テレビ業界の裏話

アシスタントディレクターからディレクターになるには何年かかる?

テレビ番組のディレクターになるためには、アシスタントディレクターから始めなければなりません。

ディレクターになるための専門学校や、大学の映像学部などでディレクターとしての技術が学べるところもありますが、

そこを卒業してもすぐディレクターデビューとはならず、アシスタントディレクターからスタートです。

 

ではアシスタントディレクターを何年やればディレクターになれるのでしょうか。

 

 

アシスタントディレクターからスタートして3年から5年でディレクターに昇格します。

ディレクターになっても最初は先輩ディレクターやプロデューサーがアドバイスしてくれたり補佐してくれたり、後輩のADが助けてくれて、

取材、撮影、編集の担当をし、最終的にはチーフディレクターがまとめてくれます。

 

メインディレクターではなくサブディレクターですね。

そのサブディレクターを3年から5年ほど経験し、一人前として認められるようになります。

 

大学を卒業して番組制作会社に就職したら、30歳前後で一人前のディレクターとして認められるのではないでしょうか。

関連記事:新人ADへ現役ディレクターから仕事を円滑にするためのアドバイス!

 

ディレクターになるには試験がある?誰が決める?

 

アシスタントディレクターからディレクターになるときは、直属の番組プロデューサーが決めることが多いです。

番組制作は大人数で制作しています。

アシスタントディレクターもディレクターも複数名いて、チームで制作を進行しているんですね。

 

その中で、チームの同僚や先輩から信頼の厚い人、一目置かれる人になれれば、ディレクターに引き上げてくれます。

 

昇格試験やディレクター試験のようなものはありません。

 

周りの人たちから「頼んだことを期日までにやってくれるな」」「あの人に任せておくと安心だな」と信頼されて、撮影や編集が自分でできるようになれば、ディレクターとして任せてみよう、と思ってくれます。

 

プロデューサーは普段ADと一緒に仕事をする機会は少ないのですが、スタッフの言動をよく見ています。

いつも元気な人、仕事が早い人はもちろん、人がやらないような地味なことをしてる人もちゃんと見ています。

一目置かれる人というのは、こういう地味なことを普段やってる人ということが多いです。

 

例えばゴミ箱を捨てるとか、シュレッダーをキレイにしておく、コピー用紙を補充するとか、打ち合わせのときに飲み物を用意する、とか目立たないようなこと。

誰がそういう仕事をしているのか、必ず誰かが見ています。

 

そういう人は何かイレギュラーなことが起きたときにディレクターに抜擢されやすいです。

 

例えば、

  • 特別番組のスタッフに入る
  • ビッグネームのタレントさんがゲストにきて、そのコーナーを任される。
  • ディレクターが急病のときにピンチヒッター
  • 遠方のロケに行かせてくれる
  • 海外ロケに同行させてくれる

など。

 

そうしたイレギュラーの仕事はチャンスです。

その時にいつも通りに元気に仕事ができれば信頼がまたアップして、もっと実になる仕事を経験させてくれます。

 

少しずつ経験を積み、色々な現場を体験することによって、臨機応変に対応する術が身についてきます。

そうした対応術がディレクターとして適切かどうかも、ディレクターになれる基準です。

関連記事:デキるADではなかった僕がディレクターになれた理由

 

ディレクターとはどんな仕事?

 

撮影や編集が自分でできることはもちろんですが、構成を組み立てることができること、そしてナレーションが自分で書けることも必要です。

 

企画の意図を理解して取材先を説得しなくてはなりません。

取材対象者はテレビに出られるからといって、みんなが撮影させてくれるわけではありません。

 

取材先が撮影して欲しいこととこちらが撮影したいことがずれていることはよくあること。

相手に企画を理解して頂き、こちらが撮影したいことを承諾して協力して頂かねばなりません。

 

タレントや芸人が出るバラエティ番組の場合はタレントのスケジュールにも合わせてもらわねばなりません。

こうしたやりとりが確実にできる、ということもディレクターの条件です。

 

また企画が企画通りに撮影できる、予定通りに進む、ということの方が実はレアなケースで、何かしらトラブルが起こるものです。

撮影も予定通りいかないものですし、想定していたことが撮れなかったということもままあります。

 

予定通りいかない時、撮りたいことが撮れなかった時どうするか?

その案を出せること、ないものをリカバーする方法を提案する。

それこそディレクターの仕事です。

関連記事:ADをせずに、テレビディレクターになれないの?

 

撮影や編集の経験がなくてもテレビ業界で働ける?

 

就職するまで撮影も編集もしたことがない、という人がほとんどです。

やったことがなくてもカメラや編集用のパソコンを触らせてくれたりしますから、自分で動かしてみてやってみるという積極性さえあれば誰でも習得できるのです。

 

実際、専門学校を経てテレビ業界に入ってきた、という人よりも未経験で入ってくる人の方が圧倒的に多いです。

業界に入ってから覚えることはたくさんありますが、興味を持って取り組むことができるのであれば楽しく覚えていくことができると思います。

関連記事:大学と専門学校・どちらがテレビの仕事に就きやすいか

 

バラエティ番組のディレクターになるにはバラエティ番組のAD?

 

アシスタントディレクター時代にはいろいろな現場を体験していったほうがいいです。

バラエティ番組や自分が好きな番組に執着せず、報道や情報ワイドやドキュメンタリー、スタジオもロケもの、いろんな番組に携わっていく方が良いでしょう。

ADのころの経験は、ディレクターになったときに必ず生かされます。

 

どんな番組であってもそこで学べることがあります。

 

「バラエティ番組じゃない」「好きな番組じゃない」「やりたい番組じゃない」と言わずに「何か掴んでやろう」「自分の糧になることはなんだろう?」と取り組んでみたらきっと得るものがあるでしょう。

 

番組制作の仕事はディレクターが優秀であれば一人でできる、というものではありません。

 

アシスタントディレクターの間にいろいろな人と出会って仕事をして関係性を作っておく。

アシスタントディレクターのころに仕事をした人たちはディレクターになったと時に必ず助けてくれます。

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テレビ制作歴25年。テレビの業界の内側と、テレビ番組の裏側をわかりやすく発信していきます。


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