「テレビを作るという仕事に憧れてADになったけど、実際に働いてみると思っていたイメージと全然仕事内容が違った!」
「テレビ関係の仕事は派手だと思っていたのに結構地味で辛い仕事が多い…」
ADになったばかりの方からそういった悩みや、仕事で感じるつらいことの相談を受けることもあります。
弊社ライズプランニングはテレビ局出向型の番組制作会社ですが、コーディネーターが一人一人に担当としてつき、
仕事で悩んだり、つらいことがあった時に相談することができる体制を整えています。
でも実際に入ってみて、仕事をしてみないとわからないこともありますよね。
ということで今回は都内キー局で働いて2年目になるKさんに、ADとして働いてみてつらいと感じることや悩みについてインタビューしました!
アルバイトと仕事の違うところは「責任感」
Q:学生時代はアルバイトをしていたと思いますが、仕事をしていて、「アルバイトとは違うな」と感じるところはありますか?
アルバイトと違って仕事だから「責任感」というか…結構、アルバイトのときは誰かやってくれるだろうという思う節があったんですけど、それに気づいたのも最近なんですけど(照笑)
自分でどうにかしなきゃなっていうのがあって…あと、まわりがちゃんとやっていて…。
このままだと他の仕事でも中途半端に終わってしまうから、自分の持った仕事は責任を持ってできるように意識を変えていかないと。
この間も指摘されて、「まだ、学生気分が抜けてない」っていわれたので、変わったというよりも意識し始めたというか…遅いんですけど(笑)
今までは結構怒られてばっかりだったんですけど…みんな助けてくれたから…甘えてました。(感謝)
同じタイミングで仕事を始めた人がパン屋で店長まで上り詰めてた人なので、その人の責任感がすごかったので…自分ダメだなぁって思ってしまいました。
すごいなぁって…
テレビ制作の現場では他の仕事では感じないようなプレッシャーを感じることが多々あると思います。
やはり誰もが知っている芸能人と一緒に仕事をするというのは緊張するでしょうし、何より自分が関わった仕事がたくさんの人の目に触れるということが大きなプレッシャーとなるでしょう。
弊社の場合は情報・報道番組に入っていただくことが多いですが、こういった番組では毎日のように生放送をしています。
生放送は絶対に失敗することができない環境とも言えます。
KさんがまだADとして働き始めて2年目。それでもこんな風に責任感について真剣に考えることができるのは、テレビ制作という仕事がとても緊張感のある仕事だからなのではないでしょうか。
仕事に入ってみて嫌な仕事はありますか?
ロケですね!
臨機応変にその時の対応ができないから…ロケ行くのが一番憂鬱です。
演者さん(出演者)の入る時間、出る時間を考えながら他の動きもして、一度に同時にいろいろなことをすることができなくて…あれもして、これもしてってのが…。
でも、収録中はADやることないので、観ているのが楽しいんですが…始めと終わりが大変です。準備と片付けが。
私、初めの頃は資材搬入の出入り口とか機材の搬入とかも全く当日まで打合せせずに「すいません、どこから入ればいいですか?」って連絡とかしちゃってたんで、今はそういう反省を踏まえて、事前にメールとかで連絡して確認できるようになりました。
ロケの準備もADの大切なお仕事。
ロケ当日までにも場所の確保、確認や、機材の手配、スケジュールの確認と周知などやることがたくさんあります。
ディレクターも複数人いて、それぞれのディレクターから別の仕事を頼まれたりして、処理しきれなくなってしまうことも。
自分のキャパシティを把握した上で、仕事に優先順位をつけて、どのようにさばいていくかを考える力が求められます。
これからテレビ業界を目指す方へメッセージ
テレビ好きだと、テレビを嫌いになってしまうかもしれないです。
観てる側だけで楽しいと思って入ると、辛い部分があります。なかなか覚悟が必要です。
この先、ディレクターとかプロデューサーになりたいと思う心があるのであれば長続きすると思うけど、ミーハー気分で入るとつらいと思います。
自分の作っていない番組を観るとクレジットとか、テロップとかこの素材はどこから仕入れてるのかとか、この芸能人大変だなとか、作り手側の視点で番組をみてしまうから、その番組自体が楽しめなくなっちゃうので、そうはならないでほしいです。
関連記事:報道・情報番組で番組を作る、2年目のADさんにインタビュー!
今回はADの仕事の中でつらいと思うことについてお話を聞きましたが、Kさんには他にもお話をうかがっています。
テレビ番組制作現場における新型コロナウイルスの影響についてインタビューもぜひ読んでみてください。
悩みやつらいこともあると思うけれど、それだけKさんが真摯にお仕事に取り組んでいる証拠だと思います。
Kさんありがとうございました、これからも頑張ってください!