テレビ番組に欠かせないのが「テロップ」です。
このテロップの有無によってテレビ番組の見やすさや面白さが大きく変わります。
今回はこのテロップについて、テロップとはどんなものなのか?
作り方や色の選び方、使い分けの方法などを解説していきたいと思います。
テロップとは

テロップとはこのようにテレビ画面上に映される文字のことを指します。
「字幕スーパー」や「スーパー」と言われることもありますね。
テロップの役割としては主に、
- 映像で映しきれない情報を補足する
- コメントなどをテロップ化することで、視聴者に理解してもらいやすくする
という2点が挙げられます。
テロップの種類
一口にテロップと言っても、色々な種類があります。
それぞれについて解説していきましょう。
コメントフォロー

出演者が喋っている内容をそのまま書き起こしたテロップがコメントフォローテロップです。
詳細情報

- 場所
- 名前
- 値段
など、映っているものの詳細情報を補足します。
テロップの下にある装飾を「ザブトン」と言ったりします。
状況説明

このようにト書き的に使われるテロップもあります。
ドキュメンタリーやドッキリなんかでよく見かける気がしますね。
解説

視聴者にとって一般的ではない言葉やわかりにくい言葉の解説を入れるテロップ。
2〜3行程度でまとまっていることが多いかと思います。
ツッコミ

出演者に対するツッコミのような感じで入っているテロップもありますね。
バラエティ番組ではよく見かけると思います。
次の展開を予測させる、煽り系

次が気になる!という感じに持っていくための、展開を予測させるようなテロップです。
あまり多用しすぎるとウザがられてしまうので、バランスを考えることが大切です。
サイド

途中から番組を見た人にでもちゃんと放送している内容が伝わるように入れるテロップをサイドと言います。
大体画面の右上に出ていることが多く、人気のあるゲストの名前などを入れていることもあります。
これは「この人が出てるなら見よう」という視聴者を獲得するための仕掛けですね。
ざっといくつか紹介してみましたが、これ以外にも形の決まっていないテロップもたくさんあります。
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テロップの色の決め方
テロップの色ですが、どのような色を使ったらいいのでしょうか?
一番オーソドックスなのはグランドデザインの引用、という方法で、
例えば企業が関わっているなら企業のコーポレートカラー。
お店の取材ならお店のロゴの色。
あとは出演者のイメージカラーなど。
それらに合わせることによって、映像に統一感が出ます。
あとは視聴者にとって見やすく、というのが大切ですので、例えば背景が緑なのに対して緑の文字を使ってしまうと見えにくくなってしまいますよね。
緑に対しては赤を使う、だとかちょっと浮き出てくる反対色のような色を使うとより読みやすいかと思います。
文字の境界線部分に色を入れたり影をつけたりすることによって見やすくなる、ということもありますので試してみてください。
また、内容や視聴者層に合わせて色を選ぶという方法もあります。
これはデザインの勉強になってきますが、ファッション誌などを見てみて、どんな色がどのような配色で使われているか、ということを勉強しながら、テロップにも応用してみると良いでしょう。
若い方向けの番組作りを意識しているのであれば、逆にYouTubeを参考にしてみるといいかもしれません。
いわゆるYouTuberの使ってるテロップの色は、テレビに近いものもありますが、
女性の美容系YouTuberなんかは使っている色が全然違うなぁと感じます。
元はテレビを真似して作られているところがYouTubeにはたくさんありますが、逆輸入してみるのもトレンド感が取り入れられて良いでしょう。
もちろん、テロップは絶対にこの色を使わなくてはいけない、ということでもないので、
自分がテロップ入れを担当できるのであれば、自分の好きな色を使っても構いません。
テロップを出す位置

画面の上方は番組タイトルやサイドスーパーなどが置かれることが多いです。
逆にコメントフォローや情報を補足するような内容に関しては画面下方に置かれることが多いんですね。
さらに番組制作の場合は、テレビ局考査というものが入ります。
考査部で「この内容は視聴者にとって適切な内容か」ということが必ずチェックされます。
これはテレビというメディアの信頼を守り続けるために必要なことで、この考査部の方から「これが読みにくいからもっと読めるようにテロップ出してください」というようなしじが出ることがあります。
あとは文字数の制限などが課されることなどもありますので、柔軟に対応できるようにしておきましょう。
