ユーチューバーを目指すならどうすればいいのか、
どんな技術をつければいいのでしょうか。
ユーチューバーになるために、テレビの仕事をしてみる、またはアルバイトをしてみるというのも一つの方法だと思います。
ユーチューバーに必要なもの
- アカウントなどの手続き関係
- カメラなど撮影機材
- 企画力
- 見せ方(撮り方、編集方法)
このうち1の手続き関係や、2の撮影機材については、聞いたり調べたりすればできると思いますのでここでは省略します。
もっとも大切でもっとも必要なのは3の企画力と4の見せ方だと思っています。
この二つはユーチューバーをやっている限り、ずっと課題となってくるところですよね。
企画力
企画とは何かをやるために計画をすること、企てること。
企画力とはその力ですよね。
とても漠然とした言葉だと思います。
企画とはゼロから何かを作らないといけないんですね。
誰かが企画してくれたことをお手伝いします、とか
自分は補佐の仕事に向いていますと
堂々という人がいますが、それって自分で考えられない、責任が嫌いと言っているのと同じだと思うんですよね。
企画力というのは一朝一夕に培われるものではありません。
よく言われるのは
- 常にアンテナを張る
- 自分の引き出しを多く持つ
- 人と進んで話す、話を聞く
などといわれます。
関連記事:バラエティ番組の企画の作り方
常にアンテナを張る
アンテナを張るというのは、常に企画になりそうなものはないかという意識を持ち
ちょっとでも気になったことは、素通りさせるのではなく、もしかして面白いものが作れるのではないかと、一瞬考える技ですね。
実は情報量というのは万人に同じように与えられているものではないかと思っています。
それを意識してみるか素通りさせるかで、
企画に結び付けることができるか、
結び付けることができないか、の差が出ると思うんですね。
というのも企画になることというのは、決して世紀の大発見とか、人類未踏の地域の紹介とか
そういうことばかりではないです。
ちょっとした身近なことを別の角度で見てみたり、
ちょっとしたことを深く切り込んでみたり、
そんな身近な企画が実はほとんどなのです。
目を向けるかどうか、アンテナを立てているというのは、情報をキャッチするかどうか、
だと思うんですね。
自分の引き出しを多く持つ
頭の上を通り過ぎていく情報をキャッチするためには、自分の引き出しを多く持っていることも大切だと思います。
引き出しはいろんな分野のことを知っている引き出しだと思いがちですが、
私は柔軟な頭ではないかと思っています。
一軒のお店をとりあげるにしても、
- その店の創業者から伝わる、一子相伝の思いに焦点をあてるのか
- 技術の難しさと苦労に焦点をあてたいのか
- または地域との交流や復興を描きたいのか
- 他店との差別化をするために苦労するシェフを描きたいのか
など実に取り上げ方はいろいろだと思うんですね。
引き出しを多く持つというのはいろんな考え方やいろんな人がいる、という
柔軟な発想を常に持つということが根底にあると思います。
そうでないと、一つのお店を一つの取り上げ方しかできず、結果として、表面的な企画になってしまう危険があります。
面白いメニューがあります。
場所は○○駅の近くです。わー!おいしい。といったありきたりのやり方ですね。
そして、そういう人は、あのお店はすでに一度取り上げました。もうやりました。
と言うんですよね。
浅い情報は自分で調べるのとほとんど変わりありません。
深みがないから、印象にも残らないんですね。
頭を柔軟にするための方法の一つとして、身の回りにあるものをすべて意味あるものとしてとらえるということがあると思います。
そのための直接的な方法としては、本屋さんでざっと並んでいるものを眺めてみるのも良いでしょう。
その時、分け隔てなくなんでも見てみることです。
意外に見ているようで見ていないものがたくさんあるはずなんですよね。
こんな本が出てるんだ、とぜひ気づいてみてもらいたいです。
また、雑誌や、ネットの情報もどうして、この情報が多いんだろう、人は何をしりたいのかなというところまで
少し踏み込んで考えてみると、また見え方が違ってくると思います。
そうやって、考え方,見方を柔軟に増やしていくことが、結果として自分の引き出しを多くしていると思います。
ちょっと気になることに目を向けること。
どうしてもそれができないなら、なぜ気にならないのか、を逆に考えてみるといいかもしれません。
気にならない理由があるはずですからね。
関連記事:映像編集の仕事に向いてる人とは?どんな所で働けるの?
人と進んで話す、話を聞く
企画は一人で考えていれば生まれてくるものかというとなかなかそうはいかないと思います。
人が何を思っているか、どんな疑問をもっているか、何に興味があるか、というのは
自分では計り知れないですよね。
いろんな分野の人と話をすることを厭わないことはとても重要だと思います。
自分のアンテナだけでなく他人の興味のアンテナも拾ってしまうんですね。
そうすると、引き出しはまたまた広がっていくと思います。
見せ方について
見せ方については、難しいことではありますが企画よりは技術的なことなので、努力次第で磨いていけることだと思います。
自分がいいと思う映像を、ただ見るだけでなく、
どんなカットで、どんなアングルで撮っているか。
写真を使っているか、使っていないか、どんな構成にしているのかを、自分が編集するつもりになってみてみることです。
全く見方が違ってくると思います。
お店を先に見せるのか、外観を先に見せるのか、人を先に見せているのかなど
テーマによっても全く違っていると思うんですよね。
この映像は何を伝えようとしているのかをまず念頭においてから、どんな順序で絵を(映像を)もってきているかを見るわけです。
実際の編集作業はきっと楽しいものになると思います。
ただ、いきなりこれを独学でやるのは確かに大変かもしれません。
人々はテレビや映画の映像に見慣れていますから、どうしても無意識のうちにテレビや映画と比較してしまうんですね。
なんか、素人臭い、見づらい、わかりにくい、という現象が起きてしまいます。
関連記事:カメラワークと画角に関する撮影用語解説
テレビ番組のスタッフという選択も
あるテレビ番組のディレクターが、インターネット映像の監修を頼まれていました。
どうしてもテレビのようにならないので、どこを直したらいいのか教えてほしい、と言われたそうです。
最初はちょっとだけ見る予定だったのですが、結果として最後まで付き合わされてしまったそうです。
テレビというのは、実はとても考えられて作っています。
50年以上の歴史の中で、人々に受ける映像、見やすい映像が考えられ続けてきたのですから当然ですよね。
テレビ番組のスタッフたちは、映像の技術をある程度
勉強してからくる人もいるのですが、ほとんどの人は入ってから、徐々に覚えていくことになります。
先輩から教えてもらったり、だめだしされたり、企画を出したり、
そうやって、徐々に自分の映像制作技術を高めていってるんですね。
まさに職人の世界と言っていいでしょう。
言い換えれば、テレビの技術を身に付けていれば、ユーチューバーになるのは
意外に簡単なことかもしれません。
テレビ番組のスタッフをやってから、結婚式場の映像制作の道に行くという人もいました。
テレビのスタッフを2,3年やるとある程度のことがわかってきますので、
そこからユーチューバーに転向するという道もあるかもしれないですね。
関連記事:テレビスタッフが教えるカメラの選び方
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関連記事:プロが教える動画のコツ、素人との違い
では今日はこのあたりで。
