テレビ業界の裏話 PR

テレビ業界で働く女性たちの子育て事情

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情報番組やバラエティ番組を見ていると、ディレクターやADが出演してリポートしたり検証実験したり、インタビューしているシーンがあります。

ここ数年、女性ディレクターの姿が増えています。

テレビ業界を目指す学生さんの比率も女性の方が多いんです。

彼女たちが知りたいこと、それは、ディレクター業は育児と両立できるの?現状はどうなの?ということ。

働く前に、知識としてキャリアプランについて知りたいですよね。

育児への取り組みはどうなってる?

就活で制作会社を探す場合、就職情報サイトで検索されることでしょう。

そうしたサイトに掲載している制作会社は、従業員数が10人以上の業界のなかでも中堅以上の会社。

なぜなら就活サイトに掲載するには、それなりの予算が必要ですし、審査もありますから、会社規模が大きいところが多いのですね。

そうした会社には就業規則があります。(従業員数10人以上の会社は就業規則を備えていなくてはならない)

就業規則に育児休暇・についての記載があるはずですから、担当者に聞いてみましょう。

ちなみに男性については、「産後パパ育休」が令和4年10月から施行されます。

厚生労働省では、育休が取得しやすいように中小企業に働きかけています。

パンフレットには、「育児休業を取得しやすい雇用環境の整備が必要です!」と書かれており、具体的には、

  1. 育児休業・産後パパ育休に関する研修の実施
  2. 育児休業・産後パパ育休に関する相談体制の整備(相談窓口や相談対応者の設置)
  3. 自社の労働者の育児休業・産後パパ育休取得事例の収集・提供
  4. 自社の労働者への育児休業・産後パパ育休制度と育児休業取得促進に関する方針の周知

このなかのうち、いずれかを実施しなくてはなりません。

制作会社の多くは、女性スタッフの比率が大きくなっていますから、どういう整備をされているのか質問してみてもいいですし、面接官が育児経験のある女性なら、どう両立したのかを質問してみてもいいでしょう。

  • 働く前なのに聞いてもいいのかな?
  • 結婚の予定もまだなのに、聞いてもいいのかな?

と、セーブすることはありません。

自分がどういうルールのもとで働くのか、って知っておきたいですよね。

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妊娠・出産のスケジューリング

妊娠したら、会社の福利厚生の担当者へ申し出て、育休の制度を確認しましょう。

こうした制度や就業規則は、国の方針によって随時更新されていますから、入社時から変更されている可能性があります。

そして、担当者や担当プロデューサーと一緒にスケジュールをたてます。

体への負担が少ない番組への移動や、企画やリサーチなど家でできる作業を多くしてもらう、ロケは出ずに編集を重点的に担当する、など時期や体調に合わせた対応をしてくれるはずです。

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ブランクがあってもディレクター復帰できる?

産休を取っている間に、後輩たちが成長して自分の居場所がなくなるのでは?育児との両立はできないのでは?と不安を抱える女性ディレクターも実際多いもの。

そうした不安は1人で抱え込まず、身近な先輩に聞いてみるのが一番参考になると思います。

テレビ番組の制作体制も変化していて、大型の番組ならシフト調整のプロデューサーがいます。働きたい時間に合わせてシフトを考えてくれるでしょう。

移動した番組では思い描いたキャリアが積めない、と思っても、焦ることはありません。

育児期間が終わってから希望していたキャリアを積んでも遅くないですし、新しい番組をやってみたことで別の面白さが見つかる可能性もあります。

経験することで考え方は変ります。

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女性ディレクターが増えた番組での取り組み

地方局の例ですが、子供を連れて出社してもOKな番組があるそうです。

スタジオ収録のときなど、子供を置いておくと誰かしらが見ていてくれるんだそう。

テレビ制作は個人プレーではなくて、チームで制作するもの。

自分が忙しいときに少しだけ見てくれる人がいるという環境もチームだからできるし、その中に経験者がいるから可能なのでしょう。

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制度が整う前は、どうしていた?

一般的に社会にこうした体制が整い始めたのは、2000年に入ってからで、テレビ業界はそれよりもずいぶん遅くて、2015年くらいからようやく対応した感じです。

もともと女性スタッフが少なかったですし、テレビは夜遅くまで働くのが当たり前の業界でした。

プレビュー(放送前にスタッフで映像をチェックすること)や打ち合わせが夜の8時や9時からスタートしていたものです。

日中は企業や行政機関に連絡をとるリサーチにあてたり、ロケをしたり。

夕方会社に戻ってきて、資料整理や報告書をまとめて、それから会議。という日々でした。

先輩ディレクターや上司も男性が多かったので、妊娠したら当然退職でしょ、という空気感。今では考えられない時代でした。

そのころの女性ディレクターは子どもが生まれると退職。

しばらくは家庭に専念したあと、フリーランスとして元の会社と番組契約をしてディレクターを続けていました。

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女性ディレクターのパートナーってどんな人?

パートナーで多いのは、同業の方。

同じディレクターだったり、プロデューサーだったり、カメラマン、放送作家が多いです。

男性ADさんと結婚したプロデューサーさんもいます。同じ会社の人だったり、番組を通じて知り合った別の会社のスタッフだったり、フリーランスだったり、所属はいろいろですね。

多くの時間を共にするので、お相手のいいところも悪いところも知ることができた上での、パートナーとなるようです。

まれに取材を通じて知り合い、取材先の方と結婚というパターンもあります。

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テレビ制作歴25年。テレビの業界の内側と、テレビ番組の裏側をわかりやすく発信していきます。


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