テレビ業界の裏話 PR

テレビ業界への転職は25歳くらいまでが一般的、迷ったら飛び込んでみよう

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テレビ業界で働いてみたいけど、厳しそうだし、向いていないのでは。と悩んでいる方は多くいます。

また、お子さんがテレビ業界に就職したいと言っているけど、やっていけるのだろうか、辛い思いをするんじゃないかと不安に思っている親御さんも、多くいます。

若いうちは踏ん切りがつかなくてテレビ業界には進めない、と諦めてしまう人もいますが、未経験で転職できるのは25歳〜26歳程度までと考えた方が良いです。

30代40代でもテレビ制作に未練がある人は多い

制作会社がADの募集をかけると、テレビ制作未経験の30代40代の方がわずかですが応募されてきます。応募動機の欄に、必ず、こう書かれています。

「学生のころからテレビ業界は憧れでしたが、将来の安定を考えて、他業種へ就職しました。これからのことを考えると年齢的に転職活動は最後。やってみたかったテレビ業界へチャレンジしたいと思い、応募しました」

この業界に来なかったことを後悔し、年齢的にも体力的にもいまが最後のチャンスかもしれない、と応募してくれてるのですが、それほど熱い心を持っているなら、「もっと早く動けばよかったのに…」と、思いながら、返信をすることがあります。

学生時代から、テレビ業界で働いてみたい、と考えていたら、実に20年近く、思い続けていた、ということ。なんとも切ない気持ちになります。

他業種で10年以上経験を積んでも、よい成績を残しても、テレビ制作の仕事はアシスタントディレクターからのスタートです。専門職でない限り、他業種の仕事がテレビ制作に活かされることはほとんどないのです。

何歳であろうとも、テレビ制作の経験がなければ、アシスタントディレクターからのスタートです。

運よく採用されても、同僚は専門学校を出た20歳くらいから、大学や大学院を出た24歳くらいまで。

30歳、40歳は、テレビ業界では、ベテランのディレクターやプロデューサーです。

上司たちは同年代かもしれません。テレビ局側の番組担当の人たちも、40代くらい。

そういう環境で、自身が下っ端からやっていけるか、というのもありますが、周りが気を遣うでしょう。技術や経験もなく、やってみたい!と思っているなら、学校卒業して就活するのがベストなタイミングです。

やりたい、と思っているのに、やらずに諦めたら、ずーっと心名残があるまま生きていかねばなりません。

もし、親として、子供に「あなたには向いていない、安定している仕事ではないから、手堅い仕事の方がいいのでは」と説得したなら、子どもが後悔している姿をいつまでも見なければならないかもしれません。

学生のみなさんが、「興味あるけど厳しそうだな、やっていけるかな、生活はできるんだろうか」と悩んで、親や先生に相談しても、テレビ業界について知っているわけではありませんから、的確なアドバイスをしてくれるわけではありません。

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仕事が向いているかどうかは、誰にも分らない

自分がその仕事に向いているかどうかは、やってみないと実感できないものです。

テレビ以外のほかのどんな業界や仕事であっても、自分に向いている仕事なんてほとんどない、と思います。

仕事よりも、仕事をとりまく環境だったり、人間関係だったり、という外的要因に、向き不向きと関わっているように思えます。

親御さんに伝えたいのは、どうぞやらせてあげてください。で、ないと、後々までお子さんの心の中に後悔の種を残したままになります。

もし、お子さんが親のアドバイスを聞き入れて、いい仕事や家族に恵まれたとしても、テレビを見ているときに、ふと、「ああ自分はあっち側の仕事をしたかったんだなー」と思うことでしょう。

お子さんが、テレビ業界で働いて、日々楽しく過ごしているなら、それでよかったんだと思えますし、日々暗い顔をしているなら、そのときに、辞めてもいいんだよ、と声をかけてあげればいいと思います。ただ、今の子どもたちは、仕事を続けるかどうかの基準がハッキリしてますから、親御さんが心配する前に自分には合わない、この仕事は先々まで続けられない、と感じたら、サッサと辞めます。

