最近はTwitterでもツイートにインプレッション数が掲載される仕様になりましたね。
Webマーケティング担当の方からすると、広告のインプレッション数は一つの大事な指標だと思います。
それに対してテレビCMというのは視聴率やGRP(延べ視聴率)といった指標を使うので、
計算方法が違って、いまいちイメージが付きづらいのではないかと思います。
しかもネットに関してはクリック数や滞在時間なども見られますが、
テレビCMではそういったデータをとることができません。
普段データで広告を見ている方からするとテレビ媒体はとてもわかりにくいかな、と思うので(何を隠そう私がそうだったのです笑)
今回はテレビCMをメインに取り扱う広告代理店である弊社ライズアドバートがテレビCMのインプレッション数を考えてみたいと思います。
テレビCM放送エリアの仕組み
インプレッション数の計算をしてみる前に、テレビCM放送エリアの仕組みについてまずご紹介してみたいと思います。
テレビ局は全国にあり、ほとんどのテレビ局が各都道府県に放送エリアを対応させる形で存在しています。
例えば北海道にあるテレビ局は北海道全域にテレビ番組を放送している、ということですね。
これら放送域が1都道府県に限定されているテレビ局を狭域圏と言います。

それに対して、
- 関東
- 近畿
- 中京
の3つのエリアに関しては、1都道府県だけでなく、複数の都道府県にまたがる形でテレビ番組が放送されています。
関東エリアは東京港区にテレビ局が集中しており、
- 日本テレビ
- テレビ朝日
- TBS
- フジテレビ
- テレビ東京
が民放5局になります。
これらのテレビ局で放送されているテレビ番組は、東京だけでなく、関東エリア全域に放送されているんですね。
近畿、中京エリアも同様で複数の府県に跨って番組が放送されています。
全国放送の場合は、全国放送の枠があり、全国ネット枠で放送をすることになります。

東京のテレビ局で関東エリアのみに放送をする枠は関東ローカル、と呼ばれます。
こういった複数の都道府県に跨って放送をしているエリアは広域圏と呼ばれます。

では広域圏では複数の都道府県に跨った放送しかできないのか、というとそういうわけでもありません。
広域圏エリアには独立局というものがあり、それを利用すれば広域圏エリアの中の限定的な地域に放送する、ということも可能です。
例えば東京であれば、TOKYO MXが独立局です。
関連記事:東京でテレビCMを放送したい!出稿の流れを広告代理店が解説
関東エリアでのテレビCMのインプレッション数は?
テレビCMをする時は
- ある程度時間帯を指定してその時間の中でランダムに放送をするスポットCM
- 特定の番組のスポンサーとなって、毎週その番組の中で放送をするタイムCM
の2種類があります。
タイムCMは基本的に2クール(6ヶ月)での契約になることが多いので、予算を抑えてテレビCMをするのであればスポットCMになるかと思います。
よっぽど「この番組の視聴者層とターゲット層がばっちり合致している!」という状況でない限りは、スポットCMの方が最初は良いです。
スポットCMを関東エリアで放送する場合は、最低でも2000万円程度かかっきます。
おおまかな計算ですが、2000万円の出稿をすると放送できるCMが約20〜30本程度。(※条件によります)
ここでは一旦25本にしてみましょう。
テレビ局の全部の番組を合わせて考えた平均視聴率は大体4%程度です。
ですので、4%×25本で、延べ視聴率100%という数字が出てきます。
視聴率というのは、「そのエリアでの視聴可能な人全員が番組を見てくれた場合を100%とする」ものですので、
延べ視聴率100%ということはつまり、関東エリアでテレビを視聴することができる人全員が1回テレビCMを見た、という計算になります。
現在はテレビがお家にない、という人も多少いらっしゃるとは思いますが、
関東エリアの人口は4330万人です。
一旦これで計算すると、単純計算ではありますが、関東エリアで2000万円出稿した場合のインプレッション数は4330万ということになります。
やはりテレビはマスメディアではありますので、インプレッション数で考えるとかなりの数字になるということがお分かりいただけるのではないでしょうか。
関連記事:BS放送でテレビCM!視聴率1%で120万人にリーチできる?地上波とはどれくらい違うの?
ローカル局も狙い目
関東エリアをご検討いただく企業様が多いので関東エリアを例にお話市をしてみましたが、個人的には最近は地方ローカル局が狙い目だと思っています。
テレビCM出稿料金というのはおおむね視聴可能人口と比例していますので、地方ローカル局はとても出稿金額が安いです。
つい最近は予算30万円で鹿児島でテレビCMをされた企業様がいらっしゃいました。
この時は条件をかなりゆるめにしたため、1本1万円で放送が可能でしたのでたった30万円で30本CMが流れています。
それでも実店舗に50名ほど集客ができたそうです。
地方エリアは情報源がテレビメディアになっている人が多く、より効率的にテレビCMを使うことができます。
対象が全国となる商品やサービスであっても、まずは地方ローカル局で放送してみる、というのも良いのではないでしょうか。
関連記事:地方のテレビCMは30万円からできる?やれることを紹介します
