運営のオススメ語り

ワークショップ」について考える①

こんにちは、arrowです。
皆さんは「ワークショップ」についてどう思いますか?

【ワークショップ】:

ワークショップは、学び創造問題解決トレーニングの手法である。参加者が自発的に作業や発言をおこなえる環境が整った場において、ファシリテーターと呼ばれる司会進行役を中心に、参加者全員が体験するものとして運営される形態がポピュラーとなっている。会場は公共ホールや、スタジオ美術館カルチャースクールビルの1室、学校教室を利用するなど様々。(中略)

具体的には、ものづくり講座、音楽ワークショップや演劇ワークショップのような身体表現における学習と作業参加の場や、各種体験セミナー科学や技術教育、人権教育のような各種教育ワークショップのようなものがある。ヨガ瞑想教室、陶芸教室などの身体で体験する教室や機会にも、この呼称は使われる場合がある。(ウィキペディアより)

 いま「ワークショップ」(以下、WS)はちょっとしたブームであり、

それは当然お金が動くビジネスと結びつき、

全国各地で本当に様々な種類のWSが行われています。

その敷居の低さ、親しみやすさから大学などの教育機関も積極的にWSの手法を取り入れており、「〜系ワークショップ①」といったふうに授業名のあとにWSが付くものも少なくありません。

要は「体験型」の「学び」の事なのですが、

撮影や編集作業などを通してひとつの作品をつくり上げていく「映像」という分野ほどこれに向いているものもなく、

業界でもWSなるものが頻繁に行われるようになりました。

1から映画をつくる撮影WS、

脚本の書き方を学ぶ脚本WS、

有名監督を招いての俳優WS、など、、、

(俳優WSに関しては「オーディション」を兼ねていて、うまくいけばその監督の最新作にキャスティングされるかも!?を謳い文句に人を集めているところも少なくありません。そうやって集めたお金でつくる映画を「WS映画」と呼んだりするみたいです。一昔前では考えられないような、全く新しい映画のつくり方ですね。)

そういった中に、小学生〜中学生くらいの子どもたちを対象とした、いわゆる「子ども映画教室」的なWSもよくあるのですが、

今日は私がそれに実習インストラクター(ファシリテーター)のひとりとして参加した時のことを、少し、書きたいと思います。

A太郎の場合 〜〝変〟な「自己紹介映像」〜

それは、某有名大学が主催する夏休み限定の子ども向け映画WSでした。

統括として、ご多聞にもれず「有名監督」が招かれていました。

全10回くらいで、最終的には7、8分の短編映画を完成させることを目標にしたWSでした。

自己紹介や、緊張をほぐすためのミニゲーム、簡単な機材の取り扱い方の説明などを終えた第2回目くらいの時だったでしょうか。

2人ずつのグループに分かれた子どもたちに対して、

「お互いの自己紹介映像を撮ってくる」というお題が出されました。

私は、A太郎とB子のグループを受け持つことになり、機材(小さな三脚と家庭用カメラ)を持って中庭に出かけました。

既にいくつかのグループがそこで撮影をはじめており、皆、前回教わった通りカメラを三脚に固定してスタートボタンを押していました。

すると、A太郎が私に、

「三脚使わなきゃダメ?」

と聞いてきました。

彼は、他の子たちと同じように綺麗な景色の前で「動きのない画」を撮るのでなく、B子が建物のなかから中庭まで歩いてくるという「動きのある画」を撮りたかったのです。

そして、その撮影に三脚は不要だと自ら判断したのです。

自己紹介だからといって、お利口なフレームのなかからカメラ目線で名前と好きな食べ物を言わなきゃいけないという決まりはありません。

私は、好きにしていいよ、と伝えました。

A太郎は、B子が大学の長い長い廊下を抜け外に出て、振り返りもせずにぼそりと自身の名をつぶやくというとても〝変〟な自己紹介?映像を、

三脚を使わずに手持ちで撮りきりました。勿論、画面はブレブレ。

でも、A太郎「らしさ」のよく出た素敵な映像でした。

 

ところが、その映像を見た「有名監督」はそうは思わなかったようです。

皆の前で、手持ち(の映像)はそれなりの意味がある時以外やらない方がいい、三脚を使いなさい、と言い放ったのです。

これにはA太郎も私もがっかりしてしまいました。

A太郎は、自分の映像が褒めてもらえなかったことに。

私は、仮にも「有名監督」とされている人がそんなつまらないことを臆面もなく言ってのけることに。

知名度と実力は必ずしも比例しないというのは、どうやら本当だったようです。

手持ちか三脚か、それが問題、、、じゃない。

 

「手持ち映像はそれなりの意味がある時以外やらない方がいい」

確かに、そうかもしれません。

手持ち映像、派手にカメラをぶん回す園子温監督の影響もあったりするのでしょうか、

今はちょっとした流行りみたいになっていますが、

私も不用意に使いたくはない派です。どちらかと言えば。

ゆらゆらと扇情的に揺れるその画面、その映像は、

大したものが映っていなくても、、、要はまともな「演出」ができていなくても、

撮る方にも観る方にも、なんとなく「何かが映っている」と錯覚させがちだからです。

「有名監督」がそこまで考えて口にしたのかはわかりませんが、、、

どちらにせよ、昨日今日初めてカメラを手にした子どもに対して言う必要のあることでしょうか?それこそどんな「意味」があって言ったのでしょうか?

 

誰かに、特に子どもに「映画を教える」時、私が最も気をつけていることはなるべく「何かを禁止しないこと」です。

むしろ「禁止を破るところから映画ははじまる」とさえ思っています。

野暮だし、伝わりにくいのでそこまでは口にしませんが。

続きます。
ワークショップ」について考える②

(arrow)

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