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テレビ業界は人手不足?現場のから感じること

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テレビ業界はきつい業界、眠れない、帰れない、といった話を聞くことが多いと思います。

たしかにきつい現場があったり、泊まり込みで作業をしなくてはいけないこともあります。

では人手不足なのか?というと、いまだにテレビ局の新卒採用の倍率は何百倍、なんていう数字で8次面接まであるような局もあるわけです。

純粋な人手不足、という言葉で片付けてしまうのは安直かなという気がしています。

最近は新型コロナウイルスの影響もあって、現場もいろいろなことが変わりました。

現状を踏まえて、テレビ業界の人手不足について解説してみたいと思います。

 

 

まず、人手不足だと言われる割りにテレビ局の倍率が高い理由について、テレビ業界の構造の話を踏まえて解説したいと思います。

実はテレビ局の社員の中で制作に携わっている人はほんの一握り。

テレビ局も一般的な会社企業と代わりありませんので、経理の仕事があったり、デスクの仕事もたくさんあります。

さらにはテレビ番組制作だけをしているのではなく、イベント事業があったり、グッズの販売を行ったりもしていますし、最近はインターネット配信などもあるので「サイバー〇〇部」といった部署も増えてきました。

 

そしてテレビ局で放送されている番組のほとんどは自社で作られていません。

番組制作会社が制作を請け負っているものが多く、一つの番組に色々な会社が携わっていて、その中に数人、テレビ局社員がいる、ということが多いです。

もしくは全て番組制作会社が取り仕切っている、という番組もあります。

 

地方局になれば、キー局から番組を購入して放送している枠も多くなります。これは番組販売、略して番販と呼ばれます。

 

テレビ局は確かに年収1000万円以上、なんて言われるのですが、必ず制作の仕事に携われるというわけではないんですね。

就職のことについて調べ始めて、みなさんが初めて知る部分なのではないかなと思います。

 

つまり人手不足を起こしているのは番組制作に携わる人たちのことを指しており、テレビ局が人手不足、というのは少し違うというわけです。

制作に必ず携わりたいのであれば、番組制作会社に就職をした方が良いでしょう。

 

また番組制作会社も、ビルの一室などで制作を請け負っているところもあれば、

テレビ局に人材を派遣してテレビ局内で制作に携わることができる制作会社もあります。

弊社ライズプランニングの場合は、主にテレビ局で制作をしている報道・情報番組への派遣が多いです。

関連記事:アシスタントディレクターの仕事を派遣でやる!どんな働き方?

 

働き方改革によって改善される働き方

 

最近は働き方改革も推進されて、だいぶテレビ業界の様子もかわりました。

一番変わったのはやはりテレビ局の中です。

もちろん放送前になると泊まり込みで作業をする、ということももちろんあるのですが、基本的には労働環境を改善しようという意識があり、どちらかというと最近のADさんたちは先輩たちに「早く帰ってね〜」と言われることが多いようです。

 

制作会社になってくるとどうしてもその会社の采配になってしまうので、働き方改革の影響がまだ届いていないところもあるようですが、

少なくともテレビ局に関しては、昔に比べて随分改善されたという話しをよく聞きます。

そういったところも参考にして、就職先を選んでみると良いかもしれません。

関連記事:番組制作会社の種類は大きく分けて2つある?就職する時どっちを選べばいいの?

 

新型コロナウイルスの影響とこれから求められる人材

 

テレビを見ている側でも気づきますが、最近は新型コロナウイルスの影響もあって番組の制作の仕方がずいぶん変わりました。

リモートで撮影するものや、スタジオに入れる人数を制限して、演者さんも何人かは別の部屋でリモートで繋ぐ、というような形態が増えています。

 

すぐには新型コロナウイルスの終息は難しいでしょうし、個人的にはこれをきっかけにテレビもまた変わっていくのではないかなと思っています。

よりオンラインでできるものが求められ、オンラインだからこそ楽しめるものや、テレビからSNS、インターネットに飛び出していくコンテンツが好まれるようになっていっているのではないでしょうか。

 

そんな中で、やはりネットとテレビをどう組み合わせていくか、今の若い世代の人にどうテレビ番組を見てもらうか、ということを考えていく必要があります。

これまではテレビできっちりした番組を作って放送することが求められましたが、番組でオンラインイベントを開催したり、YouTuberの演者さんがテレビ番組の裏側を発信したりと、視聴者が参加したり、制作側の目線に立てるようなコンテンツが増えてきたように思いませんか?

 

これまで通りのテレビ番組の作り方じゃもう戦っていけない。それはテレビ業界の多くの人が思っていることだと思います。

だからこそ、そういった新しいやり方、新しい企画をどんどん提案してくれる人材が求められています。

制作会社は確かに人手不足です。業界への就職を考えている方は、求められる人材にうまく合致していけるように、とにかくアイデアをどんどん出していく、という方向性で頑張れるといいのではないでしょうか。

関連記事:テレビ番組制作現場における新型コロナウイルスの影響についてインタビュー

ABOUT ME
長倉 さやか
ライズプランニング(広告部)」の長倉です。広告手段としてのテレビの使い方やテレビメディアの楽しさを多くの人に知ってもらえるように執筆しております。

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