テレビCMを制作するとき、実写CMにする場合はタレントのキャスティングが必要になります。
今回は広告代理店である弊社ライズアドバートがCM制作におけるタレントのキャスティングについて解説してみたいと思います。
見出し
キャスティングするタレントのパターン2つ
まず、テレビCMにタレントを起用する場合、以下の2つのパターンがあります。
- 有名タレントを起用する
- 制限のないタレントを起用する
それぞれのパターンについて少し解説してみたいと思います。
有名タレントを起用する場合
多くの人に広く認知されている有名タレントを起用する場合は、CM制作費にキャスティング料金が追加になるので、それなりに予算を割かなくてはいけません。
どのようなタレントを起用するかにもよりますが、有名タレントの場合は数千万円ほどキャスティング費がかかる場合もあります。
また有名タレントの場合は映像素材の使用に制限がつくことも多いです。
例えば1年の契約なのであれば、1年経ってから改めてCM素材をまた使いたいとなった時、契約の更新をする、などの手続きと更新料金がかかります。
場合によっては更新ができず、1年限りしか映像素材を使うことができない、という場合もあります。
制限のないタレントを起用する場合
フリータレントや制限のない、知名度があまり高くないタレントを起用する場合は、期間などの制限もフリーにすることができます。
使用媒体もフリーにすることができるので、テレビCMで放送したCM映像をそのまま使って公式サイトで公開したり、YouTubeなどの動画配信プラットフォームを使ってネット動画を流したりすることもできます。
予算をなるべく抑えて、効率よくテレビCMを放送したい、という企業さまの場合は、こういった制限の少ないタレントを起用したCMを制作することが多いです。
有名タレントを起用するメリット
では世間に広く認知されている有名タレントをキャスティングするメリットはどこにあるのでしょうか?
認知が広がりやすい
有名なタレントを起用すれば、それだけ話題性が高まり、認知が広がりやすくなります。
タレントのもともとのファンにも商品やサービス、会社を知ってもらうきっかけになるでしょうし、タレントの使用しているインスタグラムやTwitterなどのSNSでPRしてもらうことで拡散も期待することができるでしょう。
イメージが湧きやすい
商品や会社にまだイメージがついていない段階であれば、有名タレントをキャスティングすることによってタレントが広告塔となってくれるので、イメージを持ってもらいやすくなります。
「誰々がCMしてるあの商品」「誰々がCMにでてた会社」といった形で覚えてもらうことができるということですね。
ターゲット層に合わせたキャスティングができれば、一気に認知が広まる可能性があります。
「好きなタレントがCMをしている商品なら買ってみよう」、と消費行動に移ってくれる消費者もいると思います。
信頼度・好感度アップ
有名タレントをキャスティングすることによって、それだけしっかりしている企業である、ということをPRすることができます。
そもそもテレビCMというのはどの企業も簡単にできるもの、というわけではなく、CMを行うためには考査と呼ばれる審査を通過する必要があるのです。
考査は、企業がしっかりしている企業であるかどうかを調べる業態考査と、CMの中で視聴者に誤解を与える表現などが使われていないかを調べる表現考査の二つがあります。
この考査の基準はテレビ局によって違い、規模の大きいテレビ局になるほど審査基準が厳しくなると考えて良いでしょう。
それらの考査を通過していることはもちろん、有名タレントをキャスティングするとなればそれだけ費用もかかりますし、タレント事務所側にも「ぜひキャスティングしてほしい」と思ってもらえる企業である必要がありますので、
テレビCMを放送し、かつ有名タレントを起用することができる、というだけで企業の信頼度が上がるのは間違いありません。
また、有名タレントの好感度が高ければ、必然的にCMイメージもよくなります。
関連記事:テレビCMの効果には「信頼」もある
キャスティングは広告代理店か制作会社に任せる
タレントキャスティングのおおまかな流れですが、基本的にはCM制作会社、もしくは広告代理店に一任するのが一番です。
広告主である企業が直接タレント事務所に交渉をする、ということはあまりありません。
クライアント企業の意向を踏まえた上で制作会社や代理店からキャスティング会社や芸能プロダクションへ条件を出し、候補だしを行なっていきます。
有名タレントを起用する場合は、競合他社に出演していると起用をお願いすることができない、というところだけ注意が必要です。