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アシスタントディレクターの仕事:最初は胃が痛かった中継の仕事

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アシスタントディレクターの仕事を始めて約2年ですが、最初の半年、いえ一年は中継と聞くと胃が痛い思いでした。

中継の仕事

 

どの担当につくかはシフト表があってそれでわかります。
2か月後に中継の担当がある、とわかると、もうその日までいやでいやで仕方がなかった。

中継の仕事の場合、生放送だから、スタッフの緊張感は半端なくて
僕以外の全員がすごいスピードで動いている。
僕は何をしていいかわからなかった。

もちろん教えてくれる先輩もいましたけど、中継が始まってしまうと
丁寧に手取り足取り教えるなどができる状況ではないです。

だから本当に苦痛で胃が痛くなった。

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大失敗をして・・

 

そして半年後僕は大失敗をした。
いつもより大きい中継があり、有名タレントさんも出演した時。
そのタレントさんにこともあろうに生焼けの食材を出してしまった。
さらに、本番でカメラが映している時に、映していた食材を引っ込めてしまった。

それはそれは怒られました。
「お前がいたほうがマイナスだ!」と。

胃が痛くなるほどの緊張の上に大失敗ですから、この時が最悪の絶頂
まさに撃沈だった。
でもこの仕事を続けたかった。
だから何とかこの大失敗を挽回しなくては、とそう思った。

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自分なりのやり方で

 

僕は器用な方ではないと思うし、上の人にいろいろ言える方でもない。
だからストレスにならないようにちゃんとしなければと思った。

その日から中継の進行を自分なりのやり方で細かく書き出すようにしてみた。

そして中継ではそれを首に下げた。ほかの人から見たら変なやり方だったかもしれない。
でも書くことで少し流れもわかった気がしたし、
それを作ることで自分の気持ちを安心させることができた。

そして思ったのは
今までは失敗しても何とか許してもらえたけど
半年経ったこれからは許されないんだと。
だから必死だった。

それからさらに半年経った頃にようやく慣れてきたと思う。
今では中継と聞いても胃が痛くなることは無くなった。
一番怒られていた先輩も最近はちょっと認めてくれているように思う。

でもまだまだ知らないことだらけ。
特に知識がない。
ひとつ物事を知っていると幅が広がる、と感じる。
そして仕事の理解の仕方は、人と同じでなくても自分なりのやり方でいいのじゃないかと思う。
いろんな知識をつけて仕事の幅を広げていきたい。

(札幌 情報アシスタント ディレクター)

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