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テレビ番組制作の現場における照明の仕事とは

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テレビ番組制作にはカメラマン、美術、音声などさまざまな技術スタッフが携わっています。

テレビ越しに視聴者が見ることができるのは表舞台の部分だけですが、たくさんの裏方スタッフがいることで成り立っているのが番組制作です。

 

この中でも今回は照明のお仕事について解説してみたいと思います。

 

照明スタッフの仕事

 

テレビ番組制作においてはスタジオ照明や、ロケでの照明などが主な仕事になりますが、それ以外にも

ミュージシャンのコンサートや演劇の舞台、映画の撮影現場や、結婚式、ファッションショーなどでも必要になってくるのが照明スタッフの仕事です。

 

ディレクターや演出家などと打ち合わせをしながら、照明の機材を選び、照明のチェンジのタイミングなどを決めたりして照明作りをしていきます。

単純に明るければいいという話ではなく、その照明が当たることによってどのような演出が生まれるのか、ということも考えなくてはいけません。

 

照明スタッフの仕事はあかりに特化した演出家とも言えるのです。

 

大掛かりな照明を使う場合は証明のプランニングを行うプランナーと、機材を管理するオペレーターのチームで仕事をすることもあります。

照明の機材などに関する専門的な知識とともに、芸術センスも求められる仕事だと言えるでしょう。

 

テレビ番組の撮影においては屋内や屋外、昼夜、天候を問わずに行われることがあります。

 

そういった時により見やすい映像を作るためにどれぐらいの光を当てればいいのかということを考えていかなくてはいけません。

夜撮影されているロケ番組なんかは、照明スタッフがいないと真っ暗でわけのわからない映像になってしまいます。

 

逆にその時に必要なロケーションを照明によって作り出すということもあります。

例えば夕方のシーンなどを撮影する時にどうしてもスケジュールが合わず夕方以外の時間帯で撮影をしなくてはいけなくなった時、照明スタッフがオレンジ色の照明などを作ることによって夕方の演出をすることができるのです。

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照明スタッフの仕事の楽しさ

 

実際に照明スタッフとして働いているスタッフさんは

  • 自分の好きなアーティストや芸能人と一緒に仕事ができる
  • ライブや舞台お仕事で見ることができる
  • ツアーなどがあれば日本中のいろいろなホールを回ることができる
  • 一般的な仕事をしていたら出会うことができなかった人と出会うことができる
  • 自分のオペレーションが綺麗に決まった時に達成感を感じる

というような楽しさを語っています。

 

仕事内容でも解説しましたが、単純に明るくするというだけではなく演出をする面もある照明の仕事は、技術職でありクリエイティブ職でもあります。

物を作っていくことが好きだという人には楽しんでできる仕事なのではないでしょうか。

関連記事:映像関係の仕事にはどんなものがある?働く場所は?

 

照明スタッフの仕事の大変さ

 

では逆に実際に照明スタッフとして働いている人はどのようなところが大変だと感じるのでしょう。

  • 拘束時間が長い
  • 使用する機材について自分がきちんと理解していないといけないし覚えることも多い
  • 全国を回るような仕事の仕方をしていると、生活が不規則になったり、毎日のように宿泊先が変わったりする変化が辛いと感じる人もいると思う
    長い労働時間に対して給料が安い

といったような意見が見られます。

決して楽な仕事ではないので本当に自分が好きでその仕事をすることができるかというところがポイントになってくるのではないかと思います。

関連記事:番組制作の仕事で感じられる「やりがい」とは何だろう?

 

お給料や年収について

 

これは他のテレビスタッフにも言えることですが「どこで働くか」によって給料や年収に大きな差がついてきます。

テレビ局社員として働くことができれば初任給は25万円前後。

年収は30代で1000万円を超えることも少なくありません。

 

ただテレビ局の社員として番組制作に携わっている人というのはごくわずかで、ほとんどの人が番組制作会社に所属するような形になっています。

照明スタッフの場合は照明専門の制作会社に就職していることもあります。

その場合は年収の相場が300万円から600万円程度です。

 

中にはフリーランスとして仕事をしている人もいますが、仕事が取れないと収入がなくなってしまうのである程度業界の中で経験を積んで人脈がある人でないとフリーランスとして独り立ちするのは難しいでしょう。

関連記事:テレビ業界から独立しフリーランスとして仕事をする

 

照明スタッフになるには

 

テレビ局に就職する場合は技術部門の社員として一括で新卒採用が行われるのが一般的です。

しかしテレビ局の技術部門の社員として採用されても、実際に照明の仕事をすることができるかどうかは分かりません。

これはかなり狭き門になります。

ジョブローテーションの考え方もありますから他の部署を経験した後に照明を担当するようなこともあるでしょう。

もちろんテレビ局の場合は倍率がキー局だと1000倍を超えることもありますので、学歴も必要になってきます。

 

番組制作会社の場合は学歴が厳しく問われることはないので高卒や専門学校卒で照明スタッフとして働いている人もいます。

特に資格などが必要なわけではありませんが、大きな機材を運ぶため普通自動車運転免許が応募条件になっていることもありますので免許は取得しておいた方が良いでしょう。

 

また関連する資格としては照明技術者技能認定というものがあります。

これは公益社団法人日本照明家協会による資格で、スキルアピールにはなるので取得しておくと面接時にアピールすることができるでしょう。

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長倉 さやか
ライズプランニング(広告部)」の長倉です。広告手段としてのテレビの使い方やテレビメディアの楽しさを多くの人に知ってもらえるように執筆しております。


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