テレビ番組を見ていると「この番組はご覧のスポンサーの提供でお送りします」というアナウンスが流れると思います。
これは番組提供という形でCMを放送する方法なのですが、どのような仕組みになっているのでしょうか?
テレビCMを中心に扱う広告代理店である弊社ライズアドバートが、ご予算の目安とともに解説していきたいと思います。
テレビCMには二種類の出し方がある
テレビCMには大きく分けてタイムCMとスポットCMという二種類のやり方があります。
提供CMはタイムCMのことを指していて、特定の番組のスポンサーとなってテレビCMを放送する方法です。
それに対してスポットCMは、特定の番組のスポンサーになるのではなくある程度時間帯を指定してその時間帯の中でテレビCMをランダムに放送していく方法です。
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タイムCMのメリット
ここからは提供でCMをするメリットとデメリットについて解説していきたいと思います。
同じ番組の中でCMが放送される
特定番組の提供に入るタイムCMのメリットとして一番最初に挙げられるのは、毎週同じ番組の中でCMが放送されるということです。
番組の視聴者層とターゲット層が合致していれば定期的に同じCMを見てもらうことができますので、ターゲット層にも印象に残りやすくなると言えるでしょう。
同じ人に何度もCMを見てもらって覚えてほしいという場合は、タイムCMはやはり強いと思います。
提供クレジットに載る
「ご覧のスポンサーの提供でお送りします」というアナウンスの時に、提供に入っている企業の名前は記載されます。
企業名が読まれるかどうか、ロゴが色付きかどうか、記載される順番がどういう順番か、といった要素は、金額的にどれだけ多く出稿をしているかどうかという部分に左右されます。
これは視聴者はあまり意識しない部分ではあるとは思いますが、企業の名前が呼ばれたり、CMで使われているサウンドロゴがそのまま入ったりすることもあるので、企業のブランド力、信頼度を向上させるためには、効果が高いと思います。
関連記事:タイムCMはどんな時におすすめ?ケースごとに広告代理店が紹介します!
タイムCMのデメリット
融通が利きにくい
CMに比べるとタイムCMは融通が利きにくいというのがデメリットになります。
というのも特定の番組の提供をに入るCM方法のため、番組編成に大きく左右されるのがタイムCMなのです。
基本的には2クール(6ヶ月)からの出稿となっていますし、競合他社が既に提供として入っている場合はその番組の提供に入ることはできません。
スポットに比べて割高な場合がある
スポットCMは視聴率1%当たりいくらの値段になるかという計算の仕方をするパーコスト制度というものを取り入れているテレビ局がほとんどです。
視聴率の低いところに入れたり高いところに入れたり色々な投下の仕方があるので全体の本数は多くなります。
それに対してタイムCMの場合は1ヶ月の間に4週間または5週間同じ曜日で番組を放送しその番組の中でCMを放送することになるので月で言うと4本か5本ということになります。
通常は30秒の枠が一般的になりますので30秒の枠の4本か5本ということになるのですが、スポットCMに比べると本数としては少なくなってしまうことが多いと思いますので、料金に対しては割高に感じるかもしれません。
関連記事:タイムCMの料金はスポットに比べて割高なの?その理由は?
提供CMの予算目安
タイムCMの場合は番組によって提供の金額が異なります。
視聴率が高い番組の場合は提供料金も高くなります。
時期や他にスポンサーがどれだけ入っているかということによって提供料金が変わりますので、帝京に入りたい番組がある場合はその都度広告代理店にお問い合わせ頂くのが早いかと思います。
参考までにお話すると、東京キー局の視聴率の高い番組の場合は、月額数千万円ほどかかります。
番組によっては数千万円台後半、ということもあります。
これが月額料金なので2クール6ヶ月となると、6倍していく形になり、億単位で予算が必要になってきます。
それに対して地方局であれば月額数十万円程度からタイムCMを放送することができる局も多いです。
こちらももちろん視聴率がどれくらいある番組かというところによってきてはしまうのですが、最近は2クール6ヶ月だけではなく1クールや単月からの出稿ができる番組も増えてきていますので、以前に比べるとタイムCMもかなり出稿しやすくなってきていると感じます。
これも提供企業の混み具合にもよりますので、特定の番組のなかで提供に入ってテレビCMを放送したいという場合は、広告代理店にお問い合わせください。
その他ご予算内でどのようなことができるのかということのプランニングも承っておりますのでお気軽にご相談いただければと思います。
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