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テレビ番組制作の仕事もいろいろある

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今回は、キー局の気象センターに勤務している女性ディレクターのOさんにインタビューしました。

これまでに経済番組の番組制作や情報番組の番組制作を経験し、
10年近くテレビ番組制作の仕事をしていらっしゃいます。

明るく快活なOさんに、テレビの仕事で大変だったこと、嬉しかったことなど伺いました。

 

ここからはOさんのお話です。

 

経済番組、情報番組で鍛えられた

 

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最初に仕事で入ったのは、経済がメインの番組の番組制作でした。

リーマンショックの年で、とにかくニュースが続々と入って来て、ただただ一生懸命ついていくという感じでした。

 

すぐに内容が理解できなかったり、頭も身体もハードでしたね。
必死で、あっという間に時間が過ぎていきました。

半年後、報道情報番組の制作に移りました。

そのテレビ番組の仕事は、同世代の人が多くて、楽しかったですね。
街録(街の人の話を聞くこと)をしたり、資料を探したり、映像の素材をまとめたり、という仕事を毎日していました。

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曜日担当の時もあれば、コーナー担当というときもありました。

 

寝ないでオンエアして、そのあと飲みに行ったりもしていました。

拘束時間が長いので、疲れているはずなんだけど、その頃は若かったんですね(笑)
人に恵まれていたなあと思います。

番組制作の仕事では先輩も後輩も、みんな仲が良かったです。
身体はつらくても楽しかったです。

困ったこともすぐ言える雰囲気で、ムリだな、と思うことも上の人に正直に言うことができました。

 

気象センターでの番組制作の仕事

 

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情報番組制作を5年経験し、気象センターでの仕事に移りました。4年前です。

気象センターには、気象情報が入ってくる専用の端末があります。それに基づいて番組の内容を考えます。

 

気象センターでの仕事内容

 

原稿は予報士さんが書くのですが、その原稿に合わせてどんな画面を使うかを相談し、グラフィックさんという専門職の人に発注します。できあがった画面と原稿を照らし合わせてチェックします。

今までの仕事で、一番、時間にシビアな現場ですね。
1日に何回も気象情報のコーナーはありますから。

コーナーによっては予報士さんが出ず、出演者やキャスターに原稿を読んでもらうときもあるので、そのための原稿を用意する場合もあります。

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気象データの読み方に苦戦

 

気象データの用紙には、マークと番号(数字)が記載されています。「曇りのち雨」みたいに、言葉では書いていないんですよ。最初の頃はそれを覚えるのが大変でした。

たとえば数字は、

  • 1…晴れ
  • 21…曇り
  • 42…雨 

となっています。

1番~20番が晴れから始まる予報、21番~41番が曇りから始まる予報です。

また、マークは、

  • ○…晴れ
  • ◎…曇り
  • ●…雨
  • *…雪

のようになっています。

例をあげると【○→◎ 13】は「晴れのち曇り」。13が「晴れのち曇り」を表す数字です。「→」は、「のち」の意味です。

また【◎/* 25】は「曇り一時雪」。25が「曇り一時雪」を表す数字です。

「曇りときどき雪」は【◎//* 26】。「/」が一時、「//」がときどきを表しています。

 

このように、マークと番号が併記されているので、間違えないよう突き合わせて確認します。

データチェックは基本的にADの仕事で、予報士さんとダブルチェックすることになっています。

よく使う番号は大体決まっているので、私はほとんど番号でチェックしています。これは私の働いている局のルールで、ほかの局では違うかもしれません。

 

気象庁から発表される情報に基づいて、画面や原稿を作るのですが、

情報が更新される回数と時間は、1日に何回、何時、と大体決まっています。

オンエアの間際に情報が入ってくると、結構バタついたりはしますね。最初は天気図の見方も分かりませんでしたが、今は傾向など分かるようになりました。

 

番組制作の仕事で感じたこと

 

番組制作の仕事での失敗

 

情報番組制作を担当していたとき、VTRが間に合わなかったことがありました。挿入するVTRです。

入ったばかりの頃だったんですが、当時、担当ディレクターも番組に入って日が浅かったので、お互いに出来上がるのを待っていたら、放送時間になってしまったんです。

挿入VTRがないままのオンエアになってしまいました。ADの先輩に「間に合わなきゃ意味ないだろ!」ってメチャクチャ怒られましたね。

 

番組制作の仕事で嬉しかったこと

 

番組制作の仕事をやっていて良かったと思うのは…一番強く覚えているのは、ミーハーですが、GLAYに会えたときですね(笑)

母が好きで、自分もファンになったんですが、先輩が「スタジオに来るよ」って教えてくれたんです。

 

もう、視界にGLAYが入った時は、ああっ!って感じで、このためにやってきた、と思いました(笑)

仕事のときはもちろん仕事モードですけど、それは自分が番組制作を担当していたのとは別の番組だったので、見に行ってしまいました。

あのときは嬉しかったですね!

 

番組制作の仕事の取材を終えて

 

ひとつひとつの質問に、明確に答えてくださったOさん。

現場で信頼されている様子がうかがえます。

「時間に追われる毎日です」と笑っておっしゃっていましたが、どうぞ身体を大切に、頑張ってください!(ライター・K)

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kitamura
主にインタビューを担当。テレビ番組制作の現場で頑張っている人たちの生の声をお届けします。


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