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パブCMの制作の仕事

パブCM
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テレビ局の制作現場で働いていると、パブCM制作の仕事と言うのも担当することがあります。

 

テレビ局の規模により専門に分かれている場合と、そうでない場合があるのですが、

何れにしてもCMには違いありません。

 

CMを作りたいという場合通常はCM制作会社を探す人が多いと思いますが、

実はテレビ番組制作の現場でもCMを作っています。

 

パブCMとは

 

テレビは主に広告収入で成り立っていることはご存知の通りだと思います。

 

番組の途中や、番組と番組の合間に流れるCMがありますよね。

NHKは別として、民放のテレビ局は、広告を出す企業がいて成り立っているわけです。

 

通常のCMはクライアントが、制作会社やまたは広告代理店を通して、

制作会社に15秒、または30秒(場合によってはもっと長く)のCMを作ってもらっていると思います。

 

パブCMとは、それとは別に、ある程度のCMを出稿してくれた企業に対して、局側から提案する

いわばサービス枠です。

 

基本的には、テレビ局の方で枠をとり、よかったら使いませんか?というスタンスですね。

通常よくあるのは、30秒とか1分のパブ枠です。

 

これはあくまでサービス品なので、基準やどの時間にするといった条件は局によって異なります。

 

やり方も、30秒の映像を流したり、アナウンサーなどが、パブ用の原稿を読んだり、

または、クライアント側から出した広報担当者が生でしゃべるなど

いろいろあります。

 

時々情報番組の合間に、番組に出ている、コメンテーターや司会者が、商品の紹介を始めたりすることもあります。

 

それもパブCMの一種であることが多いです。

関連記事:テレビCMとパブリシティ

 

パブCMの制作

 

テレビの仕事の中には、パブCMの制作ということもあります。

 

30秒の短い映像を作る仕事などは、テレビの仕事をはじめてから、最初に一人で任された仕事だった、と言う人もいました。

 

クライアントからもらった映像を切りはりして30秒のCMを作る仕事ですが、

お客様のCMですから、いくらサービスでやることといっても気を抜くわけには行きませんよね。

 

パブCMの場合、クライアントが原稿や、原稿の元になるものをくれますが、

きちんと秒を考えて出してくる場合もあれば、適当にこんな内容で、という感じで、指示がくる場合など

様々です。

 

そのため、自分で、文言を考えたり、スーパー(テロップや字幕)を入れたり、切りはりしたり、というのを考えなければいけないんですね。

 

パブCMは通常1回〜数回使いますが、基本は1回ということも多々あります。

1回だけ使うためのCMでサービスなので、それほど時間をかけて作るわけにも行かず、

大抵は1〜2週間で作り上げることが多いでしょう。

 

1分ともなれば、意外に時間が長いものなので、それなりに大変です。

 

使う素材があまりなかったりするときはCM素材を使ったり、

また、クライアントが協力的ではないときは、ある程度自分でつくり出さなくてはいけないときもあります。

なので、かなり気を遣う仕事だと思います。

 

読みパブといって、アナウンサーが原稿を読むタイプのパブもあります。

その場合は、基本的には制作の必要は無いのですが

ある程度の尺をとって、読むパブCMの場合は、何も映像が無いと、イメージがわきにくくなります。

 

そのため、読みパブのCMの場合も、制作が何かしら作るという場合が多々よくあります。

 

通常クライアントからは写真や、映像、それに原稿がきますから、

それらを使って、尺に合わせたパブCMを作るわけですね。

 

大きなクライアントの場合は、もっと尺も長くなるときがありますから、

場合によっては取材に行ったり、インタビューに行くこともあります。

 

それをどうやって効果的に使うかは、やはり制作の腕もあるわけです。

CM制作はCM制作会社だけが作っているわけでは無いんですよね。

関連記事:テレビCMを制作する流れ。最初はどこに連絡すればいいの?

 

一般のCM制作会社との違い

 

では、テレビ局で作るパブCMと一般のCM制作会社の違いは何かと言うと、

CM制作会社が請け負うCMは、パブCM用のCMではなく、通常のCMなので、

やはり一番大きい違いはクオリティでしょうか。

 

通常のCMはパブCMと異なり、一度作ったら、それを何度もテレビで流し、しばらくの間はずっと使い続けます。

 

またCMは企業の顔や、イメージになりますから、威信をかけて、と言っては大げさかもしれませんが、

企業によってはかなり費用もかけて、タレントさんを使ったり、少しでもインパクトがあるようなCMを作るために試行錯誤して作ります。

 

それに対して、パブCMは基本的にサービス品ですし、1回か数回しか使いませんから、

そんなに手の込んだものは作れません。

 

CM制作会社が作るのは15秒、30秒などのCMで、決まった秒数の中にいかにインパクトを出して、作るかに全精力をかけますが、

パブCMの場合は制作費もありませんから、そんなに手をかけられ無いんですよね。

 

ただ、パブCMの中にも新店舗開店などの場合はかなり時間をとって作る場合もあります。

 

ロケのように実際にお店に行って、いろいろ撮影して、それを10分とか15分のパブ番組CMにするというパターンです。

そうなると今度はドキュメンタリー制作の仕事にも似てきて、作業は大変になります。

 

このように、テレビのパブCMというのは、いろんなケースがあるので、制作の一環として

とても勉強になることは確かです。

 

どうやってみせるかというのはやはり難しいですから。

 

また、通常のCMはクオリティが高いといっても、それは主にキー局や、全国CMをするような

大企業の場合であって、地方局の場合、地元の企業もたくさんCMを出しますし、

その場合は、パブCMと同じような簡単なCMもたくさんあります。

 

CM制作会社というとキラキラしたイメージを持つ人が多いみたいですが、

あくまでクライアントあっての仕事なので、キラキラしたCMばかりでは無いし、

クライアントの意志を汲み取ることが大事なんじゃないかなと思います。

関連記事:映像制作の仕事がしたい!と思ったらどんな働き方がある?

 

 

では今日はこのあたりで。

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