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テレビ番組制作の工程の一つ、プレビューって何?

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テレビ番組制作には色々な工程がありますがその中の一つとしてプレビュー(試写)というものがあります。

プレビューを苦手とするアシスタントディレクターやディレクターは多いです。

プレビューがどのような作業なのか?

どうしてプレビューが苦手な人が多いのかということについて解説していきたいと思います。

プレビューとは

プレビューはどのような番組でも行われる作業です。

番組を制作する際はまず企画を出すところから始まって、その企画が通るとロケや収録に向けてリサーチや裏取りをしたりして準備を進めていきます。

ロケや収録が終わり、映像素材が出来上がったらその編集に入ります。

この編集はディレクターが自分の持っているノートパソコンなどで行うことが多いです。

この編集はまだ仮のものでありオフライン編集と言われます。

このオフライン編集が一通り終わった段階で、プレビューが行われることが多いです。

プレビューでは放送局のコンプライアンス的に問題がないかというところがまず見られます。

放送禁止用語を使っていたり表現的に視聴者に不快を与えるようなものが含まれていないかということはディレクターやプロデューサー含め複数人でチェックしなくてはいけないことです。

番組が炎上してしまうようなことがあると、最悪な場合番組が打ち切りになってしまうということがあります。

またそれ以外にもテロップやナレーションなどに誤りがないかというところも見ます。

番組で表現されている内容がきちんと裏取りがされたものなのかどうかというところもチェックし、間違ったものを放送しないように努めます。

そして放送しても面白いものなのかどうかというところも同時に見られます。

これが多くのディレクターにとって辛い部分です。

自分が作ったものが見られて面白くないと判断されたら…と考えて緊張してしまうんですね。

何が正解というものも決まっていないですし、自分のセンスを他人に測られる場面になります。

とてもシビアな意見が返ってくることもあるでしょう。

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他人のVTRをチェックするのも難しい

自分がオフライン編集したものを他人にプレビューしてもらうというのももちろん緊張しますし辛いことではありますが、

逆に他人が作ったVTRをチェックするプレビューもそれはそれで苦手だというディレクターがいます。

VTRを見た時にそれを作ったディレクターからの熱量が感じられないようなVTRだとどのように指導していいのかわからないからという理由です。

周りに言われるがままに特に自分の熱量もなく作ったVTRなんだろうなということは同じ制作者だと分かってしまうもののようですね。

例えば方向性が間違っていたとしても自分が熱量を持って伝えたいという気持ちから作られたものというのは指導のしがいもありますが、何を見せたいのかいまいち分からない熱量のないVTRというのは、指導をしても響かないんだろうなと思われてしまいます。

厳しくディレクションされることはしんどいことでもありますが、そういったことの繰り返しで面白いVTRを作れるようになっていくはずです。

だからこそプレビューしてもらう側なのであれば全力で作ってみてほしいという気持ちはありますね。

関連記事:テレビ番組制作の「編集」はどれくらい期間をかけている?

プレビューをした後何をするのか

プレビューを行った後は分かりにくい部分がある場合、追加での撮影(追撮)をやったり、編集をやり直すという作業が続きます。

それらを行ってさらにまたプレビューをやり直し、納品することができるような内容に近づけていく。

ずっとOKが出なくてやり直しの連続ということもあります。

正直細かすぎるところでNGが出てしまってなかなかOKが出なくて、本当につらい、ということもあります。通常は3回ほどなんですけどね。

プレビューしてもらう相手次第で内容がかなり変わるというのは問題でもありますね。

根気よく続けていかなくてはいけない作業なので大変さはあると思います。

追撮になると許可取りからやらなくてはいけない場合もありますし、ちょっと行って撮ってくるということができない現場もあります。

1回目のプレビューから3回目のプレビューまでは大体10日くらいです。

他にもCGやイラストなどの発注もありますから編集機関はトータルで約一か月くらい。

どれだけ長い時間と労力がかけられてテレビ番組が作られているのかという事が少し分かっていただけるのではないでしょうか。

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プレビューでOKが出たら

プレビューでOKが出たら本編集と呼ばれる編集に移ります。

これはオンライン編集とも言われますがディレクター自身がやるのではなくスタジオに入ってプロの編集マンに任せます。

そして本編集が終わってから一週間後くらいに音関係の作業をするMAを行います。

ここで音楽やナレーションなどを入れて音の処理はミックスをしていきます。この段階になるとだいぶディレクターの肩の荷も下りてくるでしょう。

動的な動きが少なくなってしまうプレビューの段階はどうしても苦手意識を持たれやすい工程と言えると思います。

しかし公正さを保って番組制作を行っていくために必ず必要な作業です。

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ABOUT ME
長倉 さやか
ライズプランニング(広告部)」の長倉です。広告手段としてのテレビの使い方やテレビメディアの楽しさを多くの人に知ってもらえるように執筆しております。

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