テレビ業界の裏話

採用されやすいテレビ番組の企画はどのように考えるのか

アシスタントディレクターでも、テレビ番組の企画ネタを出さなくてはいけないことがあります。

特にレギュラーで放送している番組の場合は、同じコーナーの中でも何を扱うのか、ということは毎回違うので、ネタ出しの宿題が出るのです。

しかし今までテレビ業界未経験でアシスタントディレクターとして働き始めたという多くの人は、企画の考え方がわからないと思うんですよね。

今回は企画ネタをどのように考えていけばいいのか、ということを解説していきたいと思います。

新しいものを考えるより組み合わせる方が早い

企画出しでは「今まで誰も考えたことがないような斬新なアイデア」を求められるような気がしてしまいますが、面白いものというのはやはり定型がもう決まっているもので、誰も思い付いたことがないようなネタを考えるというのは難しいです。

なので、新しいものを生みだそうと考えるよりは、今まであったものを組み合わせて面白いものを作れないか、ということを考えてみましょう。

例えば『有吉の壁』なんかはネタ番組ですが、そこにロケを掛け合わせていて、「その場にあるものや空間を使ってネタを作って披露する」という形式になっています。

『千鳥のクセがスゴいネタGP』なんかも、同じくネタ番組ではありますが、「クセがすごい」ということに限定することによって、普段勝負どころでは絶対にやらないようなネタを芸人さんたちが披露しています。

ネタのチャレンジの場としても良い番組だなと思っていて、「こういうネタもあるのか」と芸人さんごとに発見があり、私はいつも楽しんでいます。

こんなふうに、やっていることは結局「ネタ番組」でも、何を掛け合わせるかによって全く違う番組になるものなんですよね。

あとは何を掛け合わせるか、ということなのだと思います。

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企画を出すことを意識しながら生活してみる

企画を考えるようになったら、「どんな企画が面白いか?」常に頭の片隅にその疑問を置いたままで生活を送るようにしてみてください。

友達との会話の中にも、何か新しい企画のヒントになるようなことがあるかもしれません。

ふらっと寄ってみた本屋さんや、映画館で見た映画など、全てが企画のヒントになり得ます。

ネタが常に尽きないディレクターというのは、いつも企画のことを考えているように思います。

「これもしかしたら企画に繋げられないかな?」というフィルターを一枚通して生活を送ってみることによって、物の見方、考え方も大きく変わるものです。

個人的にTwitterやInstagramをチェックするのも、企画のことを考えながらチェックすると余計に流行に敏感になれるでしょうし、意識的に入ってくるようになる情報も増えます。

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書き出してみる

頭を整理するために、掛け合わせられそうな要素をとりあえず書き出してみるというのもいいと思います。

これは合う合わないがあるとは思いますが、頭の中でごちゃごちゃ考えているよりもアウトプットして、目に見える形にまとめてみると意外とすっきりとして、何が面白そうかということが見えてくる時があります。

煮詰まった時は紙に改めて書き出してみるというのもおすすめですよ。

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旬のものを探す

テレビというのは常に旬のものを紹介するメディアです。

最近の番組は見逃し配信などが出てきましたけれど、それでも見逃し配信で見られる期間は一週間程度。

過去の番組を見るのはドラマなど、ストーリーがあるものがメインでしょう。

つまりバラエティや情報番組などでは、ネタの鮮度がとても重要視されるのです。

採用されやすい企画は「今テレビで取り上げることに意味があるもの」であることが多いです。

例えば、

  • 季節性があるもの…夏ならお祭りや花火、かき氷など。冬なら鍋物やスキー場といった具合
  • 流行しているもの…タピオカやマリトッツォ、最近はレモン系の商品も多いですね)
  • 閉店開店など…お店の閉店、開店、他にも何十年続けていたことを辞める人など、始まりや終わりにみっちゃうくするネタ

こういったものはやはり「今テレビで取り上げることに意味があるもの」だと言えるでしょう。

しかし流行っているものなどは、同じジャンルの番組などですでにとりあげられているものだと「あっちの番組でもうやったからやめよう」という結論になることが多いので注意が必要です。

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テレビ初公開

テレビ初公開、というのはやはりネタとして採用されやすいです。

  • 今までずっと取材は断り続けてきたお店
  • まだテレビ出演をしたことがない芸能人の家族
  • 普段は立ち入りが禁止となっている場所

などなど。

ただしこれはネタとして提案するからには「撮影できそうなもの」である必要があります。

ネタとしては良くても許可が出なさそうなものを提案してもしょうがないので、下調べをした上で提案してみましょう。

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出来上がり番組をイメージすることが大切

どんな企画ネタを提案するにしても、最終的にどんな番組になるのか、その映像を頭の中で思い浮かべられるようなものにするようにしましょう。

ネタだけを考えていても、いざ映像にしてみると映像映えしないものだったり、映像だと伝わりにくいものだったりすると、ディレクターは「映像にならないな」と考えて、そのネタは採用されません。

それどころか、「このADは完成映像をイメージできていないんだな」と思われてしまいます。

えいぞーさん

せっかくネタ出しをしたのに、評価を下げることになることもあるんですね…!

どんな映像になったら面白いか、ということを頭の中でイメージした上でネタ出しができるようになると、ネタの採用率がグッと上がると思います。

採用されれば出来るADと思ってもらえますし、ディレクター昇格も自ずと速くなるでしょう。

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ABOUT ME
長倉 さやか
テレビの広告代理店「ライズアドバート」の長倉です。テレビでCMを打つ、となると身構えてしまう人がたくさんいると思います。でも実はテレビ広告はやり方によっては手軽に、そして楽しく挑戦してみることのできる広告です。テレビの楽しさを多くの人に知ってもらえるように執筆していきます。 番組制作を行うライズプランニングではサポートも行っています。


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