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すぐ辞める人は減少傾向。3年やって卒業する人が増加

かつては、キツイ、向いてない、とすぐ仕事に来なくなる人が多かったのですが、最近は3年くらいやって、ディレクターになったころ、もうやり切った、自分の限界を感じた、と辞めていく人も増えてきました。

社会に出てからの3年間は、仕事を覚え、社会に馴染みながら、自分について客観的に観察をする時期なのかもしれません。

今、20代の方たちは、これからの人生、何度も転職するのが当たり前になりますし、会社という組織に所属しない生き方がスタンダードになるかもしれない流れですから、社会に出て3年くらいはお子さんがやりたいことを優先させればいいのだと思います。

やりたい、と思ってやったことは、その先続けなくても、何かに役に立ちますし、経験はあとで回収できるものです。

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未経験の方がテレビ業界に対して不安に思っていること

仕事がきつくて、厳しいのでは?

他の業種ですと、いちばん最初の仕事は、飛び込み営業やテレアポだと思います。

1日に何軒回って、1か月の成約は何軒、など、個人やチームでノルマが設定されており、それによって成績や評価される、のではないでしょうか。

数字によって評価される世界に比べると、テレビ業界はそうした種類のきつさ、厳しさはないように思います。なにしろ、数字でのノルマはありませんから。

この業界でのキツイ、厳しいというのは、先輩たちの指導やいじり、の部分。ものの言い方がキツイ人はどこにでもますから、そういう人がいるのかどうか、は運次第です。

もし、キツイ物言いの先輩がいるなら、早く仕事を覚えて、先輩の指導を受けずに済むようになるか、異動願いを出してその先輩から離れればいいのです。

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休みはあるのか、生活できるのか

ここ数年で働き方改革がすすみ、所属する組織が大きいほどアシスタントディレクターは、給与も休日もしっかりと管理されています。

大手制作会社や派遣という形でテレビ局で働く場合は、勤怠管理が徹底されています。ただし、ディレクターやプロデューサーになったら、雇用形態が変わるところが増えています。

そのまま所属したり、より専門が特化されたところに転職したり、独立する人もいます。

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やりたいけど、向いてないかも

未知の世界を目の前にしたときに、誰しも感じる不安です。

目の前の世界に足を踏み入れたいけど、そこに落とし穴があったらどうしよう、と、起きてもいないことを不安に思い、踏み込めないのと同じです。落とし穴があるかどうかは、踏み込んでみないとわかりません。落とし穴におっこちたら、そこで考えればいいのだと思います。

穴から自力ではい上がる方法を考えるのか、誰かにハシゴを掛けてもらえるように呼び掛けるのか、それとも穴の中を楽しむのか。向いてない、と感じたら、そこで考えればいいだけです。

ただ、落とし穴は99%ありません。起こっていないことに不安になるものなのです。

やってみて、合わないと思ったら…

もし、やってみてこの仕事は自分に向いていない、合わない、と思ったら、方向転換をすればいいだけです。この業界を辞めたからといって、それが失敗だった、無駄だったことではありません。

テレビ業界に集まる人たちはユニークで個性的な人も多いです。多様な人たちと出会い、接した経験はどんな業界に行っても活かされますし、業界を離れても、個人的に繋がりが続いている人は多いです。

テレビ制作は、どう伝えるのかを、工夫し続ける仕事です。「伝える」仕事はあらゆる業界で求められています。どんな会社でも、動画でメッセージを発信するのが当たり前になってきてますので、テレビ制作の経歴はアピールポイントになります。

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テレビ業界からどこへ転職している?

この業界からどこへ転職していったのでしょうか。

例えば、同業異種のライブ配信会社や動画制作会社、タレントのマネジメント会社に就職した人たちもいます。

フリーランスのクリエイターになった人もいますし、映像とは全く違う、教員や学芸員、公務員になった人もいます。

転職していった人たちにテレビ業界の仕事に後悔はありませんでした。

やりたいことをやってみたら、本当にやりたいことを見つけることができた、とイキイキと離れていきました。

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えいぞーさん

後から転職しようとしても年齢的に難しくなることもありますので、やってみたいという気持ちが強くあるのであれば、まずは挑戦してみることが大切かと思います!

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テレビ制作歴25年。テレビの業界の内側と、テレビ番組の裏側をわかりやすく発信していきます。


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