのも、全国放送というのは数千万円〜億単位で予算がかかるものになります。
それに対して、地方エリアでは数十万円〜100万円程度からテレビCMを放送できるエリアも多いので、まずは地方エリアで試験的に放送を行い、
一番効果が上がりやすい時間帯やチャンネルなどを模索した上で、徐々にエリアを拡大させていくのがおすすめです。
雪の降るエリアで需要が高そうですので、
- 北海道
- 宮城
- 新潟
あたりが良いのではないかと思います。
北海道は試験的にテレビCMを放送するのによく使われるエリアでもあり、人口も多いですし広い範囲で放送ができるのでデータもとりやすいです。
関連記事:北海道でテレビCMをするなら予算はどれくらい?向いてる商材は?
放送時期
季節の変わり目で物置を整理する人が多いのと、冬に使うものを入れている人が多いことを考え、
9〜10月あたりにCMが放送できるように動いてみるのはいかがでしょうか。
特定の番組のスポンサーとなるタイムCMの場合はすでに競合他社が入っている番組には入れないというのもあり(競合排除)、準備にも時間がかかりますが、
ある程度時間帯を指定してその時間の範囲内でCMをランダムに放送するスポットCMであれば、放送の半年前くらいから動き出せれば良いスケジュール感だと思います。
「絶対にこの番組内で放送したい」というご要望がない限りは、初めてテレビCMをするのであればスポットCMで良いと思います。
関連記事:初めてテレビCMを出稿する時に決めるべきことを広告代理店が解説!
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