テレビのエンディングロールって何が書いてあるの?
テレビを見ているとよく最後にエンディングロールと呼ばれる情報がサーっと流れるのを目にするのと思います。
今回はこのエンディングロールについて、どんな情報をどんな風に流しているのかについて少し書いてみます。
スタッフとしてテレビの番組制作に携わると、エンディングロールにも名前が載るようになるので、それはやはり、嬉しいことの一つのようです。
エンディングロールってなに?

エンディングロールって何かというと、そもそもの意味は
作られた映像の著作は誰なのか、つまり誰がその番組にかかわり、誰が作ったのかを表示しなければいけない
ということから来ています。
番組制作にはテレビ局はもちろんのこと、技術スタッフ他多くの人が関わっています。
番組のエンディングロールというのは、
実は言い換えるとそれぞれの担当した仕事の責任の所在がどこにあるかを表したものでもあります。
エンディングロールが別名クレジットともいわれるのはそのためで、クレジットとは「信用」という意味です。
現場では当たり前にわかっていることであっても、
誰が、またはどの会社が何を担当したかを公の文字としてきちんと表しているというわけなんですよね。
そういう意味合いがあるエンディングロールですが、実際には関わったスタッフの名前が多く列記されるため、
スタッフロールともいわれたりしますね。
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エンディングロールはどんな風に出すの
エンディングロールの出し方というのは細かい規定があるわけではないのですが、
最近の番組では番組の最後に、画面下に右→左に流れていく形式が多いと思います。
情報番組や、バラエティ番組などはだいたいこのやり方ではないでしょうか。
ドラマの場合は画面の下から上に出演者がずらーッと出てくることが多いですよね。
ちなみにドラマは映画のエンディングと出し方が少し似ていますが、
テレビ番組がさっさとエンディングロールを流すのに対し
映画の場合はエンディングが非常に長くて比較的ゆっくりと流れてくると思います。
あれは映画は単発物で次がないのでゆっくり流してもいいのですが、テレビの場合は次の番組があるので、そうはいかないという事情があります。
ゆっくり流していたらチャンネルを変えてしまうリスクも高くなりますよね。
映画の場合はどちらかというとエンディングロールはどんな人が関わったかを見ると同時に、
余韻を楽しむような時間帯ともいえるので、ゆっくり流してもいいのですが
そこはテレビと映画は異なるわけです。
また生の情報番組やスポーツの実況中継、お天気などの場合は放送中、
または実況中に出演者や実況担当者や、解説者の名前がスーパーで出るケースが多いです。
スーパーインポーズ(Superimpose)の略。テレビ番組の中で、映像の上に重ねて出されている文字や図形。ニュースの字幕や出演者の名前、地図、説明テロップなどを指す。
最後まで分からないのはもどかしいから当然といえば当然で、出演者については画面に出たと同時にわかるようになっているので、最後のエンディングには出てこないことが多いと思います。
ただしドラマの場合は途中で名前を出さないので、最後に流すわけですね。
ナレーターの場合は途中で出したり最後に出ることもありますが。
かつては番組の最初にも大まかな制作者、出演者などを載せてエンディングで詳しい情報を載せるというやり方もやっていましたが、
現在ではほとんどの情報をエンディングロールだけにしているところが多いと思います。
エンディングロールに何を出してどんな順番にするかはディレクターや、最終的にはプロデューサークラスの人が決めているところがほとんどでしょう。
エンディングロールには何が載っているのか

ではエンディングロールには実際にはどんな情報が載っているかですが、
大まかに言うと
- 技術系
- 美術系
- 制作スタッフ系
という感じだと思います。
このほかポスプロと呼ばれるVTRをテレビ用に仕上げる作業をするスタッフさんたちや
音の調整をするMAと呼ばれる作業をする人達や、SEと呼ばれる音響効果を入れる人たちももいます。
技術系はロケやスタジオ、取材に必要なカメラ、音声、照明などを担当するのに対し、
ポスプロやMA、SEはそのあとの編集以降の作業になるので、大きくは技術系ともいえますが、またちょっと分野が異なるわけです。
実際にエンドロールへの載せ方は様々で
個人名をどこまで載せるか、プロダクションや、会社名だけにするかなど、ケースバイケースです。
これ以外でエンディングの情報として比較的多いのが番組作りに協力してくれた団体や、市町村、旅館など。
これらの協力してくれた人たち、団体についてはエンドロールの初めの方に出てくることが多いですね。
それに対してテレビ局の名前はだいたい一番最後に出ると思います。
大きな順番としては協力してくれた団体など、技術系、美術系、制作スタッフ系という流れが多いですね。
例えばの例でいえば情報系の番組の場合だと
- ナレーター
- 構成
- 協力団体名
- カメラ
- 音声
- 調整
- 照明
- 美術会社
- ENGなどロケ技術系
- MA
- SE音効
- TK
- CG製作会社
- 衣装協力
- AP
- ディレクター
- プロデューサー
- 制作プロダクション
- 制作(テレビ局名)
という具合。
番組によってはまだ新人でもアシスタントディレクターとして名前が載るという場合もあります。
そんな時はやはり嬉しいみたいです。
最近の傾向として多めに情報を出している傾向があるように思います。
時代の流れとともにあれもこれもとなっていった結果かもしれません。
また最近のエンディングロールは以前よりスピードが速くなっているようで、
これは情報を多く載せているためということもありますが、
もう一つは終わった感じを出さないためということもあるようです。
終わった感じがすると人はチャンネルを変えたくなるものなんですよね。
引き続きチャンネルを変えないよう、次の番組をちらりと見せたり、「チャンネルはそのまま」という言葉を入れたりした上で
エンドロールはさっさと流す、ということのようです。
早すぎると読めないですけど、出したということが大事ということかと。
テレビ局もいろんな工夫をしているわけです。




