弊社ライズアドバートはテレビCMをメインに取り扱う広告代理店です。
今回はマーケティング業界でよく聞くティーザー広告について。
その意味と、テレビでの使われ方・有効的な手法について紹介してみたいと思います。
ティーザー広告とは
まずはティーザー広告という広告がどのような広告なのかを確認しておきましょう。
ティーザー広告(ティザー広告)とは、商品を詳細に大々的に取り上げずに、あえて断片的な情報だけを出して、消費者に興味関心を持ってもらうことを狙いとしたプロモーション手法のことを指します。
ティーザー広告のティーザーはTease(じらす)という意味です。
覆面広告、と言われることもあります。
情報が小出しにされることで、ユーザーは「もっと知りたい」「全容を把握したい」という気持ちになり、より強い関心を持ってもらえる、というわけですね。
通常であれば広告というのは、商品を知ってもらうために打つものです。
そのため、商品に関する情報として
- 商品名
- 価格
- 性能
- 効能
といったあらゆる情報が広告の中に盛り込まれます。
しかしそれらの情報が意図的に隠されることで、ユーザーに「普通だったら説明されるものが説明されない」という違和感が生まれるわけです。
ティーザー広告は非常に有効な広告手法ではありますが、あまりにやりすぎてしまうとユーザーからうざがられてしまう手法でもありますので、一つのコンテンツの中にどれくらいの頻度で利用するかは慎重に考えた方が良いでしょう。
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テレビCMではどのように使われている?
シリーズもののテレビCM
テレビCMに物語性をもたせてシリーズ化させる、というのも実はティーザー広告のうちの一つです。
シリーズ化しているCMとして頭に思い浮かぶのがauの三太郎シリーズのCMである人は多いのではないでしょうか?
このCMは4年連続でCM好感度ランキング1位に輝いており、出演者の桐谷健太さんはCM内で歌っている曲でNHK紅白歌合戦に出場する、という異例の功績を上げています。
シリーズ化することによって全容がわからなくなるので、「続きを見たい」という気持ちを持ってもらうことができるわけです。
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続きはWEBで
一時期テレビCMの最後に「続きはWEBで」というナレーションなどを入れて公式サイトへ誘導するCMが増えました。
これもテレビCMだけでCMを完結させずにWEBに誘導することで、情報の全容が見えなくなるティーザー広告の一つです。
また、このように複数のメディア媒体で広告を行うことをクロスメディアと言います。(メディアミックスなどと言われることもあります。)
テレビCMで見た商品を、街中を歩いていたら電車広告でも見て、さらにはネットを開いていたらネットでも広告が出てきて…といったように複数のメディア媒体で同じ広告に遭遇すると、印象に残りやすいんですね。
ティーザー広告のメリットとデメリット
メリット
ティザー広告のメリットは、消費者の興味を強く惹くことができる、というところでしょう。
通常は広告を打ち出した瞬間に一番注目度があがり、そこから時間の経過とともに注目度が下がっていきます。
しかし別メディアに誘導したり、シリーズ化することによって、長期にわたって興味を惹き続けることができるのがメリットです。
また情報を小出しにすることによって、よりシンプルな広告になる、というのもメリットにつながります。
シンプルな広告はそれだけ言いたいことがはっきりしているので、伝わりやすいんですね。
例えばテレビCMの場合は尺の長さは15秒か30秒のものが一般的です。
この長さはとても短いように感じるかもしれませんが、実は詰め込もうと思えば色々な情報を盛り込むことができます。
初めてテレビCMを放送する企業さまは特にこの短い時間の中に情報を詰め込もうとすることが多いのですが、逆に情報が多すぎて視聴者にとってわかりにくいCMになってしまう、ということが多々あります。
情報はシンプルに、伝えたいことのみ、という方が伝わるんですね。
そういった意味で、情報をあえて少なくするティザー広告は、短い時間で広告を打つ、テレビCMというやり方にとても合っていると言えるでしょう。
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デメリット
最近ではティーザー広告が多くの企業に使われる傾向にあり、そのせいで視聴者に飽きられている節もあります。
全てのターゲット層に対してポジティブに働くわけではない、というのはぜひ覚えておきたいことですね。
ということで今回はティーザー広告の意味とテレビCMでの使われ方について解説してみました。
テレビCMをご検討いただいている場合は、ぜひお気軽にご相談ください!