今回はテレビ業界に興味のある小学生の方、小学生のお子様を持つ親御様向けに記事を書いてみました!
小学生がなりたい職業ランキングを見てみますと…
- 1位 ユーチューバー
- 2位 マンガ家・イラストレーター・アニメーター
- 3位 芸能人
- 4位 ゲームクリエイター・プログラマー
- 5位 パティシエ
(2021年 「進研ゼミ小学講座」調べ)
こどもたちにとって、身近な楽しみをつくっている人たちがランクイン。
そのなかで、テレビ業界に関わっているのは、アニメーター、芸能人。
最近では、ユーチューバーもゲストで登場したり、CMに起用されたりしていますから、まんざら遠くはなさそうです。
彼らが活躍しているのはテレビという場所なのですが、その場所がどんなところなのか、よくわかりませんよね。
子供たちに、テレビに関わる人になりたい!と思ってもらえるように、テレビ局ってどんなことをやっているのか、どんなひとがいるのか、かいせつします。
見出し
テレビ局は何をしている?
テレビで放送されているテレビ番組をつくって、放送しています。小学生に人気のテレビ番組は、
- 「世界の果てまでイッテQ!」
- 「チコちゃんに叱られる」
- 「クイズ!あなたは小学5年生よりも賢いの?」
- 「THE 突破ファイル」
などなど。
こういうバラエティ番組やアニメ、歌番組、ニュース、情報ワイド番組、ドラマなどを作って放送しているのがテレビ局です。
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テレビ局ってどこにある?
47都道府県すべてにテレビ局はあります。
全国で放送されている番組をつくっているのは東京のキー局というところ。(一部、大阪や愛知のテレビ局)
地方のテレビ局では、地元のニュースや情報をとりあげたり、地元色のつよいバラエティ番組をつくっています。
地方で大きな事件や事故、災害がおきたときは、その地にあるテレビ局が取材した映像が全国で流れることもあります。
地方の面白い番組が全国で放送されることもあります。
関連記事:地方局のテレビ放送が一週遅れて放送されるのはなぜ?
テレビ番組をつくっているひとたち
テレビ番組を作るには、いろんなひとがいます。
たとえば…
- どんな番組にしようか、アイデアを出すひと(プロデューサー)
- アイデアに沿って、どう撮ろうか、誰にでてもらおうか、考えて実行するひと(ディレクター)
- 撮影するひと(カメラマン)
- 編集するひと(編集マン)
などがいます。
テレビ番組には、いろんな役割の人がいて、分担して制作をしています。
なりたい職業1位のユーチューバーは、上にあげた全ての作業をひとり、あるいは、少人数でやっています。
関連記事:YouTuberチャンネルとテレビ番組の違い。動画の要素が根本的に違う?
テレビ番組を知ってもらう
テレビ番組はたくさんの人に見てもらわなくてはなりません。
「毎週〇曜日、〇時から始まりますよ!見てくださいね!」と知ってもらって、その番組にチャンネルを合わせてもらうために、せっきょくてきにアピールしています。
- 番組のCM(番宣といいます)を流す
- 駅のなかや駅ちかくの巨大のモニターで番組のCMを流したり、大きなポスターを貼る
- ネット記事にとりあげてもらう
- イベントをする
など。
テレビを見ていないひとたちにも番組を知ってもらって、放送時間にまにあうようにテレビをつけてもらうために、さまざまな努力をしています。
テレビ番組を作るために費用を集める
テレビ番組を作るためには、大きなお金がかかります。
それは番組のあいまに流れるCMによってまかなわれています。
たくさんの人が見てくれる番組をつくると、そこでCMを流して、商品やサービスを知ってもらいたい、という会社が集まってきます。
テレビ番組を活用する
せっかくお金をかけて作ったテレビ番組。
もっと多くの人に見てもらいたい。見逃してしまった人にも、見てほしい。
そのために、見逃し配信やネット配信サービスで番組を見ることができるようになりました。
視聴者が見たいときに、見ることができる方法を考えています。
テレビ局の財産は、これまでに放送した番組。
テレビの歴史は60年くらいあります。
各テレビ局には、60年分の番組が保管されています。(放送初期のころの番組はないかもしれませんが。)
貴重な映像もたくさんありますし、いま、見てもおもしろいドラマや、スポーツの名プレイも残っています。
それらを守り、活用していくこともやっています。
また、面白いバラエティや、クイズ、ドラマは、番組そのものを海外に販売したり、各国の文化に合わせて作り替えたりと、世界に売ることもしています。
関連記事:番組販売ってなに?テレビ局の収入源
テレビ局は文化をささえる
テレビ番組は、今、という時代をうつしだした映像なので、流行をとらえたり、流行を生む役割があります。
日常を面白く、楽しいことで、いろどる流行とは反対に、ずっと変わらずにわたしたちをゆたかにしてくれる文化活動もしています。
例えば、プロ野球球団をもっていたり、オーケストラがあったり、美術館や劇場を運営したりしています。
美術展やコンサートなどを主催したり協賛したり、という活動もしています。
テレビ局は、流行と文化の両方をささえています。
関連記事:テレビ局の仕事の一つ!イベント運営
新しいビジネスを生む
テレビは、いろんな人が関わっています。
芸能人はもちろん、文化人や専門家、研究者などが出演しています。
多様な人たちが、テレビという場所に集まることで、彼らが得意な分野で新たなビジネスを生み出しています。
例えば、
- ユーチューバー専門のマネジメント
- Vチューバ―の育成や活用
- 無料マンガの配信
- アプリサービス
- eスポーツの大会
- 通信販売事業
- ファッションや美容のデジタルメディア
- イベントやテーマパークの運営、
など、テレビ局の持っている能力を生かして新しいビジネスを生んでいます。
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テレビ局は社会問題にとりくんでいる
テレビは楽しいことを見せてくれたり、生み出したりしていますが、もう一つの面があります。それは、社会の問題に取り組むというまじめな一面です。
たとえば、私たちが毎日見ているニュース番組。
世の中に起きている事件や事故、政治問題を取り上げています。
学校の授業で社会や生活の時間に学ぶ、SDGsについては、各テレビ局で取り上げたり、特別番組をつくったりしています。
病気や貧困、LGBTなどマイノリティのひとたちが抱いている違和感を知ってもらおうとドキュメンタリーをつくることもあります。
テレビ局は、面白い番組も、みんなで考える問題も両方に関わっています。
テレビ局の仕事は…
- 毎日を楽しくするための番組をつくっている
- 日々、各地各国でおこっていることを知らせてくれる
- 面白い番組を世界中にひろめる
- 文化をささえている
- 何かに得意な人や専門をもっている人たちがもっと活躍できるあたらしい場所をつくる
などがあります。
テレビはテレビというわくにおさまってはいません。
ユーチューバーになりたい!アニメーターになりたい!ゲームクリエイターになりたい!
そんな子供たちも、テレビ局やテレビ業界は活躍できるかもしれません。
テレビ局は人を集めることが得意。わくわくさせることも得意です。
テレビを媒介にして、人と人とに接点をつくって、もっと楽しいこと、もっと面白いことを作り出すのがお仕事です。
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