弊社ライズプランニングはテレビ局出向型の番組制作会社です。
主に情報・報道番組の制作に携わっています。
本日は北海道のテレビ局で夕方の情報番組のディレクターを務められている上林(かみばやし)ゆきのさんにインタビューをさせて頂きました。こちらの記事は第二弾です。
第一弾の記事はこちらです!


- 2019年4月〜現在
- 北海道教育大学札幌校教員 養成課程言語社会教育専攻
- 新卒7年目(28歳)
- 北海道の夕方の情報番組でディレクターとして活躍中
大学では英語の先生になる勉強をしていた
上林さんは教育大学ご出身とのことですが、そちらではどのようなことを学ばれていたんですか?
私英語教育分野っていう、要は英語の先生になる勉強をずっとしていて、最終的には中学高校の免許を取得していました。
教えるためには、文の構造とかっていうのもちゃんとわかっていなきゃいけないのでそういう勉強をしたり…
あとゼミは英米文学っていうイギリス文学の研究をするゼミに入っていたので、
例えばイギリスの文学作品を読んだり、研究論文を読んで、その文学がどういう風にできてるか、歴史の話をしたりとか。
あとは私は卒論でハウルの動く城の原作のことについて書いたんですけど、
どういう歴史の背景があって、こういう文学が生まれたんで、その根拠はこういうところの表現から来てるよ、みたいなことを学ぶ、そういう文学系のゼミに入って勉強をしていました。
先生にならなかったのは、「責任を負えない」と感じたから
いざ就職を考えた時に、英語の先生にならなかった理由は何かあったんですか?
さっき喋ってた「テレビだと広い世界が見れる」っていうところがあるんですけど…
まず先にあの真面目じゃない話をしておくと笑
結構私って子供っぽいところが性格上あるんですよ。
なるとしたら中学生の先生だったんですけど、中学生って人生のターニングポイントその1、みたいなところがあって、「責任を負えないな」と思ったんです。
だから、そのためには「もうちょっと自分自身がしっかりしなきゃいけないな」と思ったので、ちょっとやめようっていうのが一つ。

あともう一つは、学校って人を育てるっていう環境の中だととてもいいとは思うんですけど、
先生になると、学校の中か地域の中かしか世界が広がらないので、「色んなことを体験したいな」って思っていた自分にとっては「ちょっと合わないな」っていうのはあったんですね。
中学校の時に、担任の先生が英語の先生で、すごく良くしていただいたりとか、授業がすごく面白かったんですよね。
自分が英語を喋って、外国の人としゃべってコミュニケーション取るのもすごく好きだったので、そういう面白さを伝えられたらいいな〜、じゃ先生ありかな〜みたいな感じで教育大に入ったのが始まりなんですけど、
実際やってみて、自分自身と自分が描いてる先生の理想像がちょっと離れてたのと、
やっぱり、広い世界見るんだったら、先生じゃなくてもっと一般の職業に就いた方が、色んな人と関わる機会とか、色んな世界の裏側を見られるって考えた時に
先生じゃないな、と思いました。
あとはもう先生って大変すぎるんで笑
実習を経て一つの授業を作るのめちゃくちゃ大変だなと思ったんで、色々考えた結果、一般企業にしようとなりました。
でも今になって良かったのは、実習やってて子供と関わる機会が多かったことです。
テレビ業界来ても、子供リポーターとか、インタビューする時に相手がお子さんとかがあって、
お子さんがいるってことは親御さんもいらっしゃるので。
話し方とか、子供との関わり方みたいなところは、先生の学校に入って子供と関わる機会が多かった分、それは良かったのかな、とは思います。
あとコロナの時にめちゃくちゃ役立ちました!
教育大に入ったことによって、先生になった友達とコンタクト取ることがすごく多くなったので、それこそ「学校って今どうなってるの?」とかって話を聞いたりとか、
色々なニュースを扱っている中で教育系のニュースってやっぱ情報番組はすごく多いんですよね。
でも先生にはならない。私は先生じゃないなって思います。
身なりもそうですけど。
こんなバシバシにピアスつける先生いないじゃないですか笑

だから、先生じゃなくてもっと広い世界を見たいなっていうのが一番の理由。
人が大好き
お話聞いていて、上林さんはすごく人が好きなんだなっていう印象がありますね!
人は好きですね。
人間観察大好きなんですよ。
私、人とコミュニケーション取る時はすっごい人の表情見たりとかして。

あと人に感謝されたりするのがすごく好きなんで、そういう意味ではADってめちゃくちゃ向いてたんじゃないかなって思います。
色んな人に気を使って手を回して先々まで考えてみたいなのは人が好きじゃないとできないと思うんですよ。
人のことはあんま興味ないとか、好きじゃないって人はできない仕事だと思ったんで、そういう点では私にとっては天職じゃないですけど、合ってた仕事なんじゃないかなと思いますね。
人は好きです。人混みは嫌いなんですけど、人は好きなんです笑
人混みも中に入ってると好きじゃないんですけど、遠くで俯瞰して「ああ、あの人あんなことやってんだ・こんなことやってんだ」っていうのを観察するのとか
人の内部まで掘り下げて話聞いたりとかするのめちゃくちゃ好きなんですよ。
だからドキュメントとか、密着系とかだと、仲良くなればなるほど、深い話聞いたりできるので。
人と仲良くなるのは好きです。お友達いっぱい、大好き。


使われなくなった鮭の木箱から作っているもので、
取材をした際に、職人の方と仲良くなり、製作していただいたものだそう。
取材の際に参加した、先輩AD(当時)と上林さんしか持っていない、世界に2つだけのもの。
ありがとうございます!
こちらのインタビュー記事は次の記事へ続きます。
