テレビCMを放送をしようか検討している企業様にとって、テレビ視聴率はどうやって測っているのかという言葉疑問に思うところだと思います。
なるべく視聴率の高いところでテレビCMを放送したいですよね。
今回は広告代理店である弊社ライズアドバートがテレビ番組の視聴率の測り方とともにCMを出稿する時に知っておきたい知識について解説したいと思います。
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視聴率の意味
まずはじめに視聴率の意味について理解しておきましょう。
一般的に出回っている視聴率というのは世帯数でカウントされています。
【視聴世帯数÷視聴可能世帯数】で視聴率を求めることができますが、ここで注意したいのはテレビ局によって視聴可能世帯数が違うということです。
例えば在京キー局の視聴率1%というのは関東全域に対しての1%になります。
それに対して静岡のテレビ局での視聴率1%は、静岡県全体の1%という意味になります。
つまり放送するエリアによって視聴可能世帯数が違うので、視聴率1%の意味も大きく異なるということです。
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テレビ視聴率の測り方には3つの方法がある
テレビ視聴率の測り方には大きく分けて三つの方法があります。
- ピープルメータシステム
- オンラインメータシステム
- 日記式アンケート
です。
いずれの方法も全ての世帯で行われている調査ではなく、統計学に基づき調査対象となる世帯で調査をした上で視聴率を割り出しています。
ピープルメータシステム
ピープルメータとは視聴率調査会社が個人視聴率調査に使用する測定器のことを指しています。
PMと略されることもあります。
視聴率の調査に協力する個人宅にそれぞれ設置され、家庭内のテレビの視聴状況を最大8台まで測定することができます。
関東地区関西地区名古屋地区では世帯視聴率と個人視聴率を同時に測定調査しています。
このデータは毎日早朝にIP回線により収集されデータ通信回線を利用してコンピューターセンターに転送されています。
視聴率の最小単位は1分で毎分の視聴率を計測することができます。
テレビを視聴する時に測定器付きのリモコンボタンを押して個人データを入力することで家族の誰がどの番組を視聴したかを記録することができるのですが、それぞれ個人が視聴データを入力しなくてはいけないというデメリットがあります。
オンラインメータシステム
オンラインメータは、機械式世帯視聴率調査の調査システムです。
ピープルメータと違って自動で測定をすることができるようになっています。
最大3台まで視聴可能で視聴状況は秒単位で記録されます。
こちらも毎日早朝にIP回線もしくは電話回線により収集されてコンピュータセンターに転送されます。
視聴率の最小単位は1分です。
日記式アンケート
調査員によって調査票が対象者に届けられてテレビの視聴情報を記入する方法が日記式アンケートによる調査です。
調査票は5分刻みの記入欄になっていて、個人単位でテレビを見た時間も一週間毎日記入する方式をとっています。
こちらは調査員が回収し後ほどデータ化します。
視聴記録は最大3台までで調査票を回収する際に記入漏れや不明な点をその場でチェックします。
新たな指標、タイムシフト視聴率と総合視聴率
最近はリアル視聴だけでなく168時間以内つまり7日以内のタイムシフト視聴も視聴率の調査を行っています。
インターネット上で見逃し配信を見ることができるTVerなどもありますし、最近はスマホやパソコンでテレビを見る人も多くなっていますよね。
このタイムシフトでの視聴が近年大きく伸びてきている関係で視聴率の取り方も最近変わってきています。
タイムの視聴率とタイムシフト視聴率を足すことで番組全体の視聴率を出すことができますが、
同じ世帯でリアルタイムでもタイムシフトでも視聴することがあるのでその数値を重複分として引いた数値を総合視聴率と呼んでいます。
この総合視聴率は放送から9日ほどで出てくるようになっており、最近はこれらの数値をふまえて視聴率を考えるようになってきています。
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テレビCMを放送する前に視聴率がわかるの?
ではテレビCMをする時視聴率はどのように関わってくるのかと言うと、
テレビCMを実際に放送する枠の視聴率というのは放送してみないとわからないので事前に把握することはできません。
ただし直近4週分の平均の視聴率をテレビ局が出してくれるのでそれを用いて視聴率の目処も立たせ、
実際にテレビCMを放送する枠を決めるのが一般的です。
たまに特番やスポーツ中継などで視聴率が大きく変わることもあるのでそういった部分はテレビ局も考慮して避けてくれたりします。
テレビCMの出稿に慣れてくると、どの時期の視聴率を使うかということを企業側が指定することもできます。
これを号数指定と言いますがテレビCMの出稿に慣れていないうちはそこまでする必要はないと思います。
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