広告を出稿する時はマーケティングの観点から考えていかなくてはいけないことが多数あります。
今回はZ世代という新しい世代について、どのような世代なのか、どんなテレビ番組を見ているのか、ということを解説していきたいと思います。
Z世代とは
Z世代とは1996年〜2012年位生まれた世代のことを指しています。(年代の区切りに関しては明確ではなく、諸説あります)
2021年現在で、9歳〜25歳くらいということになります。
ちなみにアメリカの心理学階では1997年以降に生まれた層を指すそうです。
特徴としてはとにかくデジタルネイティブであるということ。
生まれた時からSNSがあり、スマホがあった世代、ということですね。
語源としてはアメリカ合衆国の世代の呼び方に由来しており、もともとアメリカで1965〜1980年頃に生まれた世代がX世代(ジェネレーション X)と呼ばれていたそうです。
その次の世代がY世代、その次がZ世代、ということですね。
この後はどうなるのでしょうか…笑
実はこの世代の次はα(アルファ)世代と呼ばれているそうです。
2013年頃〜2020年代中盤までに生まれるとされる世代。もう名前が先についているんですね。
年代の区切りについては曖昧なものの、これは日本だけで無くアメリカや英語圏などの国々で共通している世代区分です。
関連記事:テレビの若者離れは本当?若い世代の思うテレビのイメージからこれからの業界を考える。
Z世代の特徴
ではこのZ世代にはどのような特徴があるのでしょうか。
デジタルネイティブ
Z世代の一番の特徴はデジタルネイティブであるということ。
スマホやパソコンなど、インターネットがあることが当たり前の世の中に生まれています。
Z世代では学生時代にスマホが浸透していたため、ガラケーを使ったことがない世代になります。
スマホがあれば、
- 情報収集
- ショッピング
- 読書
- 勉強
- ゲーム
など色々なことができてしまうので、テレビや本、雑誌などのメディア離れが進んでいる、と言われています。
ではその他にはどのような特徴があるのでしょうか?
多様性を重視する世代
インターネットやSNSが生まれた時からある世代であるZ世代は、性別や人種、考え方にも多様性があることを受け入れることが当たり前の世代であり、他者に対して寛容な考えを持っているという特徴があります。
SNSの中で有名でも無名でも誰もが考え方を発信することができる社会の中で育ってきたからこそ、良くも悪くもその発信を見てきており、時に激しく衝突する論争から学んだ結果と言えるのではないでしょうか。
新しい技術に関心が高い世代
VRやAR、AIなど、さまざまな新しい技術がどんどん出てくる世の中で育っているZ世代は、こういった新技術に対する関心度が高いという特徴があります。
Z世代をターゲットとした広告を打つ場合は、その消費行動の中に新しい要素を取り入れてみるのも面白いかもしれませんね。
実際最近では自宅にいながら眼鏡を装着した雰囲気をバーチャルで見ることができるアプリが出たり、
ARを利用して購入前に家具を部屋に設置した雰囲気を見られるサービスを提供している家具メーカーもあります。
Z世代が見ているテレビ番組
Z世代はテレビ離れが進んでいるという話がありますが、テレビ局が重視する視聴率が最近コア視聴率というものに変わってきており、若い世代の視聴率を獲得するためにテレビ側も改革が進んでおりますので、また風向きは変わってきているのではないかなと個人的には思っています。
Z世代にはどのような番組が人気なのかというと、
- MUSICBLOOD
- ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!
- 櫻井・有吉THE夜会
- しゃべくり007
- マツコ会議
- おしゃれイズム
- TOKIOカケル
- VS魂
などなど、ほとんどがバラエティ番組を占めているような形になっていました。たまに音楽番組が見られている、という感じですね。
ほとんどの番組が22時以降の番組であり、夜のゆっくりした時間にテレビ番組を見ていることがわかります。
またZ世代に見られていない番組としては、主にドラマ系が挙げられます。
全体で見た時には視聴率の良いNHKの朝ドラや、TBS系列のドラマがZ世代にはあまり支持されていないんですね。
このようにターゲットを絞るとまた一般的な視聴率の数字だけでは見えてこないものが見えてきたりするものです。
テレビCMなどの広告を出稿する場合は、全体視聴率で考えるのではなく、どの世代にリーチさせたいのか、ということを具体的に考え、
その年齢層の人たちがどのような生活をしているのか、どんな番組を好んで見ているのか、ということをしっかりとリサーチして出稿した方が良いでしょう。
この辺りは広告代理店が専門分野となりますので、相談しながら決めて行けば良いと思います。
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