広告を出したい、cmを放送したい、といった時に大切になってくるのがメディアプランニング、というものです。
今回は何かを宣伝する時にとても大切な考え方、
メディアプランニング、というものについて話してみたいと思います。
メディアプランニングとは何か
メディアプランニングとは広告業界用語になりますが、読んで字のごとく、メディアをきちんと計画して発信していく、ということです。
もっと言えば「いつ」「どこで」「だれに」「どのように」広告を打つのか、ということですね。
この考え方は1990年代頃から日本の広告業界で浸透してきた考え方です。
宣伝広告を打つ上で、効率的に宣伝効果を上げるためには欠かせない考え方なのです。
よく「広告を出せば誰かの目には止まるだろう」という考えの方がいらっしゃいますが、これは大きな間違いです。
広告を打つ上で、それがより成果につながるターゲット層にうまく届かなければその広告は出し損。
お金がかかる一方で、成果を上げることはできません。
せっかく広告を出すならきちんと成果につなげたいですよね。
そこで、広告を出す前に意図したターゲット層に宣伝ができるように広告をきちんと計算して出すんです。
これがメディアプランニングという考え方です。
メディアの種類
宣伝広告メディアを比較してみた。という記事で紹介しましたが、
今の時代には宣伝媒体が溢れています。
それぞれのメディアがどの世代にどんな時に触れられやすいのか、ということをおおまかに把握しておくことがメディアプランニングをする上で大切なことになってきます。
メディアの種類と、それがどんな世代に触れられているのかということを把握することによって、宣伝したい商材ができた時に、逆算をすることができるからです。
例えばとても大まかに言えば、若い世代に使って欲しいサービスならインターネット、高齢者層に使って欲しい商材を宣伝するならテレビ、といった具合です。
まずはどの媒体を使うのか、どういった方法で情報を届けるのか、ということが一番最初に決まってくるかと思います。
ターゲットの行動フローを考える
ターゲット層が決まり、さらに宣伝媒体が決まったら、今度はターゲット層の行動フローを考えます。
例えば若いサラリーマン層にテレビを使って宣伝をしたいならテレビを若いサラリーマン層がテレビに触れるだろう時間について考えてみます。
平日は
- 朝起床してご飯を食べながら見るテレビ
- お昼休みに社員食堂などで見るテレビ
- 夜疲れて帰ってきて遅めの夜ご飯を食べながら見るテレビ
休日は
- 平日の仕事で疲れていて起床時間は少し遅め
- テレビが1日中ついていることもある
ざっくり挙げてみるとこんな感じの行動フローが考えられるでしょう。
大体の場合ご飯を見ながら見るテレビが多いですね
こんなことを考えながらcm制作を考えたり、そのcmがどの時間帯に流れるのが一番効率的か、ということを考えていきます。
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予算からできることを考える
大体のメディアプランニングができてきたら、あとは予算とのすり合わせになります。
用意できる予算からどれだけのことが効果的にできるのか、ということを考えます。
テレビのcmは高いと思って嫌煙されている方も多くいらっしゃいますが、
実はテレビのcmは予算に合わせて内容を組んでいくことが可能です。
宣伝広告は逆算して計算し、メディアプランニングをしていくことが大切なんです。
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PDCAサイクルを回す
PDCAサイクルとは
PDCAサイクルという名称は、サイクルを構成する次の4段階の頭文字をつなげたものである。
- Plan(計画):従来の実績や将来の予測などをもとにして業務計画を作成する。
- Do(実行):計画に沿って業務を行う。
- Check(評価):業務の実施が計画に沿っているかどうかを評価する。
- Act(改善):実施が計画に沿っていない部分を調べて改善をする。
この4段階を順次行って1周したら、最後のActを次のPDCAサイクルにつなげ、螺旋を描くように1周ごとに各段階のレベルを向上(スパイラルアップ、spiral up)させて、継続的に業務を改善する。
(Wikipediaより引用)
つまりやってみたことに対してなんどもトライ&エラーを繰り返す、ということです。
メディアプランニングにおけるPDCAサイクル
一度宣伝広告をしてみると、必ず結果からわかる新しいことがあります。
成果の出方から
- どういう層からきちんとした成果が得られたのか
- それは宣伝広告を打つ前にメディアプランニングで計画していたターゲット層と合致しているのか
ということがまずわかるでしょう。
宣伝広告はそこでわかった新しいデータから改善点を改善していくことによってより高い効果の得られるターゲットへ宣伝を届けることができるようになっていきます。
一度宣伝広告を出したことでそこそこの成果が得られ、そこで宣伝広告をやめてしまうことは非常にもったいないことなんです。
失敗を重ねつつも何度もチャレンジしていくことが、とても大切なんですね。
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