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テレビのスポットCMを打つ意味

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スポットCMとって何?と思う人もいると思います。

スポットCMとは、テレビCMの種類で、簡単に言ってしまうとあちこちに散りばめて投下するCM。

ざっくり言うとそんなところでしょうか?

テレビのCMというと、大きく分けるとこの「スポットCM」にするか、あるいは「タイムCM」にするかという選択肢になってくると思います。(基本的にはという事ですが。)

そこでスポットCMタイムCMでは何が違うのか?そして、メリットデメリットは何なのかについて書いてみます。

スポットCMはピンポイントでの指定はできない

CMは大きく分けてタイムと呼ばれる、番組のスポンサーになるやり方と

スポットと呼ばれる単発であちこちに入れてもらうCMがあります。

タイムについては番組のスポンサー【タイムCM】とはでも触れましたが今日はスポットについてです。

例えばひな人形のCMを打ちたいとしたら、ひな人形は季節ものですから

タイムCMでダラダラ(こんな言い方をしてはいけませんが)6か月間CMを打つよりも、

ひな人形が最も売れるの1月や、2月に短期集中で投下するのがいいでしょう。

この場合スポットCMが向いていると言えます。

タイムCMが基本的に6ヶ月と決まっているのに対して(場合によってそれより短い契約もできます)

スポットCMは時期、期間、本数などは選べるからです。

ただ、こういった説明をすると、

「スポットCMは何でも細かく指定する事が出来るの?」と思う方もいらっしゃると思います。

しかし、そういう事ではないのです。

スポットCMは、ピンポイントで「何月何日の○時○分と、△時△分と・・・に入れてね」
という感じでお願いすることは残念ながらできません。

スポットCMとタイムCMのどちらも使っているという広告主様もいらっしゃいますが、

より期間が限定的な商品であるならば、

あるいは、はじめてCMをするような場合は、まずはスポットCMを検討すれば良いと思います。

では、スポットCMはどのように取るのでしょうか?

関連記事:youtubeのCM広告の料金とその仕組み

全日、ゴールデン、コの字、ヨの字、逆Lという取り方

スポットCMの場合ピンポイントで打つことはできませんが、

その代わり大まかなお願いはできます。

・全日スポット

全日スポットは言葉の通り朝から夜までのどこかという一番ざっくりとしたもの。
値段もこの中では安め。

表にするとこんな感じ。

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日

では?どんな時に全日にするかというと、

  • はじめてCMをやってみるようなとき
  • 商品を知ってもらいたい対象が若い人から高齢者まで広範囲
  • 対象が男女問わない

といった場合でしょう。

「どこの時間帯でも良いからスポットCMを出したい!」という前提なので、当然CMの値段も安くなるんですよね。

スポットCMはCMを出す場所を指定すれば指定するほど、高くなっていくというのがテレビCM業界での常識です。

・ゴールデンスポットCM

ゴールデンは最も視聴率が高い時間帯。
予算がたくさんあるならここへ。

社名こそ出せませんが、大手企業や販売単価の高い商品を販売している会社はゴールデンにスポットCMを出稿している事が多いかと思います。

きっと皆さんが「あ!あのCMは覚えてる!」と思う代表的なスポットCMがあるのはこの時間帯でしょう。

・コの字スポットCM

ではコの字はというと、字の形が示すように
朝と夜と土日をさします。

表にするとこんな感じでしょうか。

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日

働いている人の多くは平日の昼間にテレビを見られませんよね。しかし、土日はサラリーマンでも家にいてテレビを見る人が多くいるので、
そういう人がターゲットの場合はここにスポットCMを流します。

・ヨの字スポットCM

ヨの字スポットCMはもうわかった人もいるかもしれませんね。
コの字にお昼どきが加わったもの。

表にするとこんな感じですね。

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日

主婦なんかはお昼もテレビを見ているといわれてますのでここかな。ただ、最近は多くの女性が社会進出をしていますので、変化してきているとは思います。

男性も会社のお昼休みにテレビを見るという人は比較的多いでしょう。

リモートワークの増加によってお昼時にテレビを見ているのは主婦に限らないという時代の変化もありますね。

サラリーマン層も狙いたいけど、主婦層にもリーチしたい!という企業なんかだと、ヨの字でスポットCMを打つのもありかと思います。

・逆LスポットCM

逆Lはもうわかりますよね。

表にするとこんな感じ。

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日

最初から「逆Lで打って」などという会社さんもちょいちょいいます。

こういう逆LでスポットCMを打つ意味は?というと、

サラリーマンでも朝は時間がなくてテレビを見ないという人もいるんですよね。だからこそ、忙しい業種のサラリーマンを対象にしたいという場合は

逆LスポットCMも良いかと思います。

ただし朝は情報番組が多く、ニュースや天気予報を頻繁に放送することもあり、時計代わりにテレビをつけているという人もいるので、朝帯のCMも意外に人気があったりします。

どんな層を狙いたいのか?という事を考えて、適切に広告を出していく事が大切だと思うんですよね。

関連記事:企業がCMをする前に決めておくべきこと

スポットCMのメリット、デメリット

こうやって書いていくと、「なんだ、スポットの方が好きに選べるしいいじゃないか!」と思う方もいるかもしれません。

でもそうともいえないんですよね。スポットCMにも良いところと悪いところが存在していると思うのです。

という事でスポットCMのメリット・デメリットについて書いていきたいと思います。

・スポットCMのメリット

スポットCMのメリットを書く時にはタイムCMと比較するのが良いでしょう。

タイムCMだと、番組単位で広告を出す事になるんですね。そうなってくると、どうしても番組の視聴率に左右されてしまうのです。

番組の視聴率が思っていたよりも高ければ儲け物ですが、逆に思っていたよりも視聴率が引くければ損をしてしまいます。

ある意味で博打的な要素があるのがタイムCMなんですよね。その点、スポットCMはそういった事に対するリスクヘッジをする事が出来ます。

また、スポットCMは前述のようにある程度の時間帯を選択する事が出来るという事もスポットCMのメリットかと思います。

主婦層に向けて販売したいのに、関係のないサラリーマン層に流してしまったら費用対効果が悪くなってしまうんですよね。

好きな時期に好きなだけ会社の都合に合わせてできるのが何よりスポットCMのいいところではないでしょうか。

・スポットCMのデメリット

ただ、スポットCMが必ずしも良いというわけでもないんですよね。デメリットもあるわけです。

タイムは同じ番組にcmを打つから同じ人が見ている可能性が高い。

通常3回以上見ないと脳に残らないと言われます。

逆を言えば、3回同じスポットCMを見れば視聴者の脳に残るという事なんです。

例えば、タイムCMを「半沢直樹」に出したとしますよね。

ドラマとかだと1話から始まって最終話まで見るという人が多いでしょう。

そうすると、同じ人が同じスポットCMを3回以上見る事になり、印象にも残るんです。

同じ人が見ているから3回以上目にする可能性が高いわけです。

また、番組によってどんな人が見ているかというのは大体想像がつきますから、より効率的にターゲット層に見てもらえる可能性が高いのです。

たとえば
動物が出てくる番組は動物好きが見ている可能性が高いのでペットのエサのCMを流したり、

料理番組は主婦が見ているので調味料のCMや食べ物のCMを打つとか
旅番組で旅行会社がCMを打つなど。

こういったある程度の種別発想の中で決める決める事が出来るわけなんですよね。

これに対して、スポットはどうかというと

いろんなところに打つからたくさんの人の目に触れるけど
3回以上見る確率は?というと・・・残念ながら減りますよね。

どっちがいいとも言えないわけです。

予算にもよりますね。
予算が少ないとスポットCMの場合埋もれちゃう感じになるのは否めません。

そこらへんは実際にスポットCMをやってみないとわからないという側面があると思います。

今回はCM代理店の立場からスポットCMを打つ意味について書いてみました。

